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【価格/グレード/燃費は?】ヤリス・クロス 発売日は8/31 新小型SUVのサイズ/内装/ハイブリッドを解説

掲載 更新 16
【価格/グレード/燃費は?】ヤリス・クロス 発売日は8/31 新小型SUVのサイズ/内装/ハイブリッドを解説

はじめに トヨタ・ヤリス・クロスとは

text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

【画像】ヤリス・クロス 細部まで見る【実車も撮影】 全100枚

8月31日、トヨタは新型SUV「ヤリス・クロス」を発売した。

ヤリス・クロスはヨーロッパで開発が進められ、今年のジュネーブ・ショーでワールドプレミアされる予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止となったため、4月にオンラインで発表された。生産は日本とフランスで行われ、ヨーロッパでも販売される。

ヤリス・クロスは、ヤリス・シリーズならではの「軽快な走り」「先進の安全・安心技術」「低燃費」を受け継ぎつつ、これからの新しい時代に求められる、利便性にとどまらないコンパクトSUVの新たな価値を追求することを目指し、開発が進められたという。

具体的には、ベースとなったヤリス同様に、コンパクトカー向けのTNGAプラットフォーム(GAーB)を採用して、その性能を活かしきるパッケージとしている。

従来のコンパクトSUVの概念を一新し、乗る人の個性やライフスタイルを彩るコンパクトSUVを目指すヤリス・クロス。その概略を紹介していこう。

ヤリス・クロス 外観

ヤリス・クロスの外観は、全長4180×全幅1765×全高1590mm、ホイールベースは2560mm。

ベースとなったヤリスは全長3940×全幅1695×全高1500mm、ホイールベースは2550mmだから、ひとまわりは大きい。

つまり、ヤリス・クロスはヤリスをベースにしているが、“ボディはそのままに車高を上げて外観をヘビーデューティに仕立てたSUV風”というモデルではない。ヤリスとデザインイメージを共有化したヤリス・シリーズの一員だが、ヤリスとは別のモデルなのだ。

そのスタイルは、「ロバスト(頑強)&ミニマリスティック(最小限)」の思想のもと、アクティブで洗練されたバランスの良いプロポーションを追求している。

フロントビューでは、中央/ロア/フェンダーから成る立体構成で精悍な印象に。サイドビューでは、フロントからリア・コンビネーションランプまで高い位置で、水平基調の軸によるSUVらしい力強さが一気に通り抜けている。また、特徴的なキャラクターラインが、ユーティリティ性も強調しているのが特徴だ。

リアビューでは、スクエア形状の中央部と大きな開口のバックドアが機能性の高さを訴求し、大きく張り出したフェンダーが、フロント同様に力強さを表現している。

ヤリス・クロス 内装

外観はヤリスをベースに発展したスタイルのヤリス・クロスだが、内装の基本デザインはヤリスと大きくは変わらない。

エクステリア同様に「ロバスト&ミニマリスティック」の思想が活かされており、メーターパネルは、ヤリスと同様のユニークなフードレスタイプを採用している。

ダッシュボード中央部の上にはディスプレイ・オーディオが備わり、センターコンソールからこのディスプレイにかけての縦方向の流れを強調することで、力強さを表現している。

インパネ上部には、「スラッシュ成形」によるソフトパッドを採用。さらに、温かみのある新素材のフェルトをドアトリムに広範囲に採用するなど、上質で心地良い室内空間を実現している。

シート、ステアリング、シフトレバーなどをドライバーが自然に操作できるよう適切にレイアウトし、メーターやインフォメーションディスプレイ、ディスプレイ・オーディオはコクピットの上方に配置。

またヘッドアップディスプレイの採用により、ドライバーの視線移動を最小限にすることで、運転に集中できる「アイズ・オンザロード(Eyes On The Road)コンセプト」に基づいたインテリアを実現している。

ヤリス・クロス ユーティリティ

ヤリス・クロスは、SUVらしい高さを活かして、ユーティリティ性に優れたゆとりあふれる室内空間も実現している。

5名乗車時でも、荷室長は820mm、荷室幅は1400mm、荷室高はデッキボード下段時で850mm(上段時は732mm)を確保。

容量は390L(ガソリン2WD車でデッキボード下段時)と、コンパクトSUVとしてはトップクラスの荷室容量を実現した。110Lのスーツケースなら2個、9.5インチのゴルフバッグなら2個を収納できる広さだ。

リア・シートバックは、4:2:4の3分割可倒式で、デッキボードも6:4の分割式。これらはトヨタのコンパクトSUVとしては初めての装備である。

ユーティリティ・フックとフレックスベルトを組み合わせて荷物を固定したり、多彩なデッキアレンジが可能だから、SUVならではのアクティブライフをサポートしてくれる。

また、スマートキーを携帯していればリアバンパー下に足を出し入れするだけで開閉ができるハンズフリー・バックドアも設定。こちらもトヨタのコンパクトSUV初の装備。しかもトヨタの従来車に比べて約2倍の早さで開閉する。

シートまわりでは、手の届きやすいセンタートレイや大型のフロント/リア・ドアポケットをはじめ、室内には使い勝手の良い収納スペースを豊富に配置している。

ヤリス・クロス シャシー&パワートレイン

前述のように、ヤリス・クロスはヤリスと同様のコンパクトカー向けのTNGAプラットフォーム(GAーB)を採用している。

軽量かつ高剛性で低重心なボディを追求し、サスペンションの一新と合わせ、ヤリス・シリーズとしてのこだわりである軽快なハンドリング&上質な乗り心地を両立している。

パワーユニットは、1.5L 直3ガソリンのダイナミック・フォース・エンジンと、それにモーターを組み合わせたハイブリッドの2種を設定。

前者(ガソリン仕様)の最高出力は120ps、最大トルクは14.8kg-mを発生。後者(ハイブリッド仕様)の最高出力は91ps+80ps、最大トルクは12.1kg-m+14.4kg-mを発生する。

組み合わされるミッションは、前者はダイレクトシフトCVT、後者は電気式無段変速機となる。駆動方式は、いずれも2WD(FF)と4WD(ハイブリッドは電気式4WDのEフォー)を設定。

ガソリン車の4WDには、オフロードや滑りやすい路面における走破性の向上に寄与する、路面状況に応じた3つの走行支援モードを選択できる「マルチテレインセレクト」を採用。

Eフォー車には、アクセル操作に対するトルクを制御して、滑りやすい路面でのスムーズな発進に寄与するTRAIL(トレイル)モードを設定。また、いずれの4WD車にも、降坂時の車速を一定に保って安定走行に寄与する「ダウンヒルアシストコントロール」を装備。

WLTCモード燃費は、ハイブリッド仕様が27.8~30.8km/L(FF)、ガソリン仕様が18.8~20.2km/L(FF)となっている。

なおトヨタ測定値の最低地上高は全車170mmで、ヤリスのFF車(140~145mm)に比べて25~30mm高いことになる。

ヤリス・クロス 装備/グレード

ヤリス・クロスのグレード構成は、エントリーから順番に、ハイブリッド仕様が「ハイブリッドX」「ハイブリッドG」「ハイブリッドZ」という3種類。ガソリン仕様が「X Bパッケージ」「X」「G」「Z」という4種類。

「安全・安心」「快適・便利」な先進機能は、ヤリス同様に充実している。

最新の予防安全パッケージ「トヨタ・セーフティ・センス」を、X Bパッケージを除くグレードに標準装備。

プリクラッシュ・セーフティやレーダー・クルーズコントロール(全車速追従機能付き)、レーン・トレーシングアシストが備わるほか、最上位のZ系はメーカーOPでアダプティブ・ハイビームシステムを選択できる。

また、ステアリングだけでなく、アクセルやブレーキも制御する駐車運転支援「トヨタチームメイト(アドバンスパーク)」も、最上位グレードに設定。これは案内に従ったシフト操作のみで駐車ができ、しかも事前に駐車位置を登録しておけば白線のない駐車場でも使用できるというものだ。

快適装備は、運転席6ウェイ・パワーシート(最上位に標準)、運転席ターンチルトシート(最上位以外にメーカーOP)、ステアリングヒーターおよびシートヒーターなど、グレードによって用意。ハイブリッド車では、AC100V/1500WのアクセサリーコンセントもメーカーOPで設定している。

また、ディスプレイ・オーディオおよびDCM(データ・コミュニケーション・モジュール=車載通信機)は全車に標準装備し、スマートフォンと連携した機能により、利便性を向上して豊かなカーライフをサポートしてくれる。

ヤリス・クロス 価格

消費税込みの車両価格は、下記の一覧のとおりとなっている。

価格帯で見るとハイブリッド車は228万4000円~281万5000円。ガソリン車は、179万8000円~244万1000円という設定だ。

ハイブリッド仕様

ハイブリッドX:228万4000円(FF)/251万5000円(Eフォー)
ハイブリッドG:239万4000円(FF)/262万5000円(Eフォー)
ハイブリッドZ:258万4000円(FF)/281万5000円(Eフォー)

ガソリン仕様

X Bパッケージ:179万8000円(FF)/202万9000円(4WD)
X:189万6000円(FF)/212万7000円(4WD)
G:202万円(FF)/225万1000円(4WD)
Z:221万円(FF)/244万1000円(4WD)

ヤリス・クロス スペック

ヤリス・クロス・ハイブリッドZ(FF)

税込み車両価格:258万4000円
全長×全幅×全高:4180×1765×1590mm
ホイールベース:2560mm
重量:1190kg
ドライブトレイン:1490cc直3DOHC+モーター
最高出力(エンジン):91ps/5500rpm
最大トルク(エンジン):12.2kg-m/3800ー4800rpm
最高出力(モーター):80ps
最大トルク(モーター):14.4kg-m
トランスミッション:電気式無段変速機
WLTCモード燃費:27.8km/L
タイヤサイズ:215/50R18

ヤリス・クロスX(4WD:差分のみ)

税込み車両価格:212万7000円
重量:1200kg
パワートレイン:1490cc直3DOHC
最高出力:120ps/6600rpm
最大トルク:14.8kg-m/4800ー5200rpm
トランスミッション:CVT
WLTCモード燃費:18.5km/L
タイヤサイズ:205/65R16

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みんなのコメント

16件
  • 外観や安全性能は良いと思うけど、Zグレードのチープなブラウンとか剥き出しのシフトノブとか、色々惜しいんだよね…

    まだ試乗してないから乗り心地までは分からないけど、後部座席は余裕あるといいな
  • このヤリスクロスだけじゃないんだけど、トップが黒でなく格好良い組み合わせのツートンって無いのかな
    できれば、緑系も欲しいな
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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