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ノーヘルで乗ってもOK!? 原付バイクのミニカー登録とは

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ノーヘルで乗ってもOK!? 原付バイクのミニカー登録とは

知ってる?原付登録のメリット

 街中を走っているバイクを見ていると、同じ車種のはずなのにナンバーの色が違うバイクを見かけることがあります。

【画像】ミニカー登録と原付登録のメリット・デメリットを画像で見る(10枚)

 一方は白く小さいナンバーで、もう一方は同じ大きさの青ナンバー。前者は原付一種として登録されており、後者はミニカーとして登録されています。

 ミニカー登録されることの多い原付として代表的なのが、ホンダのジャイロシリーズ。

 しかし、輪距と呼ばれる左右の車輪の接地中心間の距離が500mm以上であれば、原付一種の枠組みを外れてミニカーとして登録されますが、ジャイロシリーズの輪距はわずかに500mmに及びません。

 例えば、現行のホンダ「ジャイロキャノピー」の輪距は495mm。ギリギリ原付一種の枠組みに収まっていますが、ちょっとしたスペーサーを挟むことで輪距は500mm以上なり、簡単にミニカー登録することができます。

 原付一種としてそのまま乗る人もいれば、ミニカー登録する人もいることから想像できるように、それぞれ異なるメリットがあり、どちらの方が利便性がいいとは一概には言えません。

 では、それぞれどのようなメリットがあるのでしょうか。

 原付登録のメリットは、気軽に乗ることができる点です。

 例えば、原付の免許は試験場で学科試験に合格するだけで手にいれることができ、小型特殊以外の全ての運転免許に付帯する、もっとも基本的な運転免許のひとつです。

 学科試験の対策本など、任意で用意するものを除けば、受験料、交付手数料、講習料を合わせて8050円。学生が自分のお金で取得することも難しくありません。

 一方、ミニカー登録のバイクを運転する場合は普通免許が必要。原付一種とほとんど変わらない形をしているのにも関わらず、普通二輪免許や大型二輪免許では運転することができません。

 この普通免許の取得に必要な手間と費用は、原付免許とは比べものになりません。

 普通免許の場合、合宿免許で取得しようとしても最短2週間近くかかり、一般的な教習所に通って取得しようとすると数か月近くかかってしまうこともあります。

 また、費用も30万円近く必要になり、とても気軽に取得できるものとは言えません。

普通免許を持っていれば便利すぎるミニカー登録

 気軽に乗れることが原付登録のメリットだとすれば、ミニカー登録のメリットは道路交通法上のルールが厳しくないこと。

 原付登録の場合、走行時にはヘルメットの着用が義務付けられており、特定の交差点での二段階右折も必須。さらに法定速度は30km/hであり、標識の指定する最高速度が30km/hを超える道路でも、30km/h以下を維持する必要があります。

 一方、ミニカー登録の場合はヘルメットの着用は任意。また、二段階右折の必要もありません。法定速度は60km/hであり、交通の流れに沿って走行することが可能です。

 さらに原付の走行が禁止されているアンダーパスも、ミニカーであれば走行することが可能。原付に比べて免許のハードルは高いものの、普通免許を持っている人にとってはミニカー登録の方が便利に感じる事も多いでしょう。

 ちなみに、自動車専用道路における「自動車」は道路運送車両法における自動車をさしていますが、道路運送車両法においてミニカーは「3輪以上の軽自動車」として扱われています。

 そのため、ミニカーで自動車専用道路を通行することはできません。

 このように、原付登録とミニカー登録のバイクにはそれぞれにメリット、デメリットがあり、使用する人によって向いている登録方法は異なります。

 自動車税の額は原付2000円、ミニカー3700円と年間1700円しか変わらず、どちらの任意保険もファミリーバイク特約で気軽に加入することが可能。

 そのため、維持費の差は気にせず、使い方や必要な免許を考慮して自分に合った登録方法を選ぶとよいでしょう。

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みんなのコメント

15件
  • shs********
    いくら任意でもヘルメットは被りましょう
    ミニカーと言う名前から勘違いしてしまいますが、本質的には50ccのバイクであるわけで
    同じ意味ではトライクや三輪バイクも
    頭を強打して一生寝たきりになってしまえば、ある意味、死ぬより辛いかも知らない
  • hzj********
    ヘルメットかぶりたくない奴は勝手にどうぞなんだけど、事故ってコイツらの飛び散った脳みそを掃除する方がかわいそうです。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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