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北米メディアの評価は? ホンダ新型EV「ゼロ」シリーズは、まさにゼロ発進の意気込みで開発される

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北米メディアの評価は? ホンダ新型EV「ゼロ」シリーズは、まさにゼロ発進の意気込みで開発される

2024年初の全米最大家電見本市「CES 2024」で、ホンダは新たなグローバルEVシリーズ「0(ゼロ)」の最初モデルとなる2台、フラッグシップセダンの「サルーン」とミニバンスタイルの「スペースハブ」のコンセプトEVを発表した。

今回発表された0シリーズは、ホンダが現在北米でGMと共同開発しているEVモデルとは異なり、独自開発の新EVプラットフォームを採用している。開発アプローチは「薄く、軽く、賢く」。発表されたコンセプトモデルはこれまでのEVの(バッテリー部分が)厚く重いというイメージを払拭する、驚愕のインパクトを放つフォルムだ。

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フロア高を抑えた「薄い」シリーズ専用EVプラットフォームにより全高を低く抑えたデザインは、スタイリングだけでなく高い空力性能を実現すると同時に軽快な走りと高効率化をもたらす。

またホンダ独自のソフトウェアによるAD(自動運転)とADAS(高度運転支援)にも注目。現時点では高速道路でのみ可能なハンズフリー走行が、今度は一般道路でも可能になるという。

2020年代後半に投入予定のゼロシリーズ。それに搭載される高密度バッテリーパックは、15→80%の急速充電を15分程度と短縮するとともに、10年後のバッテリー消耗率も10%以下に抑えるという。

北米でのバッテリー供給に関しては、LGエナジーソリューションとの合弁会社による共同生産を計画、年内の工場完成を目指しているとのことだが、自社の個体電池開発も引き続き行われる。

フラッグシップとなるサルーンはホンダの基本理念であるMM(マンマキシマム・マシンミニマム)パッケージによる広い居住空空間を持ったワイドアンドローのフォルムが特徴的。ステアバイワイヤ採用とホンダ独自のロボティクス技術で培った姿勢制御などによるモーションマネジメントシステムを進化させることで、EVでもファン to ドライブを楽しめるようになっている。

一方でミニバンタイプのスペースハブは、多彩な室内空間とともに車内の人と人、さらに外の社会との情報などの繋がりをシームレスに結ぶ「ハブ」の役目となることから命名された。

また今回、ゼロシリーズをはじめとする次世代EV専用にHマークのロゴが一新される。デザインはロゴ周りの枠を廃した、ホンダの四輪黎明期のロゴに立ち戻ったようなもので、これは「原点を超え、挑戦と進化を追い求める起業姿勢を表す」形だという。

新しいHマークと共に登場するゼロシリーズの第一弾は、今回発表されたサルーンをベースにしたモデルを2026年に北米で発売。それを皮切りに日本、アジア、欧州、アフリカ、中東、南米とグローバル展開を行う予定だ。

今回の発表前からホンダの次世代EVにかける期待の声は高かったが、その予想をも上まわる、ある意味ホンダらしい超特徴的なデザイン。

北米での評価は賛否両論というよりも、例えば「サルーンはさながら昔のブラック&デッカーのハンディ掃除機のようなフォルム」、「まるで地面(地球)のカーボンを吸うような」(フォーブス誌)など、現時点では概ね驚きの声が多い。

量販モデルでは少し角がとれてくるかもしれないが、ホンダらしいEVをゼロから発進させるという強い意志が感じられるものであることは間違いない。

〈文=ケニー中嶋〉

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みんなのコメント

2件
  • 葛葉恭次
    人気や話題性もゼロ発進ですか?
  • yoshi
    その薄型バッテリーとやらは影も形もないが。
    LGにそんな技術的アドバンテージはないし、突然の出火は相変わらず。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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