現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 2021年上半期 輸入ブランドNo.1はメルセデス・ベンツ! 人気急上昇のブランドとは?

ここから本文です

2021年上半期 輸入ブランドNo.1はメルセデス・ベンツ! 人気急上昇のブランドとは?

掲載 更新 19
2021年上半期 輸入ブランドNo.1はメルセデス・ベンツ! 人気急上昇のブランドとは?

■2021年上半期は輸入車全体で前年同期比119.8%

 日本自動車輸入組合(JAIA)は2021年7月6日、同年6月における外国メーカー車の新車登録台数速報、および同年上半期(2021年1月から6月)の外国メーカー車モデル別トップ20を発表しました。

まるで国産ポルシェ!? 日産「ノート」4WDが凄すぎる! その実力とは

 外国メーカー車の2021年上半期の新規登録台数は13万5925台となり、前年同月(11万3485台)と比較すると119.8%と、増加傾向にあるのが見て取れます。新型コロナウイルス感染拡大による景気への影響も収まり、輸入車市場は回復傾向にあるといえます。

 2021年上半期における輸入車ナンバーワンブランドはメルセデス・ベンツで2万7573台。前年同期の2万4994台と比較すると110.3%となりました。

 2位はBMWで1万9074台。こちらも前年同期(1万5820台)に対し120.6%と好調です。3位はフォルクスワーゲン(VW)で1万7304台。こちらは前年同期(1万7988台)比で96.2%と下回っています。

 以下、10位までは次のとおりです。

4位 アウディ 1万2854台(前年同期比138.4%)
5位 BMWミニ 9136台(同107.8%)
6位 ボルボ 8431台(同113.5%)
7位 プジョー 7392台(同171.0%)
8位 ジープ 7372台(同127.7%)
9位 ルノー 4172台(同138.6%)
10位 ポルシェ 3924台(同104.2%)

※ ※ ※

 ドイツ・プレミアムスリーと呼ばれるメルセデス・ベンツ、BMW、アウディは、ともに前年同期と比較して順調に数字を伸ばしているのが特徴です。

 一方、VWは96.2%とマイナスになっていますが、2021年6月には新型「ゴルフ」が日本上陸、4月には改良新型「パサート/パサートヴァリアント/パサートオールトラック」、5月には改良新型「ティグアン」を発売。

 さらにまもなく改良新型「アルテオン」およびニューモデルの「アルテオンシューティングブレーク」が登場、さらに「ゴルフ ヴァリアント」なども年内の発表を予定しており、ニューモデルの少なかった2020年と比べ、2021年は話題が豊富です。そのため2021年後半にかけて数字を伸ばしていくことが予想されます。

■景気回復を阻む半導体不足

 2021年上半期の数字で注目すべきはフランスブランドの人気です。7位のプジョーは前年同期比171%、9位のルノーは同138.6%、さらに11位のシトロエンは3429台で同175.7%、18位のDSは468台で同148.1%と、輸入車平均よりも上回っているのが特徴です。

 これは2020年後半から2021年前半にかけて、注目のニューモデルが続々と日本に上陸したことが大きな理由です。

 ルノーは2020年10月に新型「ルーテシア」、2021年2月には新型「キャプチャー」と、欧州でも人気のBセグメントコンパクトハッチバック、およびSUVを発表。この2車種と、モデル末期となった「カングー」がルノー人気を引っ張っているといいます。

 またプジョーは、2020年7月に登場したBセグメントハッチバック「208/e208」、同年9月登場のコンパクトSUV「2008/e2008」、シトロエンは2020年8月にカタログモデルが登場した「ベルランゴ」、DSは「DS3クロスバック/DS3クロスバックE-TENSE」が人気を博しています。

※ ※ ※

 ただし、気になるのは今後の動向です。現在、世界規模の半導体不足により、自動車の生産に影響が及んでいるといいます。

 新型コロナ禍に見舞われた2020年前半でしたが、後半からは世界の自動車市場が急激に回復しました。ただし、半導体メーカーのルネサスエレクトロニクスの工場火災などもあり、半導体不足に陥り需要の多い自動車市場に対してそれに応える生産ができなくなってきつつあるそうです。

 これは輸入ブランドだけでなく、国産メーカーも同様です。大規模な生産調整を余儀なくされるメーカーも多く、多数の納車待ちが発生しているという状況です。

 とくに輸入車ブランドにとっては、自国向けの自動車生産が最優先され、日本向けの右ハンドル仕様がどうしても後回しになってしまうということもあるといいます。つまり、日本で輸入車ブランドの受注が多くなっても、なかなか納車ができなくなるということも起こりつつあります。

 2021年上半期の外国メーカー車輸入車新規登録台数を見る限りは、景気は確実に回復しているといってよいでしょう。

 ただしその登録台数が今後さらに伸びるかどうかは、今後の半導体不足が解消されるかどうかにもかかってきます。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ついに昔の[ダイハツ]が蘇る!? [不祥事]以来変わった[社内の雰囲気]とは
ついに昔の[ダイハツ]が蘇る!? [不祥事]以来変わった[社内の雰囲気]とは
ベストカーWeb
ニューズウィーク誌が選ぶ「2025年最も期待される新型車」にベントレー新型「コンチネンタルGTスピード」が選出されたもっともな理由…とは?
ニューズウィーク誌が選ぶ「2025年最も期待される新型車」にベントレー新型「コンチネンタルGTスピード」が選出されたもっともな理由…とは?
Auto Messe Web
フィアット125周年をイタリアが国をあげて祝福、2つの特別展示会をトリノで開催
フィアット125周年をイタリアが国をあげて祝福、2つの特別展示会をトリノで開催
Webモーターマガジン
「ランクル」兄弟で最もモダンな“250”に試乗! オンロードでもオフロードでも隙がない万能モデルだ。【試乗レビュー】
「ランクル」兄弟で最もモダンな“250”に試乗! オンロードでもオフロードでも隙がない万能モデルだ。【試乗レビュー】
くるくら
「クルマの左寄せ」苦手な人が多い!? よく見えない「左側の車両感覚」をつかむ“カンタンな方法”がスゴい! JAFが推奨する“コツ”ってどんなもの?
「クルマの左寄せ」苦手な人が多い!? よく見えない「左側の車両感覚」をつかむ“カンタンな方法”がスゴい! JAFが推奨する“コツ”ってどんなもの?
くるまのニュース
文化を身近に。BMWが贈る特別イベントに名門ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団が登場!
文化を身近に。BMWが贈る特別イベントに名門ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団が登場!
OPENERS
全長2.5mで新車100万円級! トヨタの「斬新2シーターモデル」がスゴイ! めちゃお手頃サイズなのに「必要にして十分」の“おふたりさま向けマシン”とは
全長2.5mで新車100万円級! トヨタの「斬新2シーターモデル」がスゴイ! めちゃお手頃サイズなのに「必要にして十分」の“おふたりさま向けマシン”とは
くるまのニュース
アルピナの未来、26年「BMW傘下」でどう変わる? 高性能EV&Mモデルとの差別化を考える
アルピナの未来、26年「BMW傘下」でどう変わる? 高性能EV&Mモデルとの差別化を考える
Merkmal
高すぎるよぉ…! 価格が暴落したら買いたいスーパーカー3選
高すぎるよぉ…! 価格が暴落したら買いたいスーパーカー3選
ベストカーWeb
男性が乗って女性にモテるクルマTOP5は? ChatGPTに聞いて出た「ホントかよ!」な答えとは!!
男性が乗って女性にモテるクルマTOP5は? ChatGPTに聞いて出た「ホントかよ!」な答えとは!!
WEB CARTOP
悲喜交々のST-4。「複雑な気分」のENDLESS GR86と「逆に清々しい気持ち」で5連覇を逃した冨林勇佑
悲喜交々のST-4。「複雑な気分」のENDLESS GR86と「逆に清々しい気持ち」で5連覇を逃した冨林勇佑
AUTOSPORT web
光岡、話題の55周年記念車『M55』を市販化、100台限定で808万5000円
光岡、話題の55周年記念車『M55』を市販化、100台限定で808万5000円
レスポンス
「とりあえず増税ね」で50年!? 「世界一高い」自動車諸税&ガソリン税“見直し”正念場 “年収の壁”の向こうの璧
「とりあえず増税ね」で50年!? 「世界一高い」自動車諸税&ガソリン税“見直し”正念場 “年収の壁”の向こうの璧
乗りものニュース
あれぇぇ!? [ノートオーラNISMO]と[シビックRS]を比較してみると意外な結果
あれぇぇ!? [ノートオーラNISMO]と[シビックRS]を比較してみると意外な結果
ベストカーWeb
レゴ、F1全チームをテーマにした製品を2025年1月1日から販売開始。往年の名車ウイリアムズFW14Bなど“オトナ向け”製品も3月に発売
レゴ、F1全チームをテーマにした製品を2025年1月1日から販売開始。往年の名車ウイリアムズFW14Bなど“オトナ向け”製品も3月に発売
motorsport.com 日本版
ホンダが「凄い施設」を初公開! 夢の「全固体電池」実現に一歩前進!? パイロットラインを栃木で披露
ホンダが「凄い施設」を初公開! 夢の「全固体電池」実現に一歩前進!? パイロットラインを栃木で披露
くるまのニュース
ラリージャパン2024がついに走行開始。シェイクダウン1走目の最速はヌービル/WRC日本
ラリージャパン2024がついに走行開始。シェイクダウン1走目の最速はヌービル/WRC日本
AUTOSPORT web
MotoGPマシンデビューの小椋藍選手 初走行の印象は……【MotoGPバルセロナ公式テスト】
MotoGPマシンデビューの小椋藍選手 初走行の印象は……【MotoGPバルセロナ公式テスト】
バイクのニュース

みんなのコメント

19件
  • 面白いのがおおよそ大体の低所得層が、購入する事が不可能な車種の記事に来て購入するフリをする事。
    いわゆる匿名掲示板での想像の優越感ですね。観察していてちょっと面白いです。 
  • イマドキはベンツなどのドイツのプレミアムカー勢もCクラスあたりだと木目調プラが普通になりました。
    一昔前なら、本杢目が普通だったはず。

    プレミアムカーとプジョーあたりのプレミアムじゃない輸入車の差が詰まってきましたね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村