長城汽車WEYのミニバン「高山PHEV」は姿だけじゃなくアル／ヴェルに迫る走りだった!? 中国現地で試乗！

　長城汽車のプレミアムブランド、WEYから初めてのミニバンとして2023年に登場した高山PHEVに現地の中国・北京で試乗した。その試乗インプレッションをお届けしよう。

文、写真／ベストカーWeb編集部・渡邊龍生

■1.5Lターボにモーターを組み合わせたPHEVミニバン

WEY高山PHEV。直4、1.5Lターボにモーターを組み合わせたPHEVミニバン

　長城汽車のプレミアムブランドとしてSUVを中心に展開している「WEY」ブランドのミニバンから。同ブランド初となるミニバン、高山のPHEVに試乗した。日本のアルファード／ヴェルファイアをかなり意識したスタイリングだ。

　ボディサイズは全長5045×全幅1960×全高1900mmで、ホイールベースは3085mm。アルファードが全長4995×全幅1850×全高1935mm、ホイールベースは3000mmであることを鑑みれば、高山はややワイドでホイールベースが大きいものの、ほぼ同サイズと考えてもらっていいだろう。

　そのパワートレーンは直4、1.5Lターボにモーターを組み合わせたPHEVでシステム最高出力487ps、最大トルク77.7kgmを発揮する。

　高山PHEVの特徴は3列シートミニバンとしての快適な室内スペースだ。3人乗り3列目シートの足元空間は962mm、頭上空間が887mm、肘空間1593mmを確保している。

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■ボディバランスのよさは長城汽車ならでは？

高山PHEVのインテリア。その質感はかなり高く、ダッシュパネルやドアパネルなど各所にコストのかかるソフトパッドを採用

　また、ユーティリティの高さも高山のポイントで、USBタイプCの充電ポートが11個も搭載されている。オーディオは高級車に採用されるハーマンカードン製の16スピーカーオーディオを標準装備し、その音質も折り紙付き。

　先入観なしで試乗したのだが、その乗り心地のよさに驚かされた。明らかにヴェルファイアのターボ仕様より上だと思わされた。PHEVのパワーフィールも非常に自然でその巨体を滑らかに走らせていた。

　 その走りのよさだが、もともと長城汽車は設立が1984年と40年もの歴史を持つ中国国内では最大のメーカーであることで、中国メーカーのなかでは車体作りのノウハウに長けていることが挙げられる。

■際立つボディバランスのよさ

2列目シートの快適性も高く、居住空間も余裕たっぷり

　今回の北京滞在時に2024年中の日本での販売が予定されているBYDのDENZAブランドのミニバン、D9 EVにも試乗したのだが、試乗すると明らかに乗り味が違っていた。車体のバランス、乗り心地が高山PHEVのほうがいいのだ。走らせるとハンドルを切った瞬間に気づかされる。

　このあたり、もともとリチウムイオンバッテリーを製造していた出自を持つBYDのモデルとは、長城汽車のモデルは特にパワートレーンより車体のほうに「一日の長」があると感じた。

　高山PHEVの中国国内での価格は33万5800～40万5800中国元（約670万～801万円）という設定で、競合する広州汽車のミニバン、E9とほぼ同じ設定となっており、中国国内ではアルファード／ヴェルファイアよりも比較的リーズナブルな価格のミニバンという位置づけだ。

　日本導入は未定だが、日本国内で販売されても価格次第ではかなり売れそうな仕上がりだと思わされた。

Comments

[slw********]

性能の事は乗る機会もないので語る事は出来ませんが、ハッキリしている事はステイタス性はマイナスです。中国3000年の歴史を自慢しますが自動車界での歴史は無しに等しいです。

[kin********]

ベストカーの記事って、中韓をやたら褒めちぎる記事が多い。色々そこから察するよ。