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トヨタ、ミツビシ、スズキなど日本車多数参戦のAXCR2024がタイで開幕。二輪部門にはスーパーカブの姿も

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トヨタ、ミツビシ、スズキなど日本車多数参戦のAXCR2024がタイで開幕。二輪部門にはスーパーカブの姿も

 タイ南部のスラタニから同国中部のカンチャナブリ間で行われる、2024年のAXCRアジアクロスカントリーラリーが8月11日、スラタニの繁華街で行われたセレモニアルスタートで幕を開けた。

 11日(日)から17日(土)までの計7日間にわたって行われるラリーは翌12日(月)から競技が開始される。スタート前の段階で予定されている今季2024年のコース総延長は約2077kmだ。このうち競技区間となるスペシャルステージ(SS)は約941km、ロードセクション(リエゾン)は約1136kmとなっている。

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 参戦車両は四輪部門がもっとも多い46台。次いで二輪部門19台、サイドカー部門から2台が参加し合計67台となった。四輪のエントリーはピックアップトラックが多数を占め、トヨタ・ハイラックス レボ、同タコマ、いすゞD-Max、フォード・ラプター、そして“王座奪還”を目指すチーム三菱ラリーアートなどが走らせるミツビシ・トライトンがリストに名を連ねた。

 非ピックアップ車では前年の覇者である青木拓磨(TOYOTA GAZOO Racingインドネシア)がドライブするトヨタ・フォーチュナーをはじめ、同ランドクルーザー・シリーズやスズキ・ジムニーシエラが参戦。また台湾のラクスゲンからAXCR初となるBEV(バッテリーEV)が登場した。二輪部門にはホンダ、ハスクバーナ、KTMの本格オフロードバイク勢が並ぶなか、ホンダ・ハンターカブと2台のスーパーカブ90が目を引く存在となっている。

 11日は朝から公式車検が実施され、今大会に出場するすべての競技車両が改造範囲や安全装備についてレギュレーションに合致しているかのチェックを受けた。

 その後選手たちは午後の参加者ブリーフィングを経て、セレモニアルスタートの会場となるターピー川河畔の時計塔広場に向けて移動を開始。夕方、陽が傾くなか地元の警察車両の先導のもと、計67台のマシンがパレードのごとく列を組みホテルを出発した。

 多くの市民や観光客がつめかけた時計塔広場でのセレモニアルスタートは19時30分から行われ、スラタニ県の副知事や市長、商工会議所会長や警察副長官らが出席するなか、選手たちの出発前にはムエタイとその儀式“ワイクルー”が行われるなど盛り上がりを見せる。

 そしてその興奮は二輪部門から始まった各車のスタート時に最高潮に達する。選手たちはセレモニーを見守る観客たちや家族、チームクルーなど関係者たちの大きな声援に囲まれながら1台ずつ会場をあとにし、夜の街を駆け抜けていった。

■チーム三菱ラリーアート増岡総監督の願い

 その中には今年4台体制でチャンピオン奪還に挑むチーム三菱ラリーアートのトライトンの姿もあり、2年ぶりの優勝を目指すチャヤポン・ヨーター/ピーラポン・ソムバットウォン組、2年連続出場の田口勝彦/保井隆宏組、タイ人コンビのサクチャイ・ハーントラクーン/ジュンポン・ドゥアンティップ組、そしてAXCR初参戦となる三菱の社員ドライバー小出一登とコドライバー千葉栄二のペアがそれぞれの思いを胸に、明日以降の戦いに臨む。

 その競技初日となるレグ1は12日、スラタニを拠点にしたループステージが予定され、競技区間のSS1はスラタニから約100km南下したエリアに設定された。なおSS1は雨の影響でコースにダメージがあったため距離が短縮されており、SSの36.15km地点からスタートすることになっている。

「すべての準備が整い、あとはスタートを待つばかりです。最終的に本番車両が仕上がったところでシェイクダウンテストを行いましたが、4台とも車両は完璧です。もちろん目標は優勝、王座奪還です」と競技開始前に意気込むのは、チーム三菱ラリーアートの増岡浩総監督。

「ここは毎晩のようにスコールがやってきます。かなりマディなコースになることも想定し対策を進めてきました。それでも最悪の場合、ぬかるみや川などの滑りやすい路面でスタックすることも考えられます。その時チームの4台がどう動くのか、いろいろなパターンを考えて入念にミーティングを重ねてきました」

「また、クイックサポートとして参加する小出選手は運転に加えてメカの知識もありますから、他の選手たちは安心して走れるはずです。ドライバーたちが安心して100パーセントで走ってほしいというのが僕の願いです。“チーム三菱ラリーアートここにあり、新型『トライトン』で頑張るぞ”と決意を新たにしました。応援のほど、よろしくお願いいたします」

 TGRインドネシアの青木(トヨタ・フォーチュナー)が出走順1番手となっているAXCRのレグ1は、現地9時50分に開始予定だ。出走順2番手は青木のチームメイトで前年大会で総合2位のトゥバグス・アディ・モレンシャディ(トヨタ・フォーチュナー)。同3番手は前年3位となったヨーター(ミツビシ・トライトン)というオーダーに。俳優の哀川翔が総監督を務め、5年ぶりにAXCRに復帰したFLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRESの川畑真人/中谷篤(トヨタ・ランドクルーザープラド)は、青木の出発から約1時間後の10時52分にスタートを迎える。

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