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先が見えないコーナーで発生した衝撃の多重クラッシュ。マシン大破のフォーミュラEドライバー、コースの調整を要求

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先が見えないコーナーで発生した衝撃の多重クラッシュ。マシン大破のフォーミュラEドライバー、コースの調整を要求

 7月15日(土)に行なわれたフォーミュラE第13戦ローマePrixのレース1では、複数台のマシンが絡む大きなクラッシュが発生。このアクシデントの当事者となったジャガーのサム・バードやエンヴィジョン・レーシングのセバスチャン・ブエミは、ローマの市街地コースには調整が必要だとの考えを示している。

 クラッシュが発生したのはレース9周目。4番手を走行していたバードがターン6のバンプに足を取られてスピン……マシンはバリアに跳ね返されて、走行ライン上に止まった。

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 ターン6は先の見えないブラインドコーナーとなっており、後方を走るブエミがバードを回避しきれず追突。バードのマシンには、マセラティのエドアルド・モルタラも“Tボーン”クラッシュをする形になった。

 この多重クラッシュには後方ドライバーの多くが巻き込まれ、バード、ブエミ、モルタラの他、ポルシェのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタやマヒンドラのルーカス・ディ・グラッシ、アプト・クプラのロビン・フラインスも、この事故の影響によりリタイアとなった。

 レース1はこのアクシデントにより長時間の赤旗中断となり、マシンを大破させてしまったチームは、16日(日)のレース2に向けて新たにマシンを組み上げる時間との戦いを強いられている。

「このコーナーはバンプが多い。排水溝が盛り上がり過ぎているんだ」とバードは言う。

「間違った角度で盛り上がっている排水溝に当たって、それで僕はウォールに一直線さ」

「怖いクラッシュだった。巻き込まれたみんなが無事で良かった」

「彼ら(主催側)は排水溝を調整し、あのセクションの凸凹を改善する必要がある。排水溝やああいうバンプがあるには(今のフォーミュラEマシンは)速すぎるんだ。僕にとっては、限界値を越えていると思う」

「周回することはできるし、ほとんどのドライバーは走れた。でもあそこでは、ミスとも言えないような小さなミスが(多重クラッシュを)招くんだ」

「日曜日を前にして変更ができるとは思わないけど、来年に向けてあのエリアを完全に作り直し、丘の上に滑らかな舗装にすることを真剣に考える必要がある」

 なお、レース1に向けて、このセクションではマクラーレンのジェイク・ヒューズが予選でクラッシュ。マシンを大破させたことでレースを欠場した。

 またブエミは、従来型マシンである“Gen2”を使用していた昨年からこのセクションを問題視していた。

「僕の考えでは、これは時間の問題だったし、去年もその点は指摘していた」

 ブエミはそう語り、前方の危険を知らせるイエローフラッグや警告の無線もなかったと付け加えて次のように続けた。

「サムみたいに上位のドライバーが小さなミスをしただけで、運の悪い時に間違った場所にいただけで、どうしようもなくなる」

「今のマシンは本当にパワフルだけど、グリップが高い訳じゃない。ああいうことが起きても、回避は難しいよ」

 アンドレッティのジェイク・デニスは、コントロールを失ったバードのすぐ後ろを走っていたものの、上手く避けることができた。

「もう少しスムーズにする必要がある。コーナーは素晴らしいしドライブしていて素晴らしい、楽しみを与えてくれるから、廃止してほしくない」とデニスは言う。

「ただ、もう少し滑らかな路面にしないといけない。あのセクションではスピード域が高すぎてリカバリーできずにウォールに当たってしまうんだ」

 なお、コース変更を求める声に対して、FIAの広報担当者は次のように語っている。

「日曜日に向けてコースに変更を加える必要はないと考えている。プロセス通り、新たな発見やドライバーからのフィードバックに基づいて、来年のイベントに向けてコースレイアウトを見直すことになる」

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