ヤス・マリーナ・サーキットを舞台に開催されているF1の2023年シーズン最終戦アブダビGP。予選セッションでは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがポールポジションを獲得した。アルファタウリの角田裕毅も、予選では自己ベストとなる6番手を手にした。
トワイライトレースとして開催されるアブダビGP。3回のフリー走行では勢力図が十分に見えてこない中で、大会2日目の現地は日没を迎えた。
■角田裕毅、アルファタウリF1の最終アップデートに確かな手応えも「扱いにくさも増した」
予選Q1開始時の気温は27度。路面温度はこの前に行なわれたフリー走行3回目から10度下がって33度というコンディションだった。
■Q1
5台が脱落する18分間のQ1は静かなスタート。ドライバーはマシンに乗り込んでガレージアウトの時を待った。
3分30秒を経過したところで各車が続々とピットアウト。1回目のタイムアタックでは、フェルスタッペンが1分24秒160でタイムシートのトップにつけ、マクラーレンのランド・ノリスが2番手、フェラーリのシャルル・ルクレールが3番手に並んだ。
その後ろにはウイリアムズのアレクサンダー・アルボンとアルファタウリの角田裕毅がつけた。
路面の改善幅が大きいことから、トップのフェルスタッペンも含め一度ガレージに戻ったドライバーは、残り時間が少なくなる中で再びピットアウト。フェルスタッペンを除き19台が新品タイヤを履いた。
軒並みタイムが改善する中でフェルスタッペンが1回目に記録したタイムを脅かすドライバーは現れず。Q1最終盤にチームメイトのセルジオ・ペレスが2番手にポジションを上げ、角田はフェルスタッペンから0.126秒落ちの3番手でQ2進出を果たした。
一方で、今年レッドブルドライバー以外で唯一のウィナーであるフェラーリのカルロス・サインツJr.は16番手でノックアウト。サインツJr.は計測ラップでトラフィックの影響を受けたと語った。
その他、ハースのケビン・マグヌッセンやアルファロメオのバルテリ・ボッタスと周冠宇、トラックリミット違反でノータイムとなったウイリアムズのローガン・サージェントがQ1で姿を消した。なおQ1から、トップと19番手の周までが1秒以内という接戦だった。
■Q2
トップ10入りを決める15分のQ2。ファーストアタックでは唯一新品タイヤを履いたフェルスタッペンがQ1から0.4秒改善する1分23秒740を記録。ユーズド勢では隊列の後方でアタックしたマクラーレンのランド・ノリスが2番手、ペレスを挟んでオスカー・ピアストリが4番手と上位に食い込んだ。角田はここでも6番手と好調さをキープした。
残り5分を切ったところで、既に新品タイヤでのアタックを終えていたフェルスタッペンを除く14台がピットアウト。ここでルクレールが3番手まで上げたもののトップ2は変わらず、フェルスタッペンがQ2トップ通過を果たした。
角田はフェルスタッペンから0.467秒差の1分207を記録して8番手でQ3突破を果たした。
なおメルセデスのルイス・ハミルトンは、10番手となったマクラーレンのオスカー・ピアストリに0.081秒及ばず11番手でQ2敗退。ハミルトン以下、アルピーヌのエステバン・オコン、アストンマーチンのランス・ストロール、アルボン、アルファタウリのダニエル・リカルドがノックアウトとなった。2台をQ3に送り込むことができたのはレッドブルとマクラーレンのみだった。
■Q3
迎えたポールポジションを決めるQ3。路面温度が31度へ下がる中、12分間のセッションが開始されると、各車はすぐにコースへ入った。ここでもフェルスタッペン以外がユーズドタイヤを履いた。もう新品ソフトタイヤがあと1セットしか残っていなかったのだ。
フェルスタッペンがまず1分23秒445のターゲットタイムを記録。マクラーレン勢はユーズドながらも0.3~0.5秒落ちでフェルスタッペンに続いた。各車がQ3のファーストアタックを終えた時点で4番手にラッセル、5番手にペレス、6番手に角田が並んだ。
計測を終えて10台は一度ガレージイン。新品タイヤに履き替えて残り4分というところから各車がゆっくりとピットアウトしていった。
まずはノリスを先頭に最後の計測を開始。セクター1で全体ベストを叩き出したがセクター3でリヤが流れたことでタイムは伸びず。チームメイトのピアストリが1分23秒782で2番手に立った。
ルクレールは1分23秒584を記録してマクラーレンの2台を交わして2番手に並ぶも、トップには届かず。フェルスタッペンは最終アタックでタイムを更新できなかったが、1回目のタイムで、ポールポジションを獲得するには十分だった。
結果的に、フェルスタッペンとルクレールがフロントロウ。3番手ピアストリと4番手ラッセルが2列目から決勝を迎える。
ノリスは5番手。角田はフェルスタッペンから0.523秒差の1分23秒と、予選自己ベストとなる6番手を獲得した。角田は2021年のアブダビGP決勝で自己最高位の4位を獲得しており、相性の良いサーキットと言える。
角田の後ろにはアストンマーチンのフェルナンド・アロンソとハースのニコ・ヒュルケンベルグが並び、最後タイム抹消のあったペレスとアルピーヌのピエール・ガスリーが9~10番手となった。
なお、ピアストリはガスリーのアタックを妨害したとしてセッション後の審議対象となった。
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みんなのコメント
1、コンスト7位
2、ポイントゲット
3、僚友に勝つ
表彰台?そんな甘くない。まずは堅実にチェッカーまで車を持ってくる事。
1コーナーは狭く要注意。ちゃっかり角田だからスルスルっといつものように抜けてくれるとは思うけど。