アストンマーティンが、アルピーヌを離れたベテランF1エンジニアのボブ・ベルを獲得。エグゼクティブディレクターに就くことが分かった。フェルナンド・アロンソは、この動きを歓迎している。
アロンソは、ルノー時代にベルと共に共に働いた経験があり、アロンソがチャンピオンを獲得した2005年と2006年にはベルがテクニカルディレクターを務めていた。
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アロンソが一時F1を離れた後、2021年にアルピーヌからF1に復帰した際にも、ベルはアドバイザーとしてチームに関わっていた。また、F1以外のプロジェクトにも取り組んでいたようだ。
すでに強力な技術体制を整えていたアストンマーティンで、ベルは新たな役割を担うことになり、アロンソはこれを歓迎している。
「正直なところ、チームに人が増えることにデメリットはない」
アロンソはmotorsport.comにそう語った。
「常にアドバンテージになるんだ。問題は、チームとして、グループとして協力するよう皆を説得することだ」
「それはマーティン(ウィットマーシュ/CEO)の役割でもあるし、リーダーとしてのローレンス(ストロール/オーナー)の役割でもある。僕らには素晴らしい技術集団がいると思うし、素晴らしいリーダーシップもある。だから一歩一歩、より大きなチームを作っていければと思う」
ベルとの以前の関係について聞かれ、彼は次のように答えた。
「ボブは(アロンソと)チャンピオンシップを獲ったあの当時とは全く違った役割を担っていた。アルピーヌで特別なプロジェクトに取り組んでいたのは理解している」
「でも、あの種の上級職の人たちは、競争力のあるチームを運営する方法や、ファクトリーでの優れた体制について、常に知識をもたらしてくれる」
「だから、ボブの貢献がアストンをより良いレベルへと導いてくれることを期待しているし、それが狙いでもあるから、彼を迎えられて嬉しいよ」
チームの現状についてアロンソは、バーレーンGPの予選は良かったものの決勝は予想以上に悪かったと振り返った。
「金曜日の僕たちの速さにはちょっと驚かされたよ」
「そして土曜日は、僕たちがどれだけ離されているかについて本当に驚いたよ。バーレーンではポジティブな面もあればネガティブな面もあった」
「だから特に日曜日(決勝)に向けてもっとうまくやれるようにする方法を理解する必要がある。昨年のアブダビでは5番手のチームだった。今回のバーレーンでもそうだ。だから多かれ少なかれ、冬の間にみんなと同じような進歩を遂げたということだ」
「昨年よりもいい形でマシンにペースをもたらすことができるかどうかは僕たち次第だ。多くのことを学んだ。その学びを今年に活かせるといいね」
アロンソは、第2戦サウジアラビアGPで5番手から序列を上げることができるとは考えていない。
「マシンはバーレーンと同じだ。パフォーマンスについて話したり、レッドブルの支配を変えることができる何かについて話す必要があるのは分かっている」
「だがこれはF1であり、単純なスポーツではない。もっと複雑だ。バーレーンとここで違いはない」
「もっと良い結果が出ることを願っている。昨年はとても速かったから、セットアップの面でバーレーンよりうまく適応できることを期待している。でも僕たちは5番目に速いチームになるはずだ。奇跡は期待していないよ」
アロンソは、バーレーンではライバルたちよりもタイヤのデグラデーションがひどかったという。
「ここでのデグラデーションは少ないだろう。昨年はカレンダーで最もデグラデーションが低いサーキットのひとつだった。1ストップのレースだったからね」
「だから、誰にとってもデグラデーションは少ないだろう。でも、いいクルマを持っていれば持っているほど、ダウンフォースが大きければ大きいほど、デグラデーションは少なくなる」
「それが僕たちがやるべきことだ。マシンを改良してグリップを増やせば、タイヤが受けるダメージは少なくなる」
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