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ランボルギーニ カウンタックが克服したミウラの弱点。デビュー時に与えた衝撃はデザインだけではなかった【スーパーカークロニクル/004】

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ランボルギーニ カウンタックが克服したミウラの弱点。デビュー時に与えた衝撃はデザインだけではなかった【スーパーカークロニクル/004】

スーパーカーといえば「ミッドシップの2シーター、エンジンはDOHCでV8以上。ただし、ほかに惹き付ける魅力があれば例外もあり・・・」というのがざっくりとしたイメージだろうか。1970年代半ばに大ブームが起きてから50年近くの歳月が流れ、そのイメージは少しずつ変わってきているようにも見える。本連載では1966年から現代までスーパーカーを並べていくので、変遷していくさまをお楽しみいただければと思う。

ランボルギーニ カウンタック LP400(1974-1978年)
「スーパーカー」という言葉を聞くと、誰もが真っ先に思い浮かべるクルマといえば、やはりランボルギーニ カウンタックではないだろうか。昭和から平成を経て令和の時代になっても、キング オブ スーパーカーはカウンタックだ! というクルマ好きは多いはずだ。

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1971年のジュネーブ モーターショーに展示されたプロトタイプの「LP500」は、カウンタックの名を一瞬で世界に印象付けた。車名の「カウンタック(COUNTACH)」とは、イタリア北西部ピエモンテ地方の方言で驚いたときの感嘆符的な「クンタッチ!」が語源、というのも有名なエピソードだ。

シザーズドアを持つ究極ともいえるウエッジシェイプボディは、ミウラ同様に鬼才マルチェロ・ガンディーニの作品。パワートレーンのレイアウトはジャンパオロ・ダラーラ監督の下、パオロ・スタンツァーニが手がけた。エンジンは縦置きミッドシップとして、ミウラで問題となった過大な後軸重による操縦性の悪化を解消したのだが、エンジン冷却や車体剛性不足などの問題解決に時間を要し、市販版のLP400を世に送り出すまでに4年をかけている。

LP400は、フレームを鋼管スペースフレームに換え、エンジンもミウラ用の4Lに変更された。V12エンジンを前後逆にして縦置きミッドシップ搭載する特殊なレイアウトのため、運転席と助手席の間にミッションがあり、そこで180度伝達方向を変えたパワーはオイルサンプを貫通するシャフトを経由してデフに導かれる。

その結果、前後重量配分の適正化やミウラより50mm短いホイールベースによりハンドリングが向上。シフトフィールも改善されるなど、自動車としての基本性能が大幅に向上したのがLP400の美点だったと言って良いだろう。

1978年にはLP400のエボリューションモデルとして、LP400Sが登場。1980年代に入ると、1982年には4.8LのV12を搭載したLP500S、1985年には5.2LのV12 4バルブDOHCを搭載した5000クワトロバルボーレへと進化していくが、こうした歴代モデルについては、あらためて紹介していきたい。

ランボルギーニ カウンタック LP400 主要諸元
●全長×全幅×全高:4140×1890×1070mm
●ホイールベース:2450mm
●重量:1320kg
●エンジン種類:60度V12 DOHC
●排気量:3929cc
●最高出力:375ps/8000rpm
●最大トルク:36.8kgm/5500rpm
●駆動方式:縦置きミッドシップRWD
●トランスミッション:5速MT
●タイヤサイズ:前205/70VR14、後215/70VR14

[ アルバム : ランボルギーニ カウンタック LP400 はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

4件
  • フロントのエアダムや、仰々しくそびえ立ったリヤスポイラー
    ごっつぃオーバーフェンダー等が一切無い、「素」(す)のカウンタック…

    こういうのもノーブル(高潔)な感じで、むしろカッコいいですね…
  • 弱点と言ったってミウラは運転席の真後ろにV12が横置きだから、音も熱も振動も防いでるのはガラス一枚

    カウンタックになって縦置きにしたから、少しはマシになったけど。。
    でもどうでもいいたろそんな事
    ミウラもカウンタックもカッコイイんだよ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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