現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 2+2の四輪駆動へ一新 次期 メルセデスAMG GTへ同乗 V8ツインターボは継続 585psか?

ここから本文です

2+2の四輪駆動へ一新 次期 メルセデスAMG GTへ同乗 V8ツインターボは継続 585psか?

掲載 5
2+2の四輪駆動へ一新 次期 メルセデスAMG GTへ同乗 V8ツインターボは継続 585psか?

メルセデスAMG SLとベースを共有するGT

近年のメルセデスAMGの優勢を象徴するモデルといえるのが、2ドアのGTだろう。先代のSLS AMGの後継として現行型は2014年に発売されたが、ポルシェ911 ターボなど定評ある高性能モデルへの仲間入りを、見事に果たした。

【画像】2+2の四輪駆動へ一新 次期 メルセデスAMG GT 競合グランドツアラーと比較 最新SLも 全172枚

最近のメルセデスAMGはプラグイン・ハイブリッド化を進めているものの、まだGTはフロントにV8エンジンを積む、従来的なアイデンティティへ忠実。ロングノーズ・ショートデッキの、クラシカルなプロポーションも支持を集める特長になってきた。

一方、次世代のC192型は、2022年に発売されたR232型メルセデスAMG SLとベースを共有することが明らかになっている。先代よりボディは拡大し、車重が増える可能性は否定できない。走りのシリアス度も、薄まってしまうことは想定できる。

欧州の排出ガス規制は厳しくなる一方。穏やかなグランドツアラーへ世代交代するのでは、と心配する人もいるようだ。

そんな不安や疑問を晴らすべく、筆者はメルセデスAMGの新CEOへ就任した、ミヒャエル・シーベ氏との約束を取り付けた。次期型のプロトタイプへ乗りながら、質問させていただく機会を得た。

助手席へ座るなり、「尋ねられる前にお答えしますと、わたしたちはクーペのみを作る予定です。ラインナップのなかで、ロードスターの役割を担うSLとDNAを共有することは、まったく恥じることではないと考えます」。とシーベが口にする。

SLと同じく2+2 V8ツインターボは継続

SLと次期GTは、アルミニウムとスチール、マグネシウム、コンポジット素材を適材適所に用いた、軽量なモジュラー・スポーツ・アーキテクチャを共有する。軽量なスペースフレーム構造のプラットフォームだ。

シーベによれば、SLより更にボディ剛性が高まるという。固定ルーフを備え、エンジンルームには補強が施されるため、予想通りの結果だと話す。

ボディサイズは正式に発表されていないものの、全長はSLの4705mmへ接近すると予想できる。この数字は、現行型から155mmほど長い。ホイールベースも、200mm増しの2700mm前後になる。

インテリアは、基本的にSLのものが展開される。+2のリアシートと、大きな荷室も獲得する見込み。

「お客様からのフィードバックは、パフォーマンスを維持しつつ、日常的な条件で乗りやすいクルマへして欲しいという内容でした。GTを、週末の旅行以外に利用される方もいらっしゃるのです」

ドライブトレインも進化する。だが、4.0L V8ツインターボ・エンジンが搭載されることに変更はない。ユーロ7基準の排出ガス規制に合致する、環境性能が与えられるそうだ。

「最初から計画されているわけではありませんが、電動化も軌道へ載せる準備は充分に整っています。規制の枠組みが、必要性を迫るなら」。と、シーベが付け加える。

現行型では11種類まで仕様が展開したGTだが、次期型も多様な選択肢が用意されるのだろうか。「様子見ですね。既にSLでは43と55、63をご提供しています」

四輪駆動でも伝統的なAMGらしさが漂う

飛躍的な変化となるのが、SLと同様に、後輪駆動から四輪駆動へ改められることだろう。トランスミッションは、スピードシフトと呼ばれる7速デュアルクラッチ・オートマティックから、一般的な9速オートマティックへ切り替わる。

お話を伺いながら、助手席で観察する。確かに車内空間はひと回り大きくなり、広々としている。だが、四輪駆動化されているにも関わらず、現行のGTと印象はかなり近い。

前方に伸びるボンネットは長い。スポーツ・プラスモードを選択すると、エンジンはキレの良いドライなサウンドを響かせる。加速力は凄まじい。伝統的なAMGらしさが漂う。

ボディサイズの拡大や四輪駆動システムなどで、必然的に車重が増えることをシーベは認める。それでも、現行と同等以上の動的能力は得るとのこと。大きく超えることはないにしても。

四輪駆動の採用は、GTに新たな次元を与えるとも話す。「前輪と後輪のパワー分配は、完全な可変式です。初夏にアルプスの峠を味わうことができますし、真冬に同じ道をドライブすることも可能です。安全だと実感できますから」

普段使いの親和性が高いクルマに

サスペンションは、フロントがダブルウィッシュボーン式でリアがマルチリンク式。専用チューニングの、アダプティブ・ダンパーとアクティブ・アンチロールバーが組まれる。

最新のSLより足腰は引き締められているが、現行のGTより衝撃吸収性は優れるようだ。路面へしなやかに追従する。

ドイツ南西部、アファルターバッハにあるAMG本社へ戻る途中、新しいフラッグシップモデルに対する期待をシーベが語る。「極めて高次元にドライバーの興奮を誘い、魅了する能力を備えた、スーパーカーであり続けます」

「しかし、とても快適で乗りやすくなります。普段使いとの親和性が、より優れたクルマになりますよ」

全体的なプロポーションはSLと似ている

さて、次期GTの情報を1度整理しよう。発表は2023年9月に予定され、販売も年内に始まる見込み。基本的には、メルセデスAMGが初めて全面的な開発を担当したSLと、ハードウエアの大部分を共有する。

そのため、スタイリングも接近すると考えられる。カモフラージュされていても、流麗なルーフラインとフロントマスク以外、全体的なプロポーションは似ているように見える。差別化として専用アルミホイールや塗装色、オプションなどは用意されるだろう。

現行型は2シーターだったが、次期型ではSLと同様に+2のリアシートを得る。直接的なライバル、ポルシェ911 ターボやフェラーリ・ローマに準じる実用性が与えられる。

モジュラー・スポーツ・アーキテクチャの採用で、横方向のボディ剛性は50%向上。エンジンとアクスルを、シャシーの低い位置へレイアウトすることが可能になる。

エンジンも、SLとベースをともにする4.0L V8ツインターボ。しかし、独自のチューニングが施されると考えていい。585psと81.4kg-m程度まで強化され、0-100km/h加速は4.0秒を切るはず。最高速度は320km/hに届くだろう。

メルセデスAMG GT 4ドアクーペの63eと同じく、プラグイン・ハイブリッドも登場するはず。車重は、最新のSLで1970kgある。GTは固定ルーフになることで、軽くなる可能性がある。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

待ってろスイスポ!!! FF1.3Lターボのピリ辛ボーイズレーサー[新型GRスターレット]は若者にも手が出しやすい250万円で登場か!?
待ってろスイスポ!!! FF1.3Lターボのピリ辛ボーイズレーサー[新型GRスターレット]は若者にも手が出しやすい250万円で登場か!?
ベストカーWeb
F1関係者への入国拒否が続くラスベガス。角田裕毅も足止め「危うく帰国させられるところだった。来られてラッキー」
F1関係者への入国拒否が続くラスベガス。角田裕毅も足止め「危うく帰国させられるところだった。来られてラッキー」
AUTOSPORT web
Team HRC、S耐の2年計画を完遂。初期メンバーの武藤「楽しい環境がいつまでも続けばいいな」
Team HRC、S耐の2年計画を完遂。初期メンバーの武藤「楽しい環境がいつまでも続けばいいな」
AUTOSPORT web
“ボロボロ”のランボルギーニ「ミウラ」に価値はある? マニア垂涎“ジャンクヤードのガラクタ”がオークションに登場! 気になる価格は?
“ボロボロ”のランボルギーニ「ミウラ」に価値はある? マニア垂涎“ジャンクヤードのガラクタ”がオークションに登場! 気になる価格は?
VAGUE
“45年ぶり”マツダ「サバンナGT」復活!? まさかの「オープン仕様」&斬新“レトロ顔”がサイコー!ワイドボディも魅力の「RXカブリオレ」とは?
“45年ぶり”マツダ「サバンナGT」復活!? まさかの「オープン仕様」&斬新“レトロ顔”がサイコー!ワイドボディも魅力の「RXカブリオレ」とは?
くるまのニュース
なんとハイブリッド仕様も!! クラシックなボディに6気筒を押し込んだ[クラウン]セダンがスゴすぎる
なんとハイブリッド仕様も!! クラシックなボディに6気筒を押し込んだ[クラウン]セダンがスゴすぎる
ベストカーWeb
ミニバンなら日本車……とも言い切れんぞ! ちょっとマイナーだけどヨーロッパにも個性派ミニバンが存在した
ミニバンなら日本車……とも言い切れんぞ! ちょっとマイナーだけどヨーロッパにも個性派ミニバンが存在した
WEB CARTOP
「すごい多重事故…」 関越道で「トラックなど3台が衝突」発生! 2車線が一時通行規制で「通過時間70分」の大渋滞 圏央道も混雑
「すごい多重事故…」 関越道で「トラックなど3台が衝突」発生! 2車線が一時通行規制で「通過時間70分」の大渋滞 圏央道も混雑
くるまのニュース
SS12は“安全上の問題”でキャンセルに。SS11を終えた時点でトヨタ勝田貴元は総合3番手|WRCラリージャパンDAY3午前
SS12は“安全上の問題”でキャンセルに。SS11を終えた時点でトヨタ勝田貴元は総合3番手|WRCラリージャパンDAY3午前
motorsport.com 日本版
コンチネンタル、車内の生体情報を検知する革新的ディスプレイ発表へ…CES 2025
コンチネンタル、車内の生体情報を検知する革新的ディスプレイ発表へ…CES 2025
レスポンス
[圧倒的燃費]と環境性能! [トヨタ・ヤリス]を超えるクルマってぶっちゃけある? 
[圧倒的燃費]と環境性能! [トヨタ・ヤリス]を超えるクルマってぶっちゃけある? 
ベストカーWeb
給与が高いスイスに拠点を置くザウバーは例外? ハースF1小松代表、FIAが検討する予算上限”優遇措置”に反論「皆反対している。シンプルなままでいい」
給与が高いスイスに拠点を置くザウバーは例外? ハースF1小松代表、FIAが検討する予算上限”優遇措置”に反論「皆反対している。シンプルなままでいい」
motorsport.com 日本版
日産「新型スカイライン」発売! 歴代最強「匠“手組み”エンジン」×旧車デザインの「特別仕立て」登場も「次期型」はもう出ない…? 「集大成」完売した現状とは
日産「新型スカイライン」発売! 歴代最強「匠“手組み”エンジン」×旧車デザインの「特別仕立て」登場も「次期型」はもう出ない…? 「集大成」完売した現状とは
くるまのニュース
実は大きく違う!? モータースポーツ総合エンターテイナー濱原颯道が開催した「クシタニライダー台湾人スクール」で感じた台湾人ライダーと日本人ライダーの練習環境の違いとは
実は大きく違う!? モータースポーツ総合エンターテイナー濱原颯道が開催した「クシタニライダー台湾人スクール」で感じた台湾人ライダーと日本人ライダーの練習環境の違いとは
バイクのニュース
旧車への憧れ、理由の1位は「デザイン」、人気車種は…旧車王が調査
旧車への憧れ、理由の1位は「デザイン」、人気車種は…旧車王が調査
レスポンス
いずれスポーツカー[バブル]は崩壊する!! その時あなたは買う勇気があるか!?
いずれスポーツカー[バブル]は崩壊する!! その時あなたは買う勇気があるか!?
ベストカーWeb
レゴとF1、パートナーシップを締結…2025年からクリエイティブな遊び提案へ
レゴとF1、パートナーシップを締結…2025年からクリエイティブな遊び提案へ
レスポンス
メルセデスが3セッション連続で最速! 終盤の赤旗中断で、アタック未完了のマシン多数……勢力図は不明瞭|F1ラスベガスGPフリー走行3回目
メルセデスが3セッション連続で最速! 終盤の赤旗中断で、アタック未完了のマシン多数……勢力図は不明瞭|F1ラスベガスGPフリー走行3回目
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

5件
  • 酸っぱい葡萄みたいなコメントばかりで嫌になるね。
  • 煩いだけの駄作ね。
    中古でここまで値下がりする価値のない車も珍しい。
    試乗して納得の出来だっただけに、新車購入者は
    車に対する関心が皆無なのだろうな。
    成金とはディーラー窓口分けて欲しいわ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2695.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1880.03258.0万円

中古車を検索
GTの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2695.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1880.03258.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村