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グリッケンハウス、2度目のル・マンで表彰台を獲得。「大きな達成感」とブリスコー

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グリッケンハウス、2度目のル・マンで表彰台を獲得。「大きな達成感」とブリスコー

 709号車グリッケンハウス007 LMHをドライブし、2022年WEC世界耐久選手権第3戦ル・マン24時間レースの総合3位表彰台を獲得したライアン・ブリスコーは、ル・マンへの2度目の挑戦となったアメリカ籍チームにとって、「大きな達成感がある」と表現した。

 6月11~12日にかけてフランス、ル・マンで行われた24時間レースにおいて、ブリスコー、フランク・マイルー、リチャード・ウエストブルックの3人は、グリッケンハウス・レーシングの709号車で非常に信頼性の高い走行をし、3位に入賞した。

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 これは、2005年にチャンピオン・レーシングがアウディR8で1位と3位を獲得して以来、アメリカのチームによるル・マンの総合表彰台獲得を意味する。

 グリッケンハウスは2021年6月のポルティマオでハイパーカーデビューを飾り、同年8月に行われたル・マン24時間レースでは4位と5位に入っていた。彼らはまた、2022年のWEC第2戦スパ・フランコルシャンでは、初めてのポールポジションも獲得していた。

「大きな達成感がある」とブリスコーは語った。

「なんという仲間たちだろう、彼らは本当によく働いている。今日のマシンは最高だった」

「この努力と昨年からの進歩を、僕らは本当に誇りに思う。トヨタ勢のペースに及ばなかったのは少し残念だ。彼らと優勝を争えたら良かったね」

「でも、チームにとっては大きな成果だし、全員はこの結果を誇りに思うべきだ」

 708号車をドライブするピポ・デラーニは、この結果はチームオーナーのジム・グリッケンハウスにとって特筆すべき成果であると付け加えた。グリッケンハウスは2019年にLMHレギュレーションに取り組み、イタリアのポディウム・アドバンスド・テクノロジーズ社と協力し、ピポ・モチュール製V8ツインターボエンジンを搭載したマシンを開発したのだ。

 オリビエ・プラ、ロマン・デュマとドライブした708号車で総合4位に入ったデラーニは、「これは彼にとって、素晴らしいことだよ」と語っている。

「彼は情熱的な男で、プライベーターとしてここへきて、自分のマシンを作り、ル・マンで表彰台に上がることができた。素晴らしいことだ」

「彼はそれを誇りに思うべきだろう。もちろん、常に改善できる点はあるが、総合的に見れば、彼はここでより大きなマニュファクチャラーよりも結果を出している」

■2台が抱えていたトラブル
 グリッケンハウス・レーシングにとって、第90回ル・マン24時間レースは完全に順風満帆とはいかず、2台ともいくつかの故障に見舞われた。また、ワン・ツーを飾ったトヨタGR010ハイブリッドには及ばなかった。

 708号車は序盤におけるチームの希望だったが、アウトラップのテルトル・ルージュでプラがアクシデントに見舞われ、戦列を離れてしまった。

 チーム代表のルカ・チャンセッティは、「再スタートにかなり時間がかかってしまった」と語った。

「1周して戻ってくるのにも、かなりの時間がかかった。トー・リンクが曲がったことで、タイヤをひとつ壊してしまい、時速50kmで1周したのだ」

「4番手を走っていた708号車は、これで25分の遅れをとることになった」

 709号車はこれにより3番手の座を譲り受ける形となったが、2時間目にセンサーの交換によりタイムロスを喫したことで、すでに“リカバリー・ミッション”の渦中にいた。

「システムからのノイズを感知したセンサーから、誤った数値が検出された」とチャンセッティは説明する。

「そのため、エンジン制御を適切に行うことが非常に困難だった。問題が起きるとパワーが落ちすぎたり、高すぎたりするリスクがあったため、クルマを停止させて解決した。センサーを交換したのだ」

「基本的に、トヨタとの差はどうやっても挽回できないほどに開いてしまった。彼らはすでに、我々よりも速かった」

「何かが起こるのを待ちがながら、レースを生き延びようとしていた。2台ともレースの大半で非常に良いパフォーマンスを見せてくれた。去年よりも確実に良かったね」

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みんなのコメント

2件
  • ブリスコーも息の長いドライバーだな。
  • 重りや馬力規制などの”足かせ”が無かったらトヨタがダントツなんだろうなぁ。エンジンの排気量、最低重量、車体サイズなどある程度の規定はあって然るべきですが、世界最高の耐久レースに足かせは無いだろう。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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