いまなお若い世代の視線を集める「ビッグネーム」
昭和の自動車ファンにとって忘れられない国産車の1台、そして比較的若い世代には、タイプRという響きにそそられるクルマが、ホンダ・シビックではないだろうか。
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今秋には、待望の11代目がデビューするシビックは、日本のモータリゼーション発展期の1972年にデビュー。フォルクスワーゲンのビートルがそうであったように、日本でクルマを普及させるための、CIVIC(市民の)のためにクルマだったのである。また、11代、2022年には50年もの歴史を飾る、ホンダにとって同一車名でもっとも長く生産され続けている、「THIS IS HONDA」というべき偉大なる基幹モデル、世界戦略車がシビックでもあるのだ。
1972年から1979年まで製造された初代シビックは、あのミニを思わせる2ドアのファストバックスタイルだった。時はオイルショック。その中で、CVCCという低公害エンジンを搭載したシビックは、世界的大ヒットモデルとして大きな評価を得て、また、当時、苦境にあったホンダを一気に立ち直らせた1台でもあったのだ。
シビックの2代目からは、通称名を持つことになり、それがクルマ好きの間での呼び名となり、親しみを増していくことになる。1979年登場の、ワンメイクレースも行われた2代目は「スーパーシビック」、1983年デビューの、5ドアハッチバックのシャトルも用意された3代目は「ワンダーシビック」。
ホンダのMM思想(マンマキシマム)が始まったのもこの頃からで、1983-1984年、第4回日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞車でもあった。
1987年に登場した4代目は「グランドシビック」と名付けられ、3/4/5ドアを用意。5ドアのシャトルは後席格納で拡大ラゲッジフロアが出現。今なら車中泊対応車として人気が出たかもしれない。ちなみに4ドアセダンは英国ローバーとの共同開発で、上級グレードとして、小さな高級セダンと呼べたコンチェルトが誕生している。
1991年デビューの、2度目の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した、ハッチバックモデルのバックドアの開き方に特徴があった5代目は「スポーツシビック」と呼ばれ、1992年にはシビック20周年記念モデルのSiを追加。ホンダ・オブ・アメリカ製の逆輸入によるシビッククーペもラインアップされ、人気を呼んだ。
6代目は1995年にデビュー。通称「ミラクルシビック」と呼ばれ、まさにミラクルに、3度目の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した栄えある1台だ。1997年には、クルマ好きの心をわしづかみにしたスポーツグレードのタイプRが追加されている。ワゴンタイプのエアロデッキがあるのもこの世代である。
2000年登場の7代目は「スマートシビック」と呼ばれた。この頃には、ミニバン的なパッケージングが採用され、室内空間の広さも自慢だった。ラインアップはシビックとセダンタイプのフェリオ。イギリスからタイプRも逆輸入されている。そしてまたまた日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞。それは同一車種歴代最高回数の受賞でもあった(当時)。
2005年デビューの8代目の日本仕様は4ドアセダンのみとなった。その理由は明白。2001年に華々しく登場した、センタータンクレイアウトを持つコンパクトハッチバックモデルのフィットがすでに存在し、3ドアハッチバックのシビックとキャラが被るからである。シビックの全幅が1700mmを超え、3ナンバーモデルになったのも8代目からである。
ついに9代目は日本で発売されず!
2011年に、当初の予定から遅れてデビューした9代目は北米で先行発売。その人気は絶大で、北米の小型車市場の販売台数でNO.1になっている。が、残念なことに、フィットの存在、そして2013年にフィットにセダン版が追加されることが分かっていたため、海外向けにはあるハッチバック、セダン版ともに日本仕様はなく、海外専用車となってしまったのだ。
そして2017年の初頭、なんと東京オートサロンの会場で、10代目のハッチバック、セダン、タイプR(イギリス工場製)の日本仕様がお披露目されることになる(発売は9月)。つまり、シビックの日本回帰(祝)である。グローバルプラットフォームを用いた(非センタータンクレイアウト)ハッチバックモデルの3サイズは全長4520×全幅1800×全高1435mm、ホイールベース2700mmで、堂々たる3ナンバーサイズとなった。1800mmの全幅よりワイドに見えるのは、ボンネットのデザイン、全高の低さによるものと言っていい。キャッチフレーズは「Go, Vantage Point.」だった。
すごいのは、英国生産限定750台のタイプRの人気ぶりで、ニュルブルクリンク7分43秒80のFF最速記録を樹立した、320馬力!! の”FFのスーパーカー”と呼んでいいシビックなのだから。ちなみに価格は、「市民の」という車名にして、よ、よんひゃくごじゅうまんえん(450万円)だった……。
そしていよいよ、6月24日に世界初公開、8月正式発表、秋発売の11代目の登場を待つことになる。例によって存在するグランドコンセプトは「爽快シビック」。爽快が漢字なのに違和感ありだが、たぶん、気持ち良く、爽快に走ってくれる「爽快シビック」に違いない。
スタイリッシュさを増した現代の、最新のシビックがどう進化しているのか。パッケージングやe:HEVを採用した走り、動力性能、ダイナミクス、ホンダセンシング、コネクテッド機能などに11回目(日本では10回目)の驚き、感動はあるのだろうか。2022年発売予定のタイプRを含めた3ナンバー必至のハッチバックのボディサイズも気になるところである。
このところ、海外市場での活躍、人気が目立つシビックだが、ホンダの車種整理(オデッセイ、レジェンド……)真っただ中の今、新型が日本でどう受け入れられるかも興味津々だ。とはいえ、こうして、シビックの歴史を長々と語れるところ、そしてホンダの基幹車種である(はずの)シビックの約50年、11代に及ぶ長い歴史、世界約170か国、2700万台以上を販売してきた超ロングセラーぶりもまた、シビックが誇る偉大さではないだろうか。11代目の日本デビューはもうすぐだ。
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