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見た目以上に中身は激変!? アウディの大定番A3シリーズがフルモデルチェンジ

掲載 更新 36
見た目以上に中身は激変!? アウディの大定番A3シリーズがフルモデルチェンジ

 日本にジャストなアウディとして、高い支持を得るアウディA3シリーズが、第4世代に進化。

 新型は8年ぶりのモデルチェンジということもあり、スポーティかつモダンなスタイリングの進化をはじめ、マイルドハイブリッド搭載の新ダウンサイズユニット、デジタル感の高まったコクピットなど、まさに見所は満載。

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 ボディサイズを含め、気になる基本スペックや注目の新装備など、新型A3シリーズの特徴をまとめてお届けしよう。

文:大音 安弘  写真:アウディジャパン

【画像ギャラリー】第4世代に進化! アウディの中核モデルA3/S3シリーズ

■急速な時代のニーズに応える新A3シリーズ

 アウディジャパンは、2021年4月21日、アウディのCセグメントモデル「A3 シリーズ」のフルモデルチェンジを実施し、5月18日より発売を開始することを発表した。新価格は、310万円~661万円となる。

 2020年春にドイツで発表済みであった第4世代のA3シリーズが、ついに日本導入を開始する。新型では、ハッチバックとセダンの2本立てで、モデルラインもわかりやすいシンプルな構成となった。

 プラットフォームは、従来型同様にMQBを採用。サスペンションは、フロントが全車ストラット式を採用。

 リアについては、FFがトーションビーム式、4WDがダブルウィッシュボーン式と使い分けられる点は従来型同様だが、各部にアップデートが加えられ、MQBの完成形が目指されている。

第4世代となったAudiA3シリーズが日本上陸。従来型よりもスポーティなデザインとなった

■なんとボディはサイズアップ!

 アウディ新デザイン言語を取り入れたスタイリングは、スポーティ&アグレッシブ。特徴的なLEDライティングとの組み合わせで、先進さもアピールする。フロントマスクでは、強調されたヘキサゴングリルと異形デザインのライトがワイド感を強調しているが、実際にボディサイズも拡大された。

 A3スポーツバックの場合、全長4345mm×全幅1815mm×全高1450mmとなり、先代比で、全長が+20mm、全幅が+30mmそれぞれ拡大。A3セダンの場合、全長4495mm×全幅1815mm×全高1425mmとなり、先代比で全長が30mm、全幅が+20mm、全高が+20mmの拡大が図られている。

 ホイールベースは、どちらも従来型共通の2635mmをキープ。キャビンについては、フロントシートのレイアウトを見直すことで前席スペースにゆとりが生まれているが、全体的なサイズアップはデザイン上の影響が大きいのだろう。

 ただ全幅30mmの拡大は、従来型オーナーには、駐車場サイズとの兼ね合いが生まれることもありそうだ。

迫力や上級感は高まったが、サイズアップは悩ましいところ

■今どきスタイルのコクピット

 新しいコクピットは、まさに最新アウディのデザインと機能の象徴だ。直線的なダッシュボードには、大型モニターを備えたインフォテイメントシステムとデジタル表示のメーターパネルが備わる。

 さらにオプションでは、最新式インフォテイメントシステム「MIB3」MMIナビゲーションシステムとデジタルメーター「バーチャルコクピット」にアップデートも可能だ(S3は標準)。

 そんなコクピットからは、見慣れたシフトレバーが消失。もちろん、本当に消えたわけではなく、超コンパクト化され、シフトスイッチとなった。これによりコンソールボックスの周りはすっきり。もちろん、マニュアルシフトが可能なように、ステアリングにはパドルシフトが備わる。

 また時代を反映した装備としては、Sライン用のテキスタイルシートに、リサイクルぺットボトルを原料としたリサイクル素材を採用。さらにフロアカーペットや断熱材、吸収材、ラゲッジルーム周辺のパネルなどにも、リサイクル原料を活用することで、環境負荷を低減させている。

シフトレバーは消え去り、代わりに小さなスイッチに置き換えられた!

■初の48Vマイルドハイブリッドを採用

 標準車のパワートレーンは、「30TFSI」と「40TFSI」の2タイプ。

 主力と目されるFF車用の「30TFSI」は、ダウンサイズとなる1.0L 3気筒ターボエンジンだが、最高出力110ps、最大トルク200Nmと実用充分なスペックを備える。さらにベルト駆動式オルターネータースターターを備えた48Vマイルドハイブリッドを備えたことで、優れた経済性と快適な走行を提供する。

 一方、クワトロ4WDシステムを備える「40TFSI」は、2.0L直列4気筒ターボエンジンを搭載。最高出力190ps、最大トルク320Nmを発揮し、4WDシステムを活かした力強い走りを見せる。

 高性能なS3も、2.0L直列4気筒ターボエンジンとなるが、よりハイチューンとなり、最高出力310ps、最大トルク400Nmを発揮。標準車と異なるクワトロ4WDシステムと専用スポーツサスペンションとの組み合わせが、スポーツドライビングの楽しさを提供してくれる。

従来の1.2Lに代わり、主力はマイルドハイブリッド仕様の1.0Lにダウンサイズされた

■わかりやすいグレード構成

 新型A3のグレードは、セダンとスポーツバックのいずれも、「ベース」「アドバンスド」「Sライン」の3タイプを用意。

 このうちエントリーの「ベース」が設定されるのは「30TFSI」のみ。アドバンスは、17インチホイール、リアLEDコンビネーションランプ、オートエアコン、アンビエントライトなどの装備を追加した装備充実グレード、Sラインは、充実装備とスポーティデザインが特徴となる。

 S3は、セダンとスポーツバックいずれの高性能モデル兼最上級モデルに位置しており、スポーツタイプの内外装に加え、バーチャルコクピットやナビゲーションシステム、複数の先進安全運転支援機能などが標準化される。

 4WDの標準車「40TFSI」については2021年秋の導入からなるため、当面は「30TFSI」が販売の大半を占めることになる。VWゴルフも、新型からはエントリーを1.0Lターボとしているが、こちらはマイルドハイブリッド機能が新たな武器として備わり、差別化されている。

 環境性能も意識した1.0LターボのA3がアウディらしい走りを楽しませてくれるのかが注目される。ただ先にも述べたが、コンパクトな上質モデルとして、日本で支持されるA3だけに、デザインや機能だけでなく、サイズアップも大きな関心事となりそうだ。

主力を1.0Lターボとした新型アウディA3。市場からの評価が注目される

【画像ギャラリー】第4世代に進化! アウディの中核モデルA3/S3シリーズ

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みんなのコメント

36件
  • Golf 8の寝ぼけた様なフロントマスクより遙かにデザインはいい。
    これは売れますね。
    値段もいいんでしょうな。
  • 以前のA3同様、サイズが変わらず取り回しは良さそうですし、デザインも近代的で良いと思います。
    シフトレバーはマニュアル操作が無くなって残念ですが、先ずは一度試乗してみたいと思います!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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