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ホンダ「BIG-1」シリーズを解説! CB1000 SUPER FOUR/CB1300 SUPER FOURが魅了した「感動性能」【バイクの歴史】

掲載 更新 7
ホンダ「BIG-1」シリーズを解説! CB1000 SUPER FOUR/CB1300 SUPER FOURが魅了した「感動性能」【バイクの歴史】

ホンダ「BIG-1」シリーズ誕生の歴史
ホンダ「CB1000 SUPER FOUR」その志は現在でも不変
CBR1000Fの存在感あるエンジンを新作のパイプフレームに搭載したCB1000スーパーフォア。

1992年の発売当時、レーサーレプリカのような突出した動力性能やカミソリのようなコーナリング性能はないものの、CBR1100RやCB-Fシリーズを思わせるセクシー&ワイルドなスタイリングが醸し出すビッグバイクらしいオーラが評価され、BIG-1プロジェクトは上々のスタートダッシュを決めた。

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いざ走り出してみると、その印象は「太く、強い」ビッグバイクそのもの。回せば高回転まで唸るエンジンは荒々しさの残るパワフルなもので、ハンドリングはけっして鈍重ではない節度と重量感のあるものだった。

前後18インチホイールにロングホイールベース、800mmのシート高、装備重量260kgの巨体は、「手に余る」という批評もあったが、それこそがホンダが作りたかったBIG-1だった。

ホンダが世界に堂々と「ホンダらしさとは何か」という問いを発信したCB1000スーパーフォア。BIG-1プロジェクトのコンセプトも含めて、その後継機は現在でも唯一ラインアップされている。このことがホンダの問いの解答となっている

「ビッグバイクのホンダ」を復権させるプロジェクト
ゼファー人気は懐古主義が生み出したものではなかった。最新スペックを使いこなして初めて能力が発揮できるレーシー一辺倒なモデルではなく、誰でもが一体感を持って楽しめるオートバイを多くのライダーが欲していたのだ。

原点回帰を模索していたのはホンダも同様だった。威風堂々たる大きさ、カッコいいスタイリング、高性能エンジン…、初代CB750フォアがデビューしたときのインパクトを持つ、ホンダらしいビッグバイクを作る。

それは「プロジェクトBIG-1」として1989年にスタートし、車体の一部はクレイながら1991年秋の東京モーターショーでCB1000スーパーフォアがデビューする。

そのとき同時にお披露目されたCBR900RRを霞ませるほどの圧倒的支持を受けたCB1000スーパーフォアは1992年11月に市販開始。前後18インチタイヤを装着する装備重量260kgの巨体に図太い低速トルクと高回転まで回るエンジンを積み、フラッグシップに相応しい走りを見せ、「ビッグバイクのホンダ」を復権させた。

[ アルバム : 【写真8枚】ホンダ「CB1000 SUPER FOUR」をもっと見る! はオリジナルサイトでご覧ください ]

ホンダ「CB1300 SUPER FOUR」を解説
現在も連綿と流れ続けるBIG-1コンセプト
大柄で力量感のある威風堂々としたスタイリングと大排気量エンジンならではのパワー感。1992年の初代1000以来、CBのフラッグシップはコンセプトである「プロジェクト・BIG-1」が示すままにビッグバイクの象徴として君臨し続けてきた。

1998年には、X4のエンジンをベースに、排気量を1284ccにアップした2代目BIG-1、CB1300CBスーパーフォアが登場。パワーアップをはじめ、前後17インチホイールやリンク付き2本サス「ダブルプロリンク」、フロントにはΦ310mmディスクにホンダ市販車初の対向6ポットキャリパーを組み合わせた。

2003年にはCB1300として初のフルモデルチェンジ。スタイリングは初代1000への原点回帰を基本としながらも、鋭い面構成のテールカウルや集合マフラーの採用などで、スリムさとコンパクトさを追求。SC54となってSC40から20kg近い軽量化を果たし、新たにPGM-FIと組み合わされたエンジンも、シャープでキレのいい吹け上がりを約束。現在も熟成を重ね、このSC54はCB1300シリーズとしてラインアップされ続けている。

2003年 CB1300 SUPER FOUR(SC54)



ホンダ「CB1300 SUPER FOUR」の系譜
1998年 CB1300 SUPER FOUR
ドラッガーX4 の水冷4気筒をベースに吸排気系や点火時期の設定を変更。VEPB型キャブは低めに取り付け、シート形状をスリム化することで、従来より10mm低い790mmのシート高を実現した。



2000年 CB1300 SUPER FOUR
マイチェンにより5kg軽量化され、フロントのダンパーロッドをアルミに変更するとともに、減衰力特性の見直しが図られた。フロントにVTR1000SP-1用の異型4ポットキャリパーを採用している。



2003年 CB1300 SUPER FOUR
フルモデルチェンジによりSC54型に。乾燥重量で20kgの軽量化を実現し、三次元点火時期制御システムやPGM-FIを採用。4-2-1タイプのエキゾーストパイプに、1本出しの集合マフラーを採用。



2005年 CB1300 SUPER BOL D'OR
高速走行時の風圧軽減と走行安定性に寄与する新設計のハーフカウルを装備したスーパーボルドールを追加。カウル内側には左右約1リットルの収納スペースを確保。スーパーフォアともにABS装着車を設定。



2009年 CB1300 SUPER TOURING
新たに設定されたスーパーツーリングはロングツーリング向けのワイドなスクリーンや容量29Lのパニアケースを装備。前後連動のコンバインドABSも標準。2012年モデルまでラインナップされた。



2014年 CB1300 SUPER FOUR
マイチェンにより、6速ミッションが採用され、PGM-FIのセッティング変更。新形状で排気効率の高い小型マフラーを採用し、スーパーフォア&スーパーボルドールともにABSが標準となった。

[ アルバム : 【写真6枚】ホンダ「CB1300 SUPER FOUR」 はオリジナルサイトでご覧ください ]

この記事は、月刊オートバイ2020年12月号別冊付録「RIDE」の特集を一部加筆修正したものです。

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みんなのコメント

7件
  • 私のBIG1は平成4年式!
    まだまだ現役である^^
  • 出た年にバイク屋を冷やかして勢いで買って(買わされて?)しまった

    今のバイクと違い腰をちゃんと使わないと良いコーナリングが出来ないけど其れが味でもある

    ただ最近の前輪16インチのバイクに乗ると余りにも止まらない重くて18インチのBig-1

    見通しのきくコーナーならまだ良いがコーナーの先が不確かだとストレスが溜まった
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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