BYD製バッテリーを搭載
中国の自動車メーカーであるニオ(NIO)は、実用性と高効率を重視した新型EV「L60」を中国へ投入する。価格は21万9900人民元(約470万円)と、ライバルのテスラを大きく下回る。
【画像】オンボL60ってどんなクルマ? 中国ニオ(NIO)の最新EV【オンボL60を写真で見る】 全14枚
ニオは新たに立ち上げたファミリー層向けのEVブランド「オンボ(Onvo)」の第1弾として、9月よりL60の販売を開始する。
L60は超急速充電が可能な900Vの駆動電圧システムを採用。BYD製の3種類のバッテリーを用意し、航続距離は短いものから順に550km、730km、1000kmとされている(中国CLTCサイクル)。
エネルギー効率(電費)は8.2km/kWhで、ライバルのテスラ・モデルYよりも効率的だとニオは主張する。空気抵抗係数(Cd値)はわずか0.229で、SUVタイプとしては非常に低い。
詳しいボディサイズはまだ明らかにされていないが、ショートオーバーハングによって室内空間を最大化し、「独創的な収納設計により、すべての乗員が自分の荷物を持ち込める」とされる。
また、ニオの大きな特徴であるバッテリー交換システムにも対応している。特定のステーションで満充電のバッテリーに交換するというもので、作業はすべて自動で行われ、所要時間はわずか3分程度。交換ステーションは中国全土に1000か所以上ある。
オンボ・ブランドは、アッパー・プレミアム・セグメントのファミリー層をターゲットとし、室内空間、安全性、多用途性にこだわったモデルを展開するという。
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