日本では消滅したものの、欧州で復活した日産の名門「パルサー」は今どうなっている?
トヨタ カローラやホンダ シビック、VWゴルフなどが該当する欧州流の表現ではCセグメントカーと呼ばれる車格において、日産が主に欧州向けとしてラインナップしていたパルサーは、日本では2000年に、欧州でも2006年に一度消滅している。
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その後2010年代前半に海外ではいくつかの地域で復活したのだが、ふとパルサーの今を調べてみると、いつの間にか世界的に消滅しているようだ。現状はどうなっているのか? 復活した名門の今を追った。
文/永田恵一、写真/NISSAN
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■実は欧州向けとは別にオセアニア向けのパルサーも「復活」
海外各所で相次いで復活していたパルサーだが、オセアニアでは2015年に、タイでも2019年に絶版となった
パルサーの復活はオセアニア地域から始まり、オセアニア地域向けパルサーは2012年10月のオーストラリア国際モーターショーへの出展を経て、2013年1月に登場。
タイ国生産だったオセアニア地域向けパルサーは、今も日本で販売されるシルフィほぼそのままとなる4ドアセダンと5ドアハッチバックがラインナップされた。
パワートレーンは日本で販売されるシルフィと同じ1.8リッターNAでスタートし、途中日本でも販売された初代ジュークのスポーツモデルとなるGT系やNISMOにあった1.6Lターボを搭載するSSS(現行シルフィベースの北米向けセントラのNISMOに近い存在)も追加された。
また、オセアニア向けパルサーは、5ドアハッチバックが生産国のタイ国でも2013年3月から販売された。しかし、パルサーはオセアニア地域では2015年に、タイ国でも2019年に絶版となった。
■本題の欧州パルサーは2018年に生産終了していた?
日産が本命と目していた欧州向けパルサーは、2014年に5ドアハッチバックとして登場した
復活したパルサーはやはり欧州向けが本命だった。2014年5月に5ドアハッチバックで登場した欧州向けパルサーは、オセアニア地域、タイ国向けとは別のクルマとなり、日本で今も販売されている現行型3代目エクストレイルなどと同じCMF-Cプラットホームを使用。
日産 パルサー
生産は2020年に閉鎖が決まったスペイン工場でおこなわれ、パワートレーンは6速MT&CVTと組み合わされるルノー製の1.2Lターボ、6速MTのみと組み合わされるルノー製1.5Lディーゼルターボでスタート。2015年4月にはオセアニア地域、タイ国向け同様に1.6Lターボ(6速MTのみ)も追加された。
■市販されなかった幻のパルサーNISMO
2014年10月のパリモーターショーにコンセプトカーとして出展されたパルサーNISMO
また、この点が今になると一度復活したパルサーのハイライトになると思うが、登場から間もない2014年10月のパリモーターショーにコンセプトカーとしてNISMOが出展された。
標準車よりパワーアップされた1.6Lターボが搭載されていたと想像されるパルサーNISMOは、マッド塗装のグレーのボディカラーに塗られ、エクステリアはサラリとしたオーバーフェンダー、エアロパーツ、19インチホイール、センター出しマフラーなどを装着。
パルサーNISMO リア。コンセプトモデルで終わってしまったのは惜しい
インテリアもレカロと思われるシートなど、赤のアクセントカラーが随所に使われていた。機能面も車高ダウンされたサスペンションに加え、ブレーキも前後対向キャリパーが装着されるなど、コンセプトカーということもあり、普及価格帯モデルのNISMOバージョンとしてはちょっと弾けた内容だった。
しかし、市販されればブランドイメージ向上に貢献しそうだったパルサーNISMOながら結局市販化されず、日産広報部によると、欧州向けパルサーは2018年6月に生産終了となり、現在パルサーの車名は消滅している。
ただ、最後の欧州向けパルサーは中国では現在もティーダの車名で販売されており、僅かながらパルサーの意思を引き継いでいるとも言えるかもしれない。
* * *
海外向けパルサーが消滅したのは、欧州向けに関しては日産車の同クラスに電気自動車のリーフ(現在の急速なEVシフトも大きな追い風だ)があること。
これに加えて、クロスオーバーというジャンルや車格、ボディサイズなどパルサーと異なる点ばかりだが、パルサーの替わりにも使える範囲にある2代目ジューク(日本未発売)の存在も考えると、やむを得ないところだろう。
つまり、海外向けパルサーの消滅は、日産を含めたクルマ全体のトレンドが大きく変化しているということの象徴なのかもしれない。
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