MotoGP第12戦サンマリノGPから一夜明け、ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリでMotoGPテストが実施された。今季はホンダやヤマハといった日本メーカーが苦戦している中で、陣営のエースであるマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)やファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)の去就が不透明となっているため、今回のテストは非常に大きな意味を持つと言われている。
話題の中心となったのは、ホンダが持ち込んできた2024年型プロトタイプマシンと、ヤマハが来年に向けてテストした新パーツだった。
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空力パッケージ、シャシー、そしてルカ・マルモリーニが開発したエンジンなど様々な新アイテムを持ち込んできたヤマハは、クアルタラロが6番手、フランコ・モルビデリが8番手となった。なお、かつてF1のトヨタやフェラーリでエンジン開発を率いたマルモリーニは、現地にも姿を見せていたという。
一方ホンダのマルケスは、テストしたプロトタイプの印象があまり良くなかったのか、トップのルカ・マリーニ(VR46)から0.973秒遅れの14番手で1日を終えた。彼がセッション間のランチタイムにメディアに語ったところによると、今回試した2024年型プロトタイプのシャシーでは、現状ホンダが抱えるリヤグリップの問題が残っていたという。
午前中のセッションを2022年仕様のドゥカティで走り、トップタイムを記録していたマリーニは、午後の最終セッションでも1分30秒602を記録。全体トップとなった。
なお、今回のテストはドゥカティ勢の参加が少なかった。怪我明けのフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)やマルコ・ベッツェッキ(VR46)に加え、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ)やテストライダーのミケーレ・ピッロも参加しなかった。
マリーニ以下、2番手タイムはアプリリアのマーベリック・ビニャーレスで、3番手タイムはKTMもブラッド・ビンダーとなった。アプリリアもKTMも、今回のテストを通して新型シャシーを試している。
4番手はプラマックのホルへ・マルティン。午前中には技術的な問題にも見舞われたが、プラマックのマシンを使ってファクトリーチーム向けのテストをこなした。
その他、LCRホンダの中上貴晶も2024年型を試して12番手タイム。その他のホンダ勢はジョアン・ミル(レプソル・ホンダ)が16番手、ホンダテストライダーのステファン・ブラドルが最後尾の18番手だった。
今回のミサノテストの後は、しばらくMotoGP公式テストが実施されない。次のテストは最終戦バレンシア終了後に実施される予定だ。
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