この記事をまとめると
■MTにあと10年以上乗るために今から抑えておきたいポイントを解説
【クルマが壊れそうだけど大丈夫?】マニュアル変速時に起こる「ガリガリ」音! その時何が起こっているのか
■乗りながらMTならではのテクニックを身につけると機械にも優しい
■大事に保管するよりそこそこ走らせていた方がクルマの状態はよくなる
ずっとMTに乗り続けたい人が抑えておくべきポイントとは
純エンジン車が消えるのも現実味を帯びてきたし、起動トルクが最大トルクであるEVが普及すればギヤボックスも基本的にいらない……。
遠からず、手頃に買えるMT車が絶滅する可能性はかなり大きい。だとすれば、今後10年先、20年先もMT車に乗り続けるためには、今何ができるのかを考えてみよう。
現行のMT車を購入する
これからもできるだけ長くMT車に乗り続けたいのなら、今のうちに新車で手に入るMT車を買っておくのが一番! トヨタならGR86、GRヤリス、カローラスポーツ、C-HR、GRカローラ、日産なら新しいフェアレディZにマーチ NISMO S。マツダはMT車が豊富で、ロードスターを筆頭にマツダ2、マツダ3、マツダ6、さらにCXシリーズも! あとはスズキのスイフトやアルト、そしてジムニー。ダイハツならコペン。スバルはBRZ。ホンダはN-ONEとシビックぐらい!?
これらのクルマを新車で買えば、ミッションは新品だし、補修部品も生産終了後から少なくとも10年は大丈夫。一番安心して乗り続けられる。
ドラテクを磨く
この時代にわざわざMT車にこだわるのなら、それにふさわしいドラテクを身につけておくことが肝要。ヒール&トゥが上手かどうかも大事だが、それ以上にまずブレーキを伴わないシフトダウンを変速ショック ゼロで毎回成功させるスキルが必要。オートブリッピング付のクルマなら機械任せでもいいが、“マニュアル”にこだわるのなら、ギヤチェンジの回転数の調整は自分の両足で完遂させたいところ。
シフトアップに関してももちろんシフトショックはとことんなくす。かつてタクシーはATでもハイヤーはMTという時代があったが、あれは当時のトルコンATよりも熟練のハイヤードライバーがMTでシフトチェンジしたほうが変速ショックが少なかったため!
シフトチェンジが上手なドライバーは、シンクロも痛めないし、鉄粉も出しにくいので、ミッションを長持ちさせることができるからだ。当然、シフトダウン時のオーバーレブも御法度。オーバーレブはミッションにもダメージがあるがそれ以上にエンジンブローに直結するので、貴重なガソリンエンジンを守るためにも気をつけよう。
大事に保管よりも走らせることが何よりも重要!
しっかりメンテナンス
ミッションを長持ちさせるには、メンテナンスも欠かせない。良質のミッションオイルを定期的に交換するのが第一歩で、ミッションマウントやエンジンマウントも劣化すると、ギヤが入りにくくなるので要注意。
クラッチも切れのいい製品で、ダンパー付のものがおすすめ。シフトブーツラバーなども切れる前に交換したい。
暖機走行をする
停車したまま暖機運転をしても、ミッション本体もミッションオイルも温まらないので、いわゆる暖機運転は真冬でも不要だが、その代わり駆動系全体が温まるまでゆっくりしたペースで優しく丁寧に走る暖気走行は必要。
元気に楽しく走り回る
最後は元気に楽しくたくさん走り回ること。機械は動かさないと調子を崩してしまうもの。大事にしつつもガレージに入れっぱなしにしないで、休日はロングドライブを楽しんだり、ワインディングを駆け抜けたり、ときにはサーキット走行も。
いつも動いているクルマが一番幸せで長生きできるというものだし、走っているクルマが多ければメーカーもパーツ供給を続けるだろうし、心強い専門ショップも成立する!?
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みんなのコメント
そんなにブレーキ踏みながらアクセル煽ってシフトダウンしてまで走る必要のあるところなんてない。
好きなように楽しめば良い。