若い人とクルマに乗っていると「今なんで〇〇したんですか?」と言われることがある。40年も前に免許取得した筆者にとっては普通のことでも、若い人には「謎」なことがある。ベテランドライバーがついやりがちな運転……してない?
※本稿は2025年11月のものです
【画像ギャラリー】良いものは残したいですが……無意味なものはやめませんか? ベテランドライバーがやりがちな運転のクセ(8枚)
文:山口卓也/写真:写真AC、AdobeStock(トップ画像=metamorworks@AdobeStock)
初出:『ベストカー』2025年12月10日号
追い越し車線での「右ウインカー」意味わかる?
これは自分がやったわけではないが、右ウインカーを出しつつ自車後方についたクルマがいたという話から、「あれ、あおり運転ですよね?」と、私に聞いてきた若い人がいた。
ハイビームやクラクション、パッシングよりは攻撃的ではない印象を持たれるからか、かつては高速道路の追い越し車線で右ウインカーを出しながら走る光景はよく見られた。
その意味は「前走車へ先に行かせてほしい」という意思を示すもの。
それを知っていた筆者も「すみませんが先に行かせてください」程度の意味でかつて右ウインカーを出していた記憶があるが、ここ10年以上はやっていない。
“あおり運転”による被害が増え、罰則も厳罰化され、意思が正しく伝わらない可能性大の現代では、ほぼ見られない行為となっている。
つまり、現代では「すみませんが……」ではなく「ドケよコラ!」に思えるくらいの行為と取られかねない。今もついやってしまう人は、注意したほうがいいだろう。
●おじさん世代からひと言
あくまで、「すみません。先に行かせてください」の意味なんですよ……。
速度違反取り締まりを伝えるための「パッシング」
都市部ではあまり見かけないが、郊外では今もたまに見かける、対向車からのパッシング。これも、前述の若い友人の話だが、「途中で対向のおじさんドライバーに激しくパッシングされたから、エッ? 何だよっ! と思ったら速度違反取り締まりを教えてくれたみたいだった……」と聞いて、笑ってしまった。
意思疎通のためのパッシングはもちろん、道路交通法で決められた正しい使い方ではないが、かなり昔から「ありがとう」「お先にどうぞ」「どいてくれ!」「あなたハイビームですよ」などのほか、今回のような“速度違反取り締まりを知らせる方法”としても、ドライバー間で習慣的に使われている。
が、しかし。運転歴の浅いドライバーだとなんの意味だかわからないパッシングも多い。
「ありがとう」「お先にどうぞ」くらいは何度か見かけるので若い人でも知っている人は多いが、郊外の気持ちいいドライブルートで、対向車からいきなりパッシングされると、「???」となるようだ。
筆者も、このパッシングは自身と同年代ほどの“おじさんドライバー”にしかやられた記憶はない(笑)。
●おじさん世代からひと言
誤解を生みそうなので、パッシングは控えたほうがよさそうですね。
今のクルマでは「内掛けハンドル」は意味なし
年配のタクシー運転手が細い路地を曲がる際、「内掛けハンドル」で曲がるなど、今でも内掛けハンドルを見かける。
昔のクルマにはパワーステアリング機構がなかった(“重ステ”と呼ばれた)ため、より力が入りやすいステアリングの内側に手を入れる内掛けハンドルのクセが、抜けていないためだ。
しかし、この内掛けハンドルは、
・素早いハンドルの切り返しができない
・エアバッグ展開時に腕を骨折する可能性がある
・どれだけハンドルを回したか、わかりにくい
これらのようなデメリットが多く、現代では「やってはいけないハンドル操作」ともいわれている。
この内掛けハンドルを無意識にやってしまう人は、自身の運転姿勢に問題があるかもしれない。ハンドルと腕が離れていると内掛けハンドルになりやすいともいわれているので、自身のシート位置を今一度見直してはどうだろうか?
●おじさん世代からひと言
かる~くなったステアリングに、クルマの進化をつくづく感じていますよ!
エンジン始動後「暖機運転」でクルマを温める
昔のキャブレター車では、エンジンをかけてすぐに走り出そうとしてもエンストしたり、エンジンの吹け上がりがギクシャクすることがあった。
また、オイルをエンジン内に行き渡らせるためもあり、「暖機運転」は正しい操作といわれてきた。
昔はエンジン内部のアルミピストンや鋳鉄シリンダーの材質の違いによる熱膨張率の違いから、クリアランスを多めにとり、適正温度になって初めて適正クリアランスになるように設計されていた。だからエンジンパーツにも暖機が必要だったのだ。
しかし、現代のクルマでは、たとえ真冬の極寒時でも、エンジンをかけた瞬間からスムーズに吹け上がって走り出すことができる。
エンジン各部の加工精度の向上と、エンジン制御技術の進化もあり、始動直後と暖機後のエンジンの状態の変化度合いは最小限となっている。
よって、かつてのような10分を超えるようなアイドリングでの暖機運転は現代のクルマでは不要。
とはいえ、始動直後からのエンジン全開は、各パーツにいい影響を与えないのも事実。
現代のクルマでは、始動後は高負荷をかけずにゆっくり優しく走る“走行暖機”が好ましいとされている。走行暖機の時は、青い水温計マークのランプが消えれば暖機は完了。エンジン始動して1分程度が目安だろう。
●おじさん世代からひと言
はい、わかってますよ。でも冬場は、すぐの発車はつい控えちゃうのよね。
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みんなのコメント
トラックが追い越し車線を走っていて、走行車線に入る隙がないときには、出さない。状況が変わったときには、車線右側に寄って、トラックのサイドミラーに映るであろう場所で、出す。トラックにあまり極端に接近しない。短時間で追い越すように、加速する距離は確保しておく。
意図を理解してくれて、だいたい譲ってくれる。
>エンジン始動後「暖機運転」でクルマを温める
冬場は30秒間は発進しない。暖機というより、それだけあればエンジンオイルが行きわたるかなという、自己満足だけど。