シティユースに特化のクロスオーバー
text:Kouichi Kobuna(小鮒康一)
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6月24日に発表された(発売は6月30日)日産のクロスオーバーSUVであるキックス。
日産としては久しぶりに登場した完全な新規車種(キックスという車名は過去にパジェロミニOEMで使用されていたが綴りが異なる)ということもあって、注目を集めているモデルだ。
先行して販売されている海外仕様には純ガソリンエンジンモデルも用意されていた。日本仕様はエンジンで発電し、モーターで走行する「eパワー」専用車となる。
発電専用の1.2Lガソリンエンジンと、70kW/26.5kg-mを発生するモーターの組み合わせとなっている。
また駆動方式は前輪駆動のみ。悪路を走行するというよりはシティユースに特化したクロスオーバーSUVというキャラクターと言えるだろう。
日本国内では、すでに生産を終了しているジューク(初代)の実質的な後継車種という位置づけとなっているが、既存のジュークユーザーのほか、エクストレイルからのダウンサイジングや、クロスオーバーSUVではない車種からの乗り換え組も少なからず存在しているよう。幅広い層から注目を集めている車種となっているようだ。
それでは、新型キックスの購入を検討する場合、どんなメーカーオプションを選択するべきなのだろうか?
実はメーカーオプションの幅ほぼなし
新型キックスはeパワー専用モデルであり、前輪駆動のみのラインナップということは前段でお伝えした通りだが、実はグレードも「X」と「Xツートーンインテリアエディション」の2種類しか存在しない。
通常、日産車のグレードは下から「S」、「X」、「G」となるのが一般的であり、現在のグレードには「X」と名前が付いているので、今後グレードが増える可能性もゼロではないかもしれないが、現状はほぼほぼモノグレードといった状態だ。
なお、「X」と「Xツートーンインテリアエディション」の違いは、その名の通り内装カラーの違いとなる。
「X」がブラックを基調としたシックなものなのに対し、「Xツートーンインテリアエディション」はオレンジタンの差し色が入ったポップなものになる。
それに伴い、「X」では5万5000円のメーカーセットオプションとなる前席ヒーター付シート&ステアリングヒーターと寒冷地仕様が標準装備となり、「X」に+11万円となる。
セットオプション分を差っ引くと5万5000円となるので、オレンジタン内装は実質5万5000円のオプションということになるだろう。
「X」を選ぶ上でも、シート&ステアリングヒーターは選んでおきたい装備であり、寒冷地仕様に含まれるPTC素子ヒーターも暖房使用時の燃費の落ち込みを低減してくれるので装着しておきたいところだ。
車検証ニッサンMTのワケ 今後は?
それ以外のメーカーオプションとして用意されているのは、「インテリジェントアラウンドビューモニター(移動物検知機能付)」と「インテリジェントルームミラー」のセットオプション(6万9300円)のみとなる。
日産が先陣を切ったアラウンドビューモニターであるが、今では他メーカーでも同じようなものが設定されている。
しかし、他メーカーでは純正ナビでないと動作保証がされていないが、キックスはインテリジェントルームミラーに映し出すこともできるため、社外ナビを装着しても無駄にならないから、必要とする人にとっては嬉しい配慮と言えるだろう。
なお、キックスのメーカーオプションがかなり絞り込まれているのには、生産工場に理由があると推測する。
キックスの車検証の表記は「ニッサンMT」であり、これはNissan Motor Thailandのことを指している。
つまり、マーチやラティオ(販売終了済)と同じく、タイの工場で生産されたものを輸入しているのだ。
そのため、当然ながら日本国内の工場で生産するモデルよりも納期がかかってしまうから、ある程度国内在庫を持っておきたい。
しかし、オプションが豊富すぎると多くの仕様を確保しなければならなくなってしまうのため、このような状態になったのではないだろうか。
過去に英国生産だったデュアリスが好評を受けて国内生産になった過去もあるので、キックスが今後どうなるかも注目していきたいところだ。
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ゴーンがいなくなっても恒例のほら吹きCMはかわらんねぇ