Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームは、来月日本で開催されるWRC世界ラリー選手権第13戦『フォーラムエイト・ラリージャパン』においてトップカテゴリーに参戦するドライバーを変更し、アドリアン・フルモーをピエール-ルイ・ルーベに代わって起用することを決定した。
約1年ぶりに“最高峰”ラリー1に復帰することになったフルモー。彼は昨シーズン、合計10のイベントでフォード・プーマ・ラリー1をドライブしたが、今シーズンはレギュラードライバーの座をルーベに奪われWRC2クラスでのシリーズ参戦となっていた。
8冠王者オジエの元相棒がルーベのコドライバーに。新しいペアで“今季最後”のCERに臨む
28歳のフランス人ドライバーはフォード・フィエスタ・ラリー2を駆り複数のステージ優勝をマークしたほか、ラリー・フィンランドでは3位表彰台を獲得。また、今季のブリティッシュ・ラリー選手権においてはシリーズチャンピオンを獲得している。
そんなフルモーとルーベの入れ替えは20日、Mスポーツの公式SNSによって明らかにされた。イギリスの名門ラリーチームはこの投稿の中で、同決定がフルモーの努力に報いるものであると説明するとともに、ルーベの今季のプログラムが今週ドイツとオーストリア、さらにチェコの3カ国をまたいで開催されるセントラル・ヨーロピアン・ラリー(CER)をもって終了となることを確認した。
「2023年の英国選手権タイトルを獲得し、フィエスタ・ラリー2の開発に貢献したアドリアン・フルモーに、プーマ・ラリー1でのラリージャパンへの出場権を与える」
「アドリアンとアレックス(アレクサンドル・コリア/コドライバー)は、ラリージャパンのタイトでテクニカルなターマック(舗装路)ステージに適しているはずであり、彼らがラリー1カーに戻ってどのようなパフォーマンスを発揮できるのか楽しみにしている」
「フランス人ペアのラリー1プログラムは、ピエール-ルイ・ルーベと置き換えるものだ。アクロポリス・ラリー・ギリシャの後、ピエールとチームの間でセントラル・ヨーロピアン・ラリーが彼の今シーズン最後のイベントとなることが決定された。この長期休暇により、ピエールは2024年シーズンの開幕戦モンテカルロで出走するために必要なすべての準備を整えることに集中することができる」
なお、先日ニコラス・ギルソウルとのペア解消を明らかにしたルーベは、ベンジャミン・ヴェイラスを新しいコドライバーに迎え、今週26日に開幕するCERに挑む予定だ。
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