Porsche 911 RSR
ポルシェ 911 RSR
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GTE Amクラスはトップ5に3台のポルシェ
第88回ル・マン24時間決勝レースのGTE Amクラスにおいて、ポルシェのカスタマーチームである「デンプシー・プロトン・レーシング(Dempsey-Proton Racing)」が2位表彰台を獲得した。
ポルシェ・ワークスのマット・キャンベル、イタリア出身のリカルド・ペラ、プロトン・チームオーナーであるクリスチャン・リードが駆ったポルシェ911 RSR 77号車は、優勝したアストンマーティン ヴァンテージ GTEに続く2位を得た。そして、4位にはプロジェクト1、5位にはガルフ・レーシングが入っている。
しかし、GTE Proクラスに参戦したポルシェGTチームの2台は不運に見舞われることになった。ポルシェ・ワークスのディレクターを務めるパスカル・ズーリンデンは、厳しいレースを終えて次のようにコメントした。
「新型ポルシェ 911 RSRでの最初のル・マンは、厳しい戦いになりました。そして、我々は多くのことを学びました。ポールポジションを獲得後、決勝レースには大きな期待があったので、本当に落胆しています」
「私たちはこの経験から学びを得て、来年はもっと強くなって帰ってくるつもりです。そして、GTE Amクラスで表彰台を獲得したデンプシー・プロトン・レーシング、そして入賞を果たしたプロジェクト1、ガルフ・レーシングの皆さん、おめでとうございます」
パワステトラブルに見舞われた92号車
世界チャンピオンのミハエル・クリステンセン、ケビン・エストレ、ローレンス・ヴァントゥールがドライブしたポルシェGTチームの92号車は、スタート5時間後にパワステトラブルが発生し10周も遅れてしまう。さらにピットでの修理作業も重なったことで、15周もの遅れが加わった。最終的に331周を走行し、クラス6位で完走している。
厳しいレースを走り切ったクリステンセンは、決勝ではライバルの速さに驚いたことを明かした。
「スタート直後からライバルのペースに驚きました。私たちは追いつくことができませんでしたが、それでも全力を尽くしました。ローレンスのスティント中にパワステが故障し、10周以上もピットインしてしまったことで希望を捨てざるを得なくなったのは残念です。今回の我々のように競争力がなく技術的な不運に見舞われてしまうと、良い結果は得られません」
ポールポジションの91号車も5位に終わる
91号車の911 RSRは、ポルシェのル・マン優勝50周年を記念したレッドとホワイトのスペシャルカラーリングを採用。ジャンマリア・ブルーニ、リヒャルト・リーツ、フレデリック・マコヴィッキィがドライブし、92号車よりもひとつ上の5位でフィニッシュした。
ポールポジションからスタートた91号車は順調に夜間を走り切り、日曜日の早朝までトップに近い位置でレースを戦っていた。しかし、電気系統のトラブルにより表彰台の望みは潰えてしまう。リーツはレース後に悔しさを明かしている。
「数日の間にアップダウンを経験したレースウイークでした。徹底的に準備をしてテストを成功させたにもかかわらず、マシンバランスが完璧ではありませんでした。それでも予選ではなんとかコントロールして、ポールポジションを獲得することができました」
「残念ながら、決勝レースでは上位陣のペースについていくことができませんでした。なんとか上位をキープするために最善を尽くしましたが、さらに技術的な問題も発生してしまったのです。ル・マンではそういうことが起こるのです。でも、落ち込んでいる暇はありません」
最後の30分で僅差のバトルが展開されたGTE Amクラス
GTE Amクラスは、表彰台を巡ってレース残り30分を切った段階で激しいバトルが展開されることになった。セーフティカー導入を経て、77号車をドライブしたエースのキャンベルはスリップストリームやテールトゥノーズが繰り広げられる激しい展開を制し、2019年仕様の911 RSRを2位でフィニッシュさせた。
厳しい最終スティントを任され、2位を持ち帰ったキャンベルは以下のように喜びを語った。
「2位は夢のような結果です。チームメイトと、チームが素晴らしい仕事をしてくれました。私たちは皆、この結果を誇りに感じています。セーフティカーのフェーズを終えた後、最後のスプリントはとても楽しかったです。ただただ全力で走りました。この2位は優勝に等しい喜びがあります」
一方、プロジェクト1の911 RSR 56号車は、フェラーリ 488 GTEとの接戦に破れ、4位という悔しい結果に終わった。マッテオ・カイローリ、エヒディオ・パーフェッティ、ラリー・テン・ヴォールデのトリオは、GTE Amクラスを長時間リードしていたが、1分間のペナルティを科されたことで、大きく順位を落としてしまった。
「このレースウイークはかなり疲れる展開になりました。まず、ポルシェ・カレラカップ・ル・マンに出場して優勝。その後、24時間レースに出場しましたから・・・(笑)。でも、両方のイベントがうまくいって、本当に良かったと思っています。最後のスティントでは、もうひとつポジションを上げるためにあらゆる手を尽くしました。表彰台には届かなかったのが残念です」と、ヴォールデは悔しさを語っている。
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