6月2日、2024年MotoGP第7戦イタリアGP MotoGPクラスの決勝がムジェロ・サーキットで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPのアレックス・リンスは15位、ファビオ・クアルタラロは18位で終えている。
大会初日の好調ぶりに陰りが見えた土曜日に続き、決勝でもヤマハはレースペースに苦戦する。チームディレクターのマッシモ・メガレリが「予選順位とグリップ不足が結果を妨げた」「スプリントで経験した問題がさらに悪化した」と語るとおり、チームやライダーにとって困難なレースとなった。
母国でドゥカティワークスが1-2フィニッシュ。マルティンは最終ラップで敗れ3位/第7戦イタリアGP
リンスは10番グリッドから決勝をスタート。スプリントではスタートで17番手まで後退したが、今回はオープニングラップを12番手までのポジションダウンで耐えた。しかし、その後も迫る後続のマシンを抑えなければならない我慢のレースが続く。
必死に食い下がったリンスだったが、7周目にラウル・フェルナンデス(トラックハウス・レーシング)が、9周目にミゲール・オリベイラ(トラックハウス・レーシング)が、14周目にマルコ・ベゼッチ(プルタミナ・エンデューロVR46・MotoGPチーム)がリンスをかわす。レース終盤では、ペースが落ちてきたオリベイラとの差を詰めていったが、抜き返すことはできず15位でチェッカーを受けた。
15番手からレースに臨んだクアルタラロは、1周目を16番手で通過する。5周目にジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)をパスしてスタート時の順位まで回復したクアルタラロだったが、7周目にベゼッチにかわされ再び16番手に戻った。
その後はしばらく1分47秒台をキープしていたが、21周目に突然ラップタイムを1秒ほど落としてしまう。その後もペースが回復しなかったクアルタラロはラスト3周で2台に先行を許し、18位でレースを終えることとなった。
■アレックス・リンス(決勝:15位)
「望んでいたようなレースにはならなかった。最初から最後までずっと苦戦が続き、15位獲得のために必死で頑張っていたんだ。スタートは昨日よりも少し良くて、ふたつ後退しただけで済んだ。そのあとは毎ラップ、何とかそのポジションをキープしようと努力したが、今の僕たちのマシンはライディングがとてもハードなため、マシンを懸命にコントロールし、自分の身体のコンディションも同時にコントロールしなければならなかった」
「このところのレースは僕たちにとって、テストの様相が強いと思っている。他のライダーやライバルたちと一緒に走り、そこから情報を得るのは貴重な機会だね」
■ファビオ・クアルタラロ(決勝:18位)
「基本的に非常にタフなレースで、特に体力面で苦労した。腕に問題を感じていて、最後の10ラップは十分な走りができなかった。いわゆる腕上がりではなく、このタイプのコースを走るときに腕が限界になってしまうんだ」
「もっとスピードを上げ、もっといいレースができると期待していたが、低グリップに悩まされることとなった。もう少し楽に乗れるようなマシンにしていくため、何らかの解決策を見つけたいと思っている。明日のテストでは、ウイークポイント克服を目指して、いくつかのことを試す予定だ。もしうまくいけば、体力面でも役に立ってくれるはずだ」
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