■ボルボのフラッグシップSUVがスゴすぎる!
ボルボのフラッグシップSUVである「XC90」は、すごいんです。
【画像】超カッコイイ! ボルボ新型「XC90」を画像で見る(66枚)
筆者(岡本幸一郎)が初めて実車を目にしたのは、2016年初にアメリカへデトロイトショーの取材に行ったとき。北米トラック&SUVオブ・ザ・イヤーを受賞し、ステージで閃々とした姿でした。
初代XC90もよかったですが、グッとエレガントになったデザインや優美なインテリアに衝撃を覚え、受賞も大いに納得したものです。そんなXC90は世界各国で実に50を超える賞を受賞するなど、2014年末の登場から絶大は存在感を発揮してきました。
ほどなく日本に導入されてからも、ことあるごとに乗る機会があり、すばらしい完成度に「買えるものなら買いたい」ものだと乗るたびに思っていました。
なによりXC90に乗せると家族が喜びます。実際、ファミリーユースにも適したXC90は、ボルボの中ではもっともオーナーの年齢層が若いそうです。
現行モデルは登場から10年が過ぎてもグローバルでの販売台数は落ち込むどころか、むしろ2024年にいたっては前年比で増えたほどで、この価格帯のクルマながら年間10万台がコンスタントに売れ続けているというから大したものです。2025年3月の時点で、まもなく累計100万台に達するとのことでした。
ボルボといえば「安全」というイメージですが、この10年ほどで状況が変わって、最近では「安全」はもちろん上位ですが、「デザイン」が購入動機のもっとも高くなっているそうです。その好評のデザインを最初に体現したのが、ほかならぬ現行XC90なのです。
そんなXC90が、さらなる商品力の向上を目指して2025年2月にビッグマイナーチェンジしました。変更のポイントは、内外装のリフレッシュ、UXの刷新、快適性の向上、MHEV(マイルドハイブリッド)の燃費改善などが挙げられます。
PHEVは上級の「Ultra」のみの設定となり、今回試乗したのもPHEV(プラグインハイブリッド)です。ボルボスタジオのある港区青山を拠点に、房総半島まで走ってみました。
外観ではフロントの雰囲気がずいぶん変わりました。一目瞭然なのはグリルです。「アイアンマーク」を支える斜めのラインを強調したデザインが新鮮です。
これに合わせてAピラーから前は、新世代と足並みを揃えるデザインにフロントまわりがすべて新しくなっていて、ラインも減らしてスッキリとしています。
リアは光らない箇所がブラックアウトされました。ホイールのデザインも新しくなり、PHEVは標準で22インチとなります。PHEVは全体が「グロッシーブラック」というダーク調でコーディネートされています。
もともと「スカンジナビアンデザイン」が好評だったインテリアも、いろいろアップデートされました。新たに採用された自立式のセンターディスプレイにより画面が大きくなり、ピクセル密度が上がったことで表示がよりキレイになりました。
ボルボといえばいち早くGoogleを採用したことでも知られますが、インフォテインメントも大幅に変わって、階層が整理されて使いやすくなり、ドライブモードもワンアクションで選択できるようになりました。
そのほか、エアベントが縦基調になり、テイラードダッシュボードが標準採用され、アンビエントライトがウッドパネルを照らすように変わり、センターコンソールも使いやすく改良されました。標準装備のイオナイザーは、車内のウイルスを99%以上吸着してくれます。
インテリアのカラーやマテリアルの組み合わせにも新たに設定されたものを含め変更があり、好みに合わせていろいろ選べるようになっています。
定評あるオーディオのスピーカーのデザインも変わりました。購入者の約半分がB&W(バウワーズ&ウィルキンス)を選んでいるそうですが、実際に聴いてみても納得のすばらしい音場を実現しています。
シアターデザインにより後席に座っても見晴らしがよく、2列目は広々としていて、3列目も成人男性が座っても狭苦しさを感じることのないパッケージングの巧みさにもあらためて感心します。
我が家の子どもは年齢的に装着しなくてもよくなりましたが、2列目中央にビルトインされるチャイルドシートが非常に重宝することを、かつて実感したものです。
さらには、安全には徹底的にこだわるボルボらしく、とくに基準のない3列目まで1列目や2列目と同じ安全性を独自に担保しているあたりも、「さすが」というほかありません。
■2.3トン級のSUVとは思えない走り
走りについては、PHEVはフロントに2リッター直4ターボエンジンとCISG(クランク インテグレーテッド スターター ジェネレーター)を搭載し、さらにリアには強力なモーターを組み合わせて駆動します。
PHEVの走りについては2022年に大きな改良がありました。
ざっくりおさらいすると、バッテリー容量を11.8kWhから、18.8kWhへと大幅に増やして、EV航続距離を73kmへと伸ばしたほか、スーパーチャージャーをやめてEブーストを高め、リアトルクの大幅増大を図っています。
そこ以外は変わっていないそうですが、実際には2.3トン級とは思えない軽快な走りには感心せずにいられません。
モーターだけでもけっこう粘り、踏み込むとエンジンが加わって、瞬発力のある走りを楽しめます。0-100km/h加速は実に5.3秒というだけあって、いざとなればけっこうな俊足ぶりです。
今回、快適性についても、ピラーの中に発泡充てん剤を入れて共鳴を抑え、隔壁に遮音材を配したり、ウインドウにラミネートガラスを採用するなど、より入念に手当てされていて、静粛性はさらに高まっています。
これにスピーカーを駆使したノイズキャンセラーも効いて本当に静かです。パワーモードでは反対にエンジン音を増幅して高揚感を演出してくれます。
PHEVの足まわりは、車高調整機能を備えたエアサスと電子制御ダンピングシステムを採用。従来のコイルスプリングに比べて快適性と乗り心地をさらに向上させた4輪エアサスペンションシステムを備えています。
乗り降りするときに車高を下げてくれるイージーエントリー機能も搭載していて、しなやかさに路面を捉えながらフラットな姿勢を保ってくれるので、長距離のドライブでも疲れ知らずです。
SPA(Scalable Product Architecture)によりフロア中央にリチウムイオンバッテリーを搭載していて重心が低く、車検証によると前軸重が1170kg、後軸重が1130kgと前後重量配分のバランスがいいのも特徴で、ハンドリングも実に素直で自然です。
ステアリング操作感は、ソフトと硬めが選べるようになっていますが、どちらも操舵力が軽くて扱いやすく、硬めに設定すると高速巡行時に据わりがよくなるという印象です。
新型XC90は、全体的になめらかでしなやかで軽やかで、重さを感じさせない走りがとても印象的です。インターフェイス系についても、「こうだったらいいのにな」がまさにその通りになっていたと感じます。
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