もくじ
どんなクルマ?
ー 急拡大する市場は無視できない
ー 史上初のスーパーSUV
どんな感じ?
ー SUVとしては素晴らしい走り
ー 自信を持って振り回せる巨体
ー コーナリングに夢中になれる
「買い」か?
ー 生まれるべくして生まれた、スーパーSUV
スペック
ー ランボルギーニ・ウルスのスペック
新型BMW Z4(G29)発表 M40iパフォーマンス・ファースト・エディション 内装/スペック
どんなクルマ?
急拡大する市場は無視できない
ランボルギーニ・ウルスには賛否両論あると思うが、例えこの記事の写真を見たいと思わないほど嫌っていても、お伝えしたい情報がふたつある。
ひとつ目は、このクルマは間違いなく存在し、正当化できるモデルである、ということ。ランボルギーニは不動産会社や投資家ほど、金儲けが上手だとは思わないが、世界的に急拡大するセグメントを無視することはできなかった。
ポルシェやマセラティ、ベントレー、ロールス・ロイスをはじめとするハイパフォーマンスSUVを製造するメーカーは、スーパーカーの成長と似た状況を注視し、その拡大する需要を逃すまいとしている。
ランボルギーニによれば、年間生産予定台数は倍増の7000台を見込んでいるとしており、ビジネスはうまくいっている様子。しかも、ランボルギーニは、他のメーカーと異なり、オフロードカーに対してもLM002(チータ)という歴史があるのだ。
そもそも、ランボルギーニというブランドの場合、創業者のフェルッチオ・ランボルギーニの意思を尊重したり、ウルスに関わらず新しいクルマを創造することに、ある種の自己満足的な雰囲気が漂うことは否定できないだろう。
このことを理解できたとしても、ハイパフォーマンスSUVが、根っからのクルマ好きにとってウンザリさせられるような存在なことには変わりないかもしれない。しかし、これが2018年の自動車産業の動向だといえる。
史上初のスーパーSUV
ふたつ目は、ランボルギーニ製の新しいSUV、ウルスは本当に素晴らしい仕上がりだということ。このクルマの魅力や実用性を10項目ほど列挙したなら、ウルスを完全否定することは難しいはず。
中にはランボルギーニ・ウルスが、21世紀に入って最高のクルマだと考えている読者もいるだろう。そのようなひとにとって、この情報は、非常に喜ばしい内容だと思う。
ランボルギーニは、ウルスを史上初のスーパーSUVだと表現しているが、実際のクルマを目の前にすると、不合理ではないように感じる。しかも、テクノロジーやハードウエアは高次元でありながらも、必要な操作の理解は、その日のうちに終わってしまうほどシンプルでわかりやすい。
アクティブ・トルクベクタリングに4輪操舵システム、後輪駆動主体のセンターデフ、アダプティブ・エアサスペンション、アクティブ・アンチロールバーといった技術を盛り込み、この大柄のクルマを可能な限り俊敏な存在へと高めている。そして、4輪駆動でありながら、前後のタイヤサイズは異なるなど、オリジナリティも豊か。
さらに、並みいるハイパフォーマンスSUVの中でも、ワイディングで素晴らしいドライビングを提供してくれるという、明確な特徴を備えている。
つまり、明確にランボルギーニだと思う。
どんな感じ?
SUVとしては素晴らしい走り
このウルス、SUVとしてはという条件付きとはいえ、ドライビング性能は素晴らしい。ただし、ファン・トゥ・ドライブというわけでもなく、魅力に溢れているわけでもなく、インタラクティブというわけでもない。
スポーツカーとして生まれたクルマには、決して届くことはないことも事実。
ライバルのハイパフォーマンスSUVと同様、ウルスは純粋にドライブを楽しむために、日曜日の朝に早起きしたいと思えるクルマではないと思う。つまり、車高が高く、車重が重すぎることを克服できるハードウエアも技術も、確立できていないということ。しかし、ウルスの存在価値は揺るぎないとも思う。
わたしの目には、クーペのようなルーフラインは若干不釣り合いに思えるものの、特にフロント周りのディテールデザインは緊張感に溢れたものに映っている。リアシートは、本当に身長の高い人にとってはやや狭いかもしれないが、車内は広々としており、ソリッドで質感は極めて高い。
ただし、フォルクスワーゲン・グループに属するプレミアムブランドは、コンポーネンツを共有できるという事実がある。ドライブモードの設定やギアセレクターのデザインなど、コクピットを特別仕立てのものにしようとランボルギーニは試みているようだが、どう感じるかは、オーナーによるだろう。
結果として、ライバルとなるポルシェ・カイエンやベントレー・ベンテイガ以上に、高機能なインターネット接続システムを持ち、外界を遮った秀逸の乗り心地を得ている。滑らかな路面では乗り心地は上質であり、荒れた路面であっても、落ち着きのなさが目立つことはない。
自信を持って振り回せる巨体
今回の試乗目的のひとつは、英国のうんざりさせられるような路面での振る舞いを、実際に確かめること。
試乗車のウルスは、巨大な23インチではなく、22インチのホイールを履いていた。さすがに傷んだ路面ではバタつきも感取されるが、大きく快適性を欠いているわけではなかった。ドライビングモードを、エアサスペンションが最もしなやかになるストラーダか、スポーツを選択していれば、という制限付きだけれど。
一番引き締まった設定となるコルサモードに切り替えると、極めてスムーズな路面以外、閉口させられる乗り心地に変化してしまう。ランボルギーニがエゴモードと呼ぶ、独自に各設定を登録できるモードも付く。
着座姿勢は優れており、路面から離れた高い位置に座ることもあって、同じブランドの上級モデルと変わらないほどに、安楽な移動が可能。グラスエリアは薄く、ドライバーの肩の位置までボディパネルが立ち上がり、ステアリングホイールはぐっと手前の、胸のあたりにまで伸びている。まさにスポーツカーの様なシートポジションながら、着座位置が数十センチ高いのだ。
幾分プッシュして、走行ペースを速めても、ウルスが得体の知れない宇宙船の様に感じられることはない。豊かなボディサイズと車重を持っているが、自信を持ってこのパワフルなクルマを振り回すことができるはず。
コーナリングに夢中になれる
そして一番のハイライトはステアリングフィール。電動パワーステアリングであり、情報量は決して多い方ではないのだが、フロントタイヤのレスポンスは正確で一貫性が高く、自然な感覚のため、どんなSUVよりもコーナリングに夢中になれると思う。
ほどよく発生するボディロールが、シャシーの状況を伝えてくれ、ターンイン時のグリップ量もわかりやすい。多少荒く操作したとしても、フロントタイヤとリアタイヤの協調性が高く、そのバランスには目をみはる。一般道で許容される速度域でなら、手に負えないアンダーステアに陥ることは、ほとんどないだろう。
コーナを抜ければ、並外れた動力性能が待っている。しかし、一般道で許される速度域を超えてしまうと、後輪が主軸の4輪駆動システムとトルクベクタリングを持ってしても、心から楽しめる質感ではなくなってくる。ただし、この巨大なサイズを考えれば、ボディコントロールは極めて優れているといえる。
源流はアウディRS6となる、650psを発生させるV8ツインターボの印象は、まさにモンスター。特に低回転域で発生する86.3kg-mという極太のトルクは、ウルスのようなクルマにはピッタリの性格だと思う。
8速オートマティックは、自らパドルを引いて変速をさせると、パドルの操作と実際の変速との間で、僅かな遅れが感じられる。しかし、自動での変速ならスムーズで洗練されたものだ。
「買い」か?
生まれるべくして生まれた、スーパーSUV
スロットルレスポンスはシャープで、フル加速時は2速であっても、ライバルと目されるどんなSUVよりも、荒々しい素振りを見せる。エグゾーストノートも、明らかにプログラム制御された人為的な音ではあるものの、楽しさに不足はない。
ランボルギーニがSUV市場に割り込んでくるのは、時間の問題だったといえる。好むと好まざるとに関わらず、ウルスは、SUVカテゴリーの中では、最もスポーティで運動性能に優れたモデルであることに、間違いはないだろう。
ランボルギーニ・ウルスのスペック
■価格 15万9925ポンド(2295万円)
■全長×全幅×全高 5112×2016×1638mm
■最高速度 305km/h
■0-100km/h加速 3.5秒
■燃費 8.1km/ℓ
■CO2排出量 290g/km
■乾燥重量 2197kg
■パワートレイン V型8気筒3996ccツインターボ
■使用燃料 ガソリン
■最高出力 650ps/6000rpm
■最大トルク 86.3kg-m/2250-4500rpm
■ギアボックス 8速オートマティック
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