ポルシェは11月12日、スポーツEV『タイカン』の改良新型に、新グレードの「タイカン4」を設定すると発表した。
タイカン4は、4輪駆動のタイカンの中でもっとも効率に優れたモデルとなる。高い効率性の4WDを組み合わせた『タイカン4クロスツーリスモ』に続いて登場したタイカン4の性能は、タイカンのベースモデルに相当する。
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標準装備のパフォーマンスバッテリーまたはオプションのパフォーマンスバッテリープラスのどちらをアンダーボディに装着するかによって、ローンチコントロール使用時に最大300kWまたは320kWのオーバーブースト出力が得られる。
航続距離もバッテリーの種類によって異なり、パフォーマンスバッテリーを使用した場合は最大559km、パフォーマンスプラスバッテリーを使用した場合は最大643km(いずれもWLTP)の走行が可能。これによってこの2つのバージョンは、対応するタイカンモデルの値をわずかに35kmほど下回りながらも4輪駆動モデルの中では優れた航続を実現している。
フロントアクスルとリアアクスルにそれぞれ1基の電気モーターを搭載したタイカン4は後輪駆動のタイカンよりも走行安定性が高く、トラクションも向上している。これは加速値にも反映されており、タイカン4の0-100km/h加速タイムは4.6秒で、80kgの重量増にもかかわらず後輪駆動モデルを0.2秒上回る。
ポルシェはモデルサイクルを通して4輪駆動ストラテジーを改良してきた。もちろん新しいタイカン4も、より高い効率を実現するためにこのような最適化の恩恵を受けている。つまり、トラクション、ドライビングダイナミクスおよび走行安定性が許す限り、フロント電気モーターは電気的に切り離されており、加速時や回生時など必要なときには数ミリ秒以内にスイッチが入る。
エクステリアでは、19インチタイカンエアロホイール、ブラックのブレーキキャリパー、LEDマトリックスヘッドライトなど充実した標準装備が用意されている。さらにポルシェ トラクション マネジメント(PTM)とポルシェ アクティブ サスペンション マネジメント(PASM)を備えたアダプティブエアサスペンションも標準装備される。
フロントコンフォートシート(8way電動調整機能付)、ブラックパーシャルレザートリム、ダークシルバーアクセントパッケージ、レザーマルチファンクションスポーツステアリングホイール、シルバーブラッシュアルミニウムドアエントリーガード、サウンドパッケージプラスがインテリアの標準装備。パーシャルレザーインテリアには、スレートグレーのほかブラック/チョークベージュのツートーンバージョンも用意されている。
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