11月14日、フェラーリがニューモデル「ローマ」を報道陣に公開した。スタイリングのコンセプトは「ラ・ノーバ・ドルチェビータ(和訳:甘い生活)」。新しい甘い生活を具現したという、新型車はエレガントなスタイルが特徴だ。
ローマのお披露目の舞台は、車名にちなんでローマの「スタディオ オリンピコ ディ ローマ」でおこなわれた。正午をすぎ、それまでマルチェロ・マストロヤンニらの画像を映し出していたスクリーンが上がると、舞台にグレイの車両がおかれていた。150名の招待されたジャーナリストがどよめく。
2桁ナンバー物語 Vol.1 春日部33のブガッティ EB110(後編)
搭載するエンジンはポルトフィーノとおなじ3855ccの90度V型8気筒ガソリンターボ。ただし、最高出力は異なる。事前に配布されていた画像で、ローマはこれまでのフェラーリ・モデルとおもむきを異にしていることはわかっていた。それでも実物をあらためて眺めると、ボディの面づくりは徹底的になめらかで、ミドシップV8モデルのように空力付加物をあまり持たない、斬新なデザイン・アプローチだったのだ。
ローマはミドシップでなく、フロントにV型8気筒ガソリンターボ・エンジンを搭載した2+2クーペ。ただしシート背後に、子どもなら乗れるかな? というシートというか、ものを置けるスペースだから、フェラーリは2+2でなく「2+」と表現している。新型ローマを紹介したフェラーリ社バイスプレジデントのエンリコ・ガリレア氏は、「1950年代から60年代にかけてローマで花開いた自由なスタイル」である、とそれを形容した。
ボディは全長4656mm、全幅1974mm、全高1301mmで、ホイールベースは2670mm。搭載するエンジンは3855ccの90度V型8気筒ガソリンターボで、最高出力は456kW(620ps)、最大トルクは760Nmを発揮する。基本的におなじエンジンを搭載するフェラーリ「ポルトフィーノ」は最高出力441kW(600ps)で、最大トルクは同一。後輪駆動のドライブトレインには新設計のデュアルクラッチタイプの8段ATが組み合わされている。ポルトフィーノは7段なので、これも新しい。
「フォルムの美しさ」が強調されるボディは、全長4656mm、全幅1974mm、全高1301mmで、ホイールベースは2670mmだ。トラック(トレッド)はフロントが1652mm、リアが1679mm。車重は1570kgである。
ポルトフィーノのボディサイズは、全長が4586mm、全幅が1938mm、全高1318mm、車重は1664kgなので、ルーフ固定型クーペであるローマは少しずつ大きくて、かつだいぶ軽い。
最新のインフォテインメントシステムも搭載する。ポルトフィーノに対しローマが、たんにルーフを固定式にして、かつボディをなめらかにしただけでないことは、コクピットの斬新なデザインからもわかる。
「ポルトフィーノとローマはまったく異なるデザインです。つまり、ポルトフィーノのクーペ版ではありません」と、デザインを統括するフラビオ・マンツォーニ氏は言う。
インテリアは、ドライバーとパセンジャーが、個別の“コクーン”に収まるようなイメージのデュアル コクピット タイプ。ダッシュボードのデザイン・テーマは走りを意識したものであるが、そこにエレガントな形状のシートがあるコンビネーションがユニークだ。
ドライバーズシートにからだを落ち着けると、「視線は路上に、手はステアリング・ホイールに」というフェラーリの設計思想が徹底しているのがわかる。ワイパーを含む、多くの操作がステアリング・ホイールで行えるのは便利だ。
ローマはACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)など、運転支援システムを多く搭載しているのも特徴だ。「リラックスしたドライビングエクスペリエンスが保証されて」いるとフェラーリは述べる。
価格は「税は別にして20万ユーロからになるでしょう」と、会場でガリレロ氏は教えてくれた。日本発表は2020年春頃になるという。
文・小川フミオ
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