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【どんな層が購入?】日産ノート・オーラ マーケティング予測的中 輸入車からの乗り換えも

掲載 更新 19
【どんな層が購入?】日産ノート・オーラ マーケティング予測的中 輸入車からの乗り換えも

高級志向 人気は上位グレード

執筆:Kenji Momota(桃田健史)

【画像】唯一無二?【高級志向オーラ/オーラ・ニスモを見る】 全120枚

編集:Taro Ueno(上野太朗)

日産ノート・オーラの販売が好調だ。

公式リリースでは、発売から3週間後の2021年9月8日時点で「1万台突破」として、受注台数は1万0151台だった。

その発表から1か月後の10月8日、日産はメディア向けにノート・オーラの商品企画とマーケティングに関するオンライン意見交換会を実施し、最新の受注台数を含めて、10月7日時点でのさまざまな最新情報を明らかにした。

それによると、累計受注台数は1万6870台となり、この1か月で6000台強伸びている。

グレード別構成比は、Gが26%、4WDのG FOURが7%、上級グレードで皮張りシートを採用しているGレザーエディションが46%、G FOURレザーエディションが20%となり、レザーエディションが全体の66%を占める。

9月8日発表データでは、7割を若干超えていたが、それでもオーラに対する顧客の高級志向が強いことが分かる。

エクステリアカラーでは、2トーンでは日産としての訴求色であるガーネットレッド/スーパーブラックが15%、ピュアホワイトパール/スーパーブラックが19%。

またモノトーンではピュアホワイトパールが17%で、次いでミッドナイトブラックが11%となった。

内装色ではGレザーエディションのうち、ブラックが79%、エアリーグレーが21%という結果となっている。

では、購買層はどんな感じか?

購買層は若い 日産の予想的中

ニスモを除いて、最も多いのが50代(28%)、次いで60代(25%)、40代(17%)、30代以下(16%)、そして70代以上(13%)という内訳となった。

日産のマーケティング担当者によると「ノートは5割が60代以上であり、ノート・オーラは確実に購買層が若い。

われわれの想定ユーザー層が40代後半から50代なので、ほぼ計画どおりだ」と指摘した。

また、男女比率は男性が76%、女性24%である。

もう1つ、ノート・オーラの特徴なのが2WD/4WDの購買比率だ。4WDが28%もある。

日産によれば、一般的にこのセグメントでの4WD比率は10%から15%前後といったところであり、そうした常識からみてノートオーラは4WDに対して2倍以上の需要がある。

背景にあるのが、日産が「上質さを極める次世代電動4WD」と銘打つ4WDシステムだ。

一般的にこのセグメントの4WDは、寒冷地でのいわゆる生活四駆が主流で、実際初代ノートのeパワーでは後輪駆動モーターは最大出力3.5kWにとどめていた。

それがノートならびにノート・オーラで採用した第2世代eパワーでは、ノート・オーラがノートに比べて前輪モーターの出力を上げ、ノート同様に後輪駆動モーターは50kWまで引き上げた。

こうした電動4WDの存在がノート・オーラのプレミアム性を引き上げ、その商品性がユーザーにしっかりと伝わっているといえる。

予想外 輸入車からの乗り換え勢

次は、乗り換え前のクルマについてだ。

まず、日産として自社銘柄で、ノートとノート・オーラを比較した。

それによると、ノートの場合、歴代ノートからの乗り換えを主体としたコンパクトクラスからの乗り方が全体の56%で、コンパクトクラスより大きな車格からのダウンサイザーは35%である。

対するノート・オーラでは、コンパクトクラスが44%で、ダウンサイザーが48%と増えている。

ダウンサイザーとしてはSUVや中型ミニバンが最も多く、リーフからの乗り換えも一定数ある。

一方で、日産以外の多銘柄で見ると、ノートはコンパクトクラスが33%で、ダウンサイザーが37%だ。

これがノート・オーラになると、コンパクトクラスが28%で、ダウンサイザーが46%となり、日産側として商品企画としての「想定内だ」という見方をしている。

ただし、日産として想定外だったのが、輸入車が8%も占めたことだ。

そもそも、日産のブランド戦略として、ノート・オーラは「プレミアムコンパクト新市場の形成」を掲げて、日系ではミドルクラスのハイブリッド車、さらに輸入車もターゲットとしていたとはいえ、初期受注で輸入車から乗り換え8%という数字に「かなりビックリした」(日産マーケティング担当者)という。

4WD 走りのニスモにも設定?

次に、2021年8月17日発表のオーラ・ニスモについてだ。

受注総数は1857台。年齢別では、50代(36%)、40代(23%)、60代(22%)、30代以下(13%)、そして70代以上(7%)となり、50代以下が71%とノート・オーラと比較して若い。

ボディカラーはピュアホワイトパール/スーパーブラック2トーンが56%と圧倒的に多い。

そのほか、オプション設定では、レカロシートが25%と走りへのこだわりが強いユーザーが多いことがはっきりと分かる結果となった。

さて、現在オーラ・ニスモは2WDのみの設定だ。

前述したeパワー4WDは走りを追求する「ニスモ」と相性が良いのではと思う人も少なくないだろう。

この点について、日産の商品企画担当者は「(4WDでは当然)車両重量が重くなるというジレンマがある。元気な走りと走りの安定性を重視して、(まずは)軽さに特化したFFで設定した」と説明した。

市場からは「オーラ・ニスモ4WD」に対する要望があることは十分承知していると答えたものの、計画中、または考慮したい、といった前向きな答えは聞けなかった。

ノート・オーラについて、日産は月販計画台数を設定してしないが、ノートとノート・オーラの販売比率は7対3を想定しており、ノートが月8000台目標のため、ノート・オーラは3000台強といったところだ。

10月7日時点の実績で見れば、当初計画のざっと3倍という好調な販売実績である。

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みんなのコメント

19件
  • ノートはこのクラスじゃデザインが一番イイ感じだから売れて当然
    マツダもデザインイイけどヤリスがあのキモチワルイデザインで売れてる理由が分からんよw
  • 40~50代はSUVの方が
    カッコつくわな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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