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伝説のジャガーXJ13復活 エキュリーのV12ミドシップ「LM69」、公道走行可能な新車

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伝説のジャガーXJ13復活 エキュリーのV12ミドシップ「LM69」、公道走行可能な新車

エキュリーがXJ-13で参戦していたら……

英国のエキュリー・カーズは、ジャガーが1966年に製作したプロトタイプ・レースカー「XJ13」を、公道走行可能なモデルとしてリマジン(再解釈)した「LM69」を発表した。

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もし伝説的レーシング・チームのエキュリー・エコスが、1967年にジャガーの工場を訪れ、レースに出場することなく放棄されていたXJ13を救い出し、1969年のル・マン出場に向けて修復したら……という歴史の仮定に基づき、同社は製作するという。

現実には1968年からレースの規定が変わったため、XJ13は結局、ル・マンに一度も出場できなかった。その後、1971年に映像撮影のためにジャガーのエンジニアでありテストドライバーでもあるノーマン・デュイスの運転で走行したが、激しい事故に遭い大破してしまう。現在は修復され、当時の輝きを取り戻した姿でジャガー・ヘリテージ・トラストに保管されている。

今回発表された「LM69」は、たった1台しか製造されなかったオリジナルとは異なり、レディッチにあるエキュリーの工場で25台をハンドメイドする予定だ。

XL13と同様、「LM69」も4カムのV12エンジンをミドシップし、1960年代風の透明なカバーで覆っている。XJ13の5.0ℓエンジンは最高出力509psを発生し、最高速度は259km/hに達した。

詳細な価格や性能の数値は近々明らかになるだろう。スタイリングについても見ていこう。

ボディ 複合素材製の固定ルーフに

「LM69」のスタイリングはXJ13の進化形と言えるもので、跳ね上げ式ドアを持つ固定ルーフと、リアに加えられたスポイラーが目を引く。空力性能を高めるため、フロントにもウイングレットが装着されている。しかし、大部分はジャガーのマルコム・セイヤーがデザインしたオリジナルのシェイプを引き継ぐ。エンジニアたちは、1969年以降にモータースポーツに導入されたテクノロジーやデザインは一切付け加えなかった。

ただし、XJ13よりもワイドなホイールとタイヤを装着し、エンジンにも改良を加え、ボディには複合素材が用いられているため、パフォーマンスは当時のオリジナルを凌ぐはずだ。

「LM69」は、9月にロンドンで開催されるインターナショナル・コンクール・デレガンスで一般公開される。

「LM69」を購入すれば、コレクターはXJ13に最も近いクルマを所有することになる。なにしろ本物はブリティッシュ・モーター・ミュージアムに展示されている1台しかこの世に存在しないのだ。XJ13の価格が公式に設定されたことはないが、1996年には700万ポンドの入札が拒否されている。これは当時、フェラーリ250GTOの3倍に相当する金額だった。現在フェラーリ250GTOは世界で最も価値の高い自動車として知られている。

限定生産の復刻モデルが販売されるという話は最近よく耳にするが、これらの新車で買えるクラシックカーは価格も別格だ。デビッド・ブラウンのミニ・リマスタードは13万ポンド(約1800万円)から。アストン マーティンのDB4 GTザガート・コンティニュエーションは、もう1台の限定モデルであるDBS GTザガートとセットで600万ポンド(約8億円)という価格が付けられている。

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