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ベネリ「TNT125」インプレ・解説(2021年)グロムやZ125プロのライバルとなるか、注目の原付二種スポーツが日本上陸

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ベネリ「TNT125」インプレ・解説(2021年)グロムやZ125プロのライバルとなるか、注目の原付二種スポーツが日本上陸

イタリア生まれの老舗ブランド・ベネリが125ccクラスに投入するスポーツモデルがこのTNT125。前後12インチホイール採用のコンパクトな車体ながら、そのスタイリングはなかなか戦闘的で、メカニズム面も非常に豪華だ。試乗インプレをお届けしよう。
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:南 孝幸/モデル:木川田ステラ

ベネリ「TNT125」インプレ・解説(太田安治)
高級感ある造り込みと元気のいい走りが光る

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1911年にイタリアで創業したベネリ社は、精緻なメカニズムのエンジンを得意としたメーカーで、1960年代には世界GPシーンでも大活躍。1973年には量産市販車初となる6気筒750ccエンジンを搭載した「セイ」、1977年には4気筒250ccモデルの「クワトロ」を発売し、その技術力を世界に知らしめた。現在は中国企業の傘下にあり、250cc以下の小型モデルで復活を果たしている。

TNT125はベネリブランドのミニマムモデル。「TNT」という名前は同社のスポーツネイキッドシリーズ「トルネード・ネイキッド」の略称。前後12インチホイール採用のコンパクトな車体に125cc単気筒エンジンという組み合わせは、日本やタイで人気を集めているホンダ・グロムと同じ構成。実際車格もかなり似通っているが、乗り味はグロムとはかなり違っていて、穏やかな性格のグロムに対し、TNTは元気いっぱいの走行性能を秘めている。

エンジンはSOHCながら4本の吸排気バルブを備え、ボア×ストロークはほぼスクエアの54×54.5mmという高回転型のレイアウト。実際に乗ってみると、ゼロ発進では丁寧なクラッチ操作が必要で、5000回転あたりまでの加速はおとなしめに感じる。

しかし、7000回転に近付くにつれて、シート下に配置されているFIのエアインテークからエキサイティングな吸入音が響き、グッとパワー感が増してくる。そこから9500回転まで「そうだ、ここを使ってくれよ!」と、まるでエンジンが喜んでいるかのように気持ちよく回り、レブリミッターが作動する1万回転まで一気に吹け上がっていく。タッチのいい5速ミッションを駆使して約11馬力のパワーを余すところなく引き出しての走りは爽快そのものだ。

ガンガン回したくなるエンジン特性に合わせ、がっちりしたトレリス型フレーム、倒立フォーク、長めのスイングアームには高い剛性が与えられ、前後サスペンションもややハードめの設定。それだけに漫然と乗っているとギャップ通過時の突き上げが大きく感じるが、加減速のピッチングモーショ
ンを活かすような積極的なライディングをしてやれば、ライダーの意思に忠実に反応する。

エキサイティングな走りを堪能し、各部パーツの高級感ある作り込みを実際に目の当たりにすると、約33万円という価格設定は驚異的に安いと感じるはずだ。 

ベネリ「TNT125」カラーバリエーション
レッド

グリーン

ホワイト

ブラック

【アンケート】あなたはどのカラーが好きですか?
お好きなカラーをポチっとお選びください。投票後、集計結果をご覧いただけます。

元サイトで投票・回答ベネリ「TNT125」ライディングポジション・足つき性
シート高:780mm
ライダーの身長・体重:163cm・42kg

780mm というシート高は車格の割に高めで、またががったときの前後サス沈み込み量も少ない。

ただ、この着座位置の高さがシャープな運動性能をもたらしてくれる要因のひとつで、同時に腰や膝関節への負担も減らしてくれている。

ベネリ「TNT125」タンデム(2人乗り)チェック
タンデムシートが小ぶりなので、タンデムユースはどちらかというと近距離向き。ライダーに密着するかたちでのタンデムになるが、ヒザの曲がりはきつくはない。

ベネリ「TNT125」各部装備・ディテール解説
[ アルバム : 【写真13枚】ベネリ「TNT125」 はオリジナルサイトでご覧ください ]

ベネリ「TNT125」主なスペック・価格
[ 表が省略されました。オリジナルサイトでご覧ください ]

文:太田安治、オートバイ編集部/写真:南 孝幸/モデル:木川田ステラ

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みんなのコメント

7件
  • ホンダの125ccより10万安いw
  • ベネリは確かにイタリアの名門です。でも今はチャイナなんだよね。値段は日本車とかわりがないので珍しいモノ好きな人はどうぞ。新東名の清水PAで見たが250の方がカッコいい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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