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トヨタ勢が1-2-3、デイ2でオジエが首位に浮上「明日はより多くのドラマが起きるはず」/WRCケニア

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トヨタ勢が1-2-3、デイ2でオジエが首位に浮上「明日はより多くのドラマが起きるはず」/WRCケニア

 6月23日、WRC世界ラリー選手権第7戦『第70回サファリ・ラリー・ケニア』のデイ2が、ケニアのナイバシャを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組が前日の2番手から総合首位に立った。

 チームメイトで前年大会覇者のカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組が総合2番手に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組がこれに続いた結果、トヨタGRヤリス・ラリー1を駆るクルー3組が競技2日目を終えてワン・ツー・スリー体制を築いた。また、TGR WRCチャレンジプログラムにより4台目のトヨタGRヤリス・ラリー1をドライブし3年連続のポディウム獲得を目指す勝田貴元は、総合5番手でデイ2を走破している。

勝田貴元「タイムロスはありましたが、なんとか走り切りました」/WRCケニア デイ1後コメント

 前日の木曜日に首都ナイロビで競技が開始された第70回サファリ・ラリーは、23日(金)からサバンナでの本格的なグラベル(未舗装路)ラリーがスタート。上空に雲が広がったものの、心配された雨が落ちてくることはなかったこの日は、サービスパークが置かれるナイバシャ湖の周辺で3本のステージを日中のサービスを挟んで各2回走行する一日となった。

 22日(木)のデイ1で行われたSS1において2番手タイムを刻み、総合でも2番手につけたオジエは、デイ2のオープニングステージとなったSS2“ロルディア”でトップタイムをマークして総合首位に浮上する。同ステージでは不利な先頭スタートだったにもかかわらずロバンペラが2番手タイムを記録。こちらも総合2番手に順位を上げることに成功した。

 オジエとロバンペラのギャップは続くSS3“ジオサーマル”を終えた時点で11.9秒に拡がったが、午前中最後のSS4“ケドング1”ではオジエがハイブリッドブーストを得られずにタイムロス。一方のロバンペラはベストタイムを記録したため、両者のタイムは一気に2.5秒まで縮まることとなった。

 ミッドデイサービスを経て迎えた午後のステージでは、他のドライバーがスペアタイヤを2本搭載したのに対し、オジエは軽量化を図るため1本のみの搭載で出走。このギャンブルが奏功したオジエはSS5~7のステージすべてでベストタイムを記録し、総合2番手につけるロバンペラに対するリードを22.8秒に拡げてデイ2を締め括ってみせた。

 また、堅実な走りを続けたエバンスはロバンペラと20.7秒差の総合3番手につけ、TGR-WRTによるトップ3独占の一翼を担っている。総合4番手でデイ2を終えたエサペッカ・ラッピ(ヒョンデi20 Nラリー1)とのタイムは10.5秒だ。

■デイ3は荒れた路面で争われる、大会最長の一日

 午前中はステージ3番手タイムを記録するなど総合でも4番手につける好走を見せていた勝田/アーロン・ジョンストン組は、午前午後ともにクルマにいくつかダメージを負いながらも計6本のステージを走りきり、ラッピと25.4秒差の総合5番手でラリー2日目を終えている。

「我々の選手とクルマが今日一日を乗り切ってくれて、とても満足している」と語るのは、TGR-WRTのヤリ-マティ・ラトバラ代表。

「彼らのパフォーマンスは高く、トラブルにもそれほど遭遇しなかった。また、クルマも全車がいい走りをしたと思う。このようなハードなイベントでは忍耐が重要だ。あちらこちらで数秒をロスしたとしても、おそらくそれによって結果が決まるわけではないので、あまり心配する必要はない」

「セブ(セバスチャン・オジエ)は午後のステージにスペアタイヤを1本しか搭載しないという決断を下し、路面に気をつけて走ることさえできれば、報われる可能性があることを示した。フルデイの初日は終わったが、明日のステージはより荒れていて石も多くあるので、誰にとってもタフな一日になるだろう」

「通常ならば、明日はより多くのドラマが起きると予想されるが、今日のようなクリーンな一日となり、乗り切れることを願っている」

 そのデイ3はサービスパークの北側に位置するエレメンタイタ湖の周辺で“ソイサンブ”“エレメンタイタ”、そして今大会最長ステージとなる31.04kmの“スリーピングウォーリアー”という3本のステージを、日中のサービスを挟んで各2回走行する。SS8~13の合計距離は150.88kmも4日間で最長となり、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は405.74kmに上る予定だ。

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