■三菱のスポーツカーの方向性を示した「爆速エボ」とは?
三菱は現在、軽自動車からミニバンやトラックまで、幅広いクルマをラインナップしていますが、スポーツカーは販売されていません。
かつては「ランサーエボリューション」といったセダン型及びステーションワゴン型のスポーツカーを展開していましたが、10代にわたって進化したのち2016年に販売を終了。
以降、三菱のスポーツカーは登場していません。
そんななか、2014年にスーパーカー級のスペックを持つ「エボ」を公開し、クルマ好きから注目を集めました。
一体どのようなクルマなのでしょうか。
【画像】超カッコイイ! これが三菱「爆速エボ」です!(57枚)
そのクルマとは「コンセプト XR-PHEV エボリューション ビジョン グランツーリスモ(以下XR-PHEVエボVGT)」です。
このモデルは、ソニー・コンピュータエンタテインメントが展開しているレースゲーム「グランツーリスモ」が手掛けるプロジェクト「ビジョン グランツーリスモ(Vision Gran Turismo、以下VGT)」によって誕生しました。
このプロジェクトは、グランツーリスモ15周年を記念して、開発者の山内一典氏が「各自動車メーカーにとって理想のGTカーをデザインしてほしい」と呼びかけたことが始まったもので、実在の自動車メーカーが未来のGTカーを想像し、ゲーム内で走らせることができるという革新的な活動です。
これまでメルセデス・ベンツ、BMW、アウディ、フォルクスワーゲン、プジョー、さらにはフェラーリやランボルギーニなどの著名メーカーが参加し、2024年現在では35種類以上のVGTモデルが登場しています。
各メーカーが提供するVGTは、単なるゲーム内の車両を超えて、モーターショーなどで実物モデルが展示されることもあるほどです。
VGTはメーカーの未来ビジョンを反映し、コンセプトカーの役割を担っています。
これにより、各社のブランドが目指す方向性やテクノロジー、デザイン哲学がゲームを通じて表現されているのです。
三菱もそのプロジェクトに参画し、2014年にXR-PHEVエボVGTを公開しました。
これまで三菱はSUV「パジェロ」やスポーツカーであるランサーエボリューションで、ラリー競技で数多くの輝かしい実績を残しています。
これらのモデルと同様に、XR-PHEVエボVGTには、ラリーで培った技術やデザインのエッセンスを注ぎ込んだもので、開発にはデザインチームだけでなく、先行車両研究グループや空力技術開発チームも参画。
まるでワークス体制で臨むような、総合的な技術力を結集した1台です。
ベースとなっているのは、2013年の東京モーターショーで公開された「コンセプト XR-PHEV」で、そのデザインや性能を大幅に進化させています。
デザインの特徴であるアスリートフォルムはさらに磨きがかけられ、車両全体にスポーツカーの力強さを強調。
フロントグリルは、当時の三菱のアイコンである「スリーダイヤ」マークから車体後方へ向けて流れるウェッジ状のデザインが採用され、まるでアスリートがスタートダッシュの瞬間に集中力を高める様子を彷彿とさせます。
また、前後のフェンダーは張り詰めた筋肉のように造形されるほか、巨大なウイングを装備し、ダイナミックな印象を与えています。
足元には20インチの大径アルミホイールが装備され、足元のスポーティな雰囲気を一層引き立てています。
パワートレインには、最先端のプラグインハイブリッド(PHEV)システムを採用。
最高出力510馬力・最大トルク103.5kgf-m(1015Nm)を誇り、これらに8速DCTが組み合わされます。
くわえて三菱の車両運動統合制御システム「S-AWC(Super All Wheel Control)」が搭載されており、4輪に最適なトルク配分を行うことで高いハンドリング性能を実現。
走行安定性が強化され、ドライバーはスポーツカーとしての高性能を存分に体感することができるとしています。
ボディには炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を使用した構造が採用され、徹底した軽量化が図られているほか、エアロフォルムには前後のディフューザーが組み込まれ、車両に強いダウンフォースを発生させる構造となっています。
この空力設計により、旋回時の安定性も大きく向上しており、速さと高いコーナリング性能が両立しています。
そんなXR-PHEVエボVGTは、単なるコンセプトカーにとどまらず、三菱の今後のスポーツカーの方向性や、電動化の可能性を示唆する象徴的なモデルとして注目を集めました。
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