Audi RS6 Avant
アウディ RS6 アバント
【NEWS】驚異の735hpを実現したワンオフの「ABT RS6+」完成!
“スーパーファスト・ワゴン”の最新世代
アウディが誇る“最速ステーションワゴン”RS6 アバントの新型が欧州で発表された。RS6の4世代目となる新型は、4.0リッターの直噴V8ツインターボ TFSIユニットに48Vマイルドハイブリッドを組み合わせ、最高出力600ps/最大トルク800Nmを発揮。0-62mph加速は3.6秒と、スーパーカーと比肩するパフォーマンスを誇る。
「RSの25年にわたる歴史のなかでも、RS6 アバントは世界中にファンをもつ絶対的なアイコンであり続けてきました。今度の新型は、初めて北米市場へも投入する予定です」と、アウディ・スポーツGmbHのマネージング・ディレクター、オリバー・ホフマンは説明する。
エアサスペンションを採用した新型RS6 アバントは、ノーマルのA6比で全高はマイナス20mm。速度が74mph(約120km/h)に達すると、さらに10mm低くなるという。低速走行時には車高を20mmリフトアアップできる機構も用意した。
フロントドアとルーフ、テールゲートを除く外装セクションには、“RS基準”に適合した専用パーツを使用。左右それぞれ40mmずつワイド化した大胆なフェンダーの内側には、21インチの大径タイヤを装着する。
これからのRSモデルのデザインを予告
また、パワードームを設けたボンネットなど、今後のRSモデルへ展開していく新たなデザイン言語もいち早く取り入れている。「RSマトリクスLEDレーザーライト」を組み込んだヘッドランプもA7の流れを汲むデザインとなった。
フロントマスクに収まる3次元構造のハニカムグリルは、RSモデルを特徴づけるグロスブラック仕上げ。エアインレットやエッジーなバンパーが醸し出すフロント周りには、R8と同じデザインキューを用いた。
内装トリムには艶消しのダーク調アルミニウムを使用。コクピットのディスプレイにはドライブトレーン系の温度や最大G、タイヤの空気圧、油温、ブースト圧、ラップタイム、トルクや出力などを表示する。
ステアリング脇には、アルミニウム製のパドルシフトを装備。ステアリングから手を離さずに走行モードを「RS1」もしくは「RS2」に切り替えることができるスイッチも備えている。また、RSスポーツシートにはパーフォレーション(穴)を施し、ベンチレーション機能を初めて搭載。トランク容量は565~1680リットル。荷室長は1.99m、幅も先代比14mm広い1.05mを確保した。
マイルドハイブリッドに気筒休止、コースティングモードも
最高出力600ps&最大トルク800Nmというパフォーマンスは、2050~4500rpmという広い回転域で発生。条件が整えば124mph(約200km/h)まで12秒で到達する。
48Vのマイルドハイブリッドと気筒休止機構を組み合わせることで、ハイパワーと同時に効率化も追求。ベルト駆動のオルタネーター兼スターターを備え、制動時には最大12kWの電力を回生しリチウムイオンバッテリーへ供給する。さらに、34~99mph(約54~160km/h)で走行中でドライブモードが「スタンダード」を選択中、など一定の条件のもとでドライバーがスロットルペダルを離すと、最大40秒間のコースティングモードに入る。様々な施策の結果、100kmあたり最大0.8リットルの燃料を節約できたという。
トランスミッションは8速のティプトロニックを組み合わせ、4.0リッターV8ツインターボの怪力を余すことなく4輪へ伝えるローンチコントロール機能も搭載する。アウディ伝統のクワトロ機構を搭載し、前後の駆動力配分は通常40:60。状況に応じてフロントへ最大70%、リヤへ最大85%を振り分ける。
走行モードは「コンフォート」「オート」「ダイナミック」「エフィシェンシー」に加え、「RS1」および「RS2」という6種類から選択可能。エンジンやトランスミッション、パワステ、サスペンションやステアリング、デファレンシャルはもとより、エンジンサウンドやエアコンのセッティングも切り替わる。RS2モードを選べば、ESCの制御をボタンひとつで変更することができる。
鋳造アルミニウム製ホイールが標準で、タイヤサイズは前後275/35R21。オプションで285/30R22インチも用意。ブレーキは一般的なスチールより34kg軽いセラミック仕様を新たに設計、バネ下重量を可能な限り抑えている。ESCはスポーツモード設定に加えて完全オフも可能とした。
「スーパー・ファスト・アバント」というコンセプトをさらに推し進め、一段と研ぎ澄ました新型RS6 アバント。英国では2019年11月に受注を開始、2020年1月から順次納車されるという。
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