JRC全日本ラリー選手権は4月28~29日、第3戦『NISSIN Rally丹後2018』が開催され、勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)が優勝を飾った。
4年ぶりにJRCの1戦として組み込まれたラリー丹後は、京都府・丹後半島で行われるターマック(舗装路)ラリー。JN6~JN1クラスと、オープンクラスを合わせ全50台がエントリーリストに名を連ねた。12本のSSが設定され、SS距離は80.78km、総走行距離は271.47kmで争われる。
全日本ラリー:第3戦ラリー丹後に全50台が参戦。トヨタがヴィッツGRMNを投入
デイ1のSSは6本。SS1、3、4でベストをマークした鎌田卓麻/市野諮(スバルWRX STI)がラリーを一歩リードする。しかし、鎌田はSS5、6で思うようにペースが上がらず、勝田に逆転を許してしまう。
初日を終え、首位勝田と2番手鎌田との差はわずか1.6秒。3番手には福永修/齊田美早子(ミツビシ・ランサーエボリューションX)、4番手に奴田原文雄/佐藤忠宜(ミツビシ・ランサーエボリューションX)がつける。新井敏弘/田中直哉はトップから52秒遅れの5番手に沈む苦しい戦いを強いられた。
デイ2はトップ勝田と2番手鎌田の一騎打ちとなる。SS7で勝田がステージを制すると、続くSS8では鎌田、SS9、10は勝田がそれぞれベストタイムをマーク。そしてSS11では、両者が同タイムをマークする超接近戦が繰り広げられた。
勝田リードで迎えた最終のSS12。鎌田が勝田を超えるタイムを記録するも反撃はここまで。勝田が逃げきり今季初優勝を飾った。なお、鎌田に対してはSS7でフライングがあったと判断され、10秒ペナルティが課されている。
優勝した勝田は「僅差だったので運もありましたが、勝てて本当に良かったです。とにかく気温が高くて、体力的にも大変でした。鎌田選手が本当に速かったです」と語った。
2番手を獲得し、ポイントリーダーに躍り出た鎌田は「緊張感のある戦いになりました。シーズンを考えれば、今回の2位はすごく大きかったと思います」としている。
その他のクラス、JN5クラスは小濱勇希/草加浩平(シトロエンDS3)、JN4クラスは山本悠太/北川紗衣(トヨタ86)、JN3クラスは天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツ)、JN2クラスは鈴木尚/鈴木裕(スバルBRZ)、JN1クラスは小川剛/佐々木裕一(ホンダ・フィット)がそれぞれ制している。なお、JN3クラスはレッキ受付台数が規定台数に満たなかったため選手権不成立となった。
JRCは次戦からグラベル(未舗装路)ラリー5連戦。その初戦となる第4戦『久万高原ラリー』は5月18~20日に愛媛県・久万高原町を舞台に開催される。
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