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【価格/サイズ/内装は?】ベルランゴ・フィール/シャイン シトロエンが10/1発売 燃費/スペックを解説

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【価格/サイズ/内装は?】ベルランゴ・フィール/シャイン シトロエンが10/1発売 燃費/スペックを解説

ベルランゴ カタログモデル発表

text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

【画像】シトロエン・ベルランゴ、プジョー・リフター【比べる】 全61枚

8月26日。グループPSAジャパンは、シトロエン・ベルランゴのカタログモデルの先行予約を8月27日から開始し、10月1日から正式販売すると発表した。

ベルランゴは、シトロエンのMPV(マルチ・パーパス・ヴィークル)だ。

昨年の10月に日本デビューを果たし、2度のオンライン予約が5時間半で満枠となった人気モデル。同じグループPSAのプジョーからは、姉妹車のリフターが同時期に発売され、同様に人気を集めている。

ベルランゴは、現行型が3代目。初代は1996年に発表された小型LAV(レジャー・アクティビティ・ビークル)。2代目は2008年に発表されたMPV。そして現行型は2018年のジュネーブ・モーターショーで発表され、初代から現行型までで330万台を超える販売を記録している。

ちなみに、日本では初代を当時のインポーターである新西武自動車販売がサンプル輸入したことがあるが、2代目の正規輸入はない。

カタログモデルとなっても人気を呼ぶことは必至のベルランゴ。その概略を紹介していこう。

ベルランゴ 外観

ベルランゴのボディサイズは、全長4405×全幅1850×全高1850mm、ホイールベースは2785mm。

全長は、同じシトロエンのC3エアクロスとC4スペースツアラーの中間的サイズにあたり、日本車のミドルクラス・ミニバンと同じくらい。

比較的コンパクトなサイズだが、全幅はかなりワイドで車高も高い。タワーパーキングの駐車は無理だろう。

デザイン上では、前進させたフロントスクリーン、短く高く設定されたフロントエンド、取り回しを向上させる短いフロントオーバーハングなどが特徴的だ。これらは、グループPSAの新世代プラットフォームであるEMP2の採用で実現している。

2段がまえのポジショニングランイトとヘッドライト。そして、フォグランプをラウンドしたノーズに配するという現在のシトロエンのデザインコードも継承されている。

また、Aピラーをブラックアウト処理してガラスエリアのパノラマ感を演出したり、実用とデザインを兼ね備えたエアバンプも採用されている。

リアドアにはスライドドアを採用。日本の輸入車市場においてスライドドアのモデルは少ないが、日本車のミニバンはほとんどが採用している。日本市場でMPVを拡販していくためには、やはりスライドドアは必需品だろう。

開口部は広大で、狭い場所での乗り降りにはスイング式ドアよりも楽だ。

ベルランゴ 内装

インテリアは、実寸法以上のワイド感が強調されるよう、シトロエンでは水平基調のデザインを採用しているが、それはこのベルランゴでも例外ではない。

フランス車の伝統でもあるシートへのこだわりも同様で、柔らかな感触で掛け心地は抜群。それでいて長時間でも疲れないサポート性に優れたものとなっている。

2トーンのシート地にはアクセントカラーも加えられ、フランス車らしいオシャレさも感じさせる。フロントシートはセンターアームレスト付き。助手席はシートバックを前方に倒すことができる。

リアシートは幅の等しい3座独立式(上級グレードのみ)で、1850mmというワイドな車幅のおかげもあり、おとな3人がキチンと座ることができる。

また、個別に折りたたみが可能であり、後述するようにラゲッジスペースをさまざまにアレンジすることが可能で、RV(レジャービークル)としての使い勝手はきわめて高い。

旅行から着想を得て革のトランクケースをモチーフとしたステッチ入りベルトが、ダッシュボードのアクセントになっている。インテリアにはシートのファブリックが貼り込まれ、リビングルームにいるようなリラックス感が味わえる。

ルーフの大半をガラスとしたパノラミックルーフも備わっている。

ベルランゴ ユーティリティ

「遊びつくすための良きパートナー」として生まれたベルランゴは、ユーティリティの塊のようなクルマだ。

独立3座式のリアシートはマジック・フラットと呼ばれる機能でワンタッチで折りたたむことができ、しかも座面が沈み込むのでフルフラットなラゲッジスペースが出現する。

ラゲッジスペースの奥行きは、フル乗車時で0.94m、リアシートを全倒すれば1.74m、さらに助手席シートバックも倒せば最長約2.7mの長尺物まで積載可能だ。

ラゲッジスペースの容量は、フル乗車時でもラゲッジトレイ下で597L、トレイを外せば983L、そしてリアシートをたためば2126L(フィールのVDA欧州参考値)という広大なもの。

また、ラゲッジトレイは高さが2段階に変更でき、しかも半分に折りたたんで背の高い荷物にも対応する。雨天時にはひさし代わりになる大きなリアゲートは、ガラスハッチも備えて狭い場所では便利だ。

ベルランゴには28カ所のストレージスペースがあり、容量の合計は186Lにも及ぶ。リアシートの足元には床下収納があり、頭上には室内からもリアゲートからもアクセスできる60Lのルーフボックスが備わる。

またパノラミックルーフの中央部には、収納トレイ「フローティングルーフ」も設けられている。

ベルランゴ パワートレイン

本国仕様のベルランゴには1.2Lの直列3気筒ガソリン・ターボも搭載されているが、日本仕様では1.5Lの直4ディーゼル・ターボのみとなる。

これはシトロエンとしては初搭載となるグループPSAの最新世代クリーンディーゼルエンジン「DV5型(アイドリングストップ機構付き)」で、トランスミッションはアイシン・エイ・ダブリュとの共同開発による電子制御8速ATのEAT8を組み合わせる。

DV5型は、最高出力は130ps、最大トルクは30.6kg-mを発生。ディーゼルとは思えない軽快な吹け上がりとドライバビリティ、低回転からの厚いトルク、最新の排気浄化システム(酸化触媒/SCR選択還元触媒/DPF微粒子フィルター)による極めて高い環境性能を誇る。

EAT8はロックアップを多用し、ダイレクトな変速とワイドスプレッド化の恩恵により、高速クルーズ時の燃費をさらに向上。

燃費は、JC08モードで21.2km/L、WLTCモードで18.0km/Lを達成しており、燃料がガソリンよりも安価な軽油であることも相まって、ランニングコストを低く抑えることができるだろう。

ベルランゴ 装備

現代のモビリティは、先進安全運転支援機能(ADAS)と安全性も極めて重要であり、ライバルを大きく凌駕する安全&快適装備がベルランゴの魅力の1つとなっている。

安全装備では、アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ機構付き)、アクティブセーフティブレーキ、レーンキープアシスト、トップリアビジョン/フロント・バックソナー、ブラインド・スポット・モニターシステム、インテリジェントハイビーム、トラフィック・サイン・インフォメーション、ドライバーアテンションアラートといった安全装備を標準で備えている。

さらに、ヒルスタートアシスタンス、電動パーキングブレーキ、キーレスエントリー&スタート、バックカメラ(障害物に近づくと俯瞰の合成映像に切り替わる機能付き)、スマートフォンとの連携機能やワイヤレスチャージャーなども装備される。

なお、一部の装備は上級グレードのみとなるが、パワートレインや運転支援機能の装備は、ベーシックグレードでも変わらない。この点は、グループPSAの良心を感じさせてくれる。

ベルランゴ 価格

ベルランゴの消費税込みの車両価格は、ベーシックグレードのFEEL(フィール)が312万円、上級グレードのSHINE(シャイン)が338万円。

フィールでは、シャインに標準装備のアロイホイール、フロント/バック/サイドソナー、レザーステアリング、2ゾーン・オートエアコン、パノラミックガラスルーフなどが装備されず、リアシートは1:2分割可倒式となる。

また、カタログモデルの発売を記念し、特別装備が与えられた「シャインXTRパック」も登場。

シャインをベースに、エアバンプ/ランプベゼルなどにマットオレンジのアクセントを配し、前後バンパーのアンダーガード風デコレーション、17イチ PONTEVEDRA アロイホイール、フロントドア専用XTRバッジを装備。

内装はオレンジアクセントが入った専用シート生地/グリーンのダッシュボードを装備し、価格は343万円となっている。

ベルランゴ スペック

シトロエン・ベルランゴ(フィール/シャイン)

登録の関係上、2019年先行発売車とサイズの数値が異なります。

価格:312万円(フィール)/338万円(シャイン)
全長×全幅×全高:4405×1850×1850mm
ホイールベース:2785mm
車両重量:1590kg
パワートレイン:1498cc直4ディーゼル・ターボ
ギアボックス:8速オートマティック
最高出力:130ps/3750rpm
最大トルク:30.6kg-m/1750rpm
使用燃料:軽油
燃費(WLTC):18.0km/L

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