ザウバーF1チームはチャンピオンシップポイント8点を追加してメキシコを発つことになったが、マーカス・エリクソンはチームメイトのシャルル・ルクレールを助けるためにレースを犠牲にするよう強制されたため、チーム全員が笑顔というわけではなかったようだ。
エリクソンは日曜日にルクレールと2位差の9位入賞を果たし、今季6度目のトップ10フィニッシュを達成した。しかしダブルポイントを確実にするためのチームの戦略によってエリクソンはサポート役を務めることになり、そのことに苛立っている。
エリクソンが2019年インディカー参戦を発表。シュミット・ピーターソンと契約、ザウバーF1のリザーブも兼任
「基本的にはシャルルのレースを補助するだけという計画だった」とエリクソンは説明した。
「僕は彼を助けるために、自分のレースを完全に犠牲にしていた。自分のレースを棒に振ることになると知っていたから、もっと前の周回でピットストップをしたかった。でもチームとシャルルのため、彼が間隔を広げられるように後ろのマシンを抑えるよう努力しなければならなかったんだ」
「チームのためにやったけど、ポイント獲得のチャンスを捨てているように感じたからイライラしていたよ」
エリクソンはレースの真っ只中、ヘルメットのなかで爆発寸前だったことを明らかにした。
「マシンの中では本当に苛立っていた。かなりのストレスを感じていたんだ。良い意味でね」と彼は言った。
「僕たちはチームの最善のために努力しなければいけないと分かっているけれど、ちょっと行き過ぎだった。自分のレースを棒に振るような気がしていたし、それはとても悔しいことだ」
「僕は常にチームプレーヤーだ。常にチームのために全力を尽くしたし、常にチームを優先した。それはみんなが高く評価する僕の能力のひとつだと思うし、これからも常にそうしていく」
とはいえエリクソンの犠牲はザウバーに大きな利益をもたらし、コンストラクターズ選手権では3ポイント差でトロロッソを上回ることに成功した。
「チームと開発に多額の資金が入ることになるから、チームにはとても大事なことなんだ」とシャルル・ルクレールは指摘した。
「まだ終わったわけではなく、2レースが残っている。僕たちは確実に彼らに先行する必要があるけれど、最近のパフォーマンスは良いと思うし、それを維持できることを望んでいる」
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