MotoGPの伝説的ライダーであるバレンティーノ・ロッシは今年、四輪のル・マン24時間レースに初参戦している。ただ、サイン会に多くのファンが殺到して危険が生じたとして、ロッシが所属するTeam WRTは、関係者全員の安全を守るための対策を行なうよう求めた。
ロッシは昨年、ル・マン24時間レースのサポートレースとして行なわれる”ロード・トゥ・ル・マン”に初挑戦して優勝。今季はル・マン24時間レースのLMGT3クラスに、Team WRTの一員として参戦している。彼が走らせるのは、BMW M4 GT3である。
■バレンティーノ・ロッシ、来季もWEC&GTワールドチャレンジを主軸に4輪レース参戦へ。しかし“働きすぎない”スケジュールに?
ただサーキットで行なわれたサイン会では、ロッシ目当てに多くのファンが殺到。一部危険とも言える状態に陥ったという。
これについてロッシのチームメイトであるアフマド・アル・ハーシーは、motorsport.comに対して次のように語った。
「有名なヒップホップアーティストとか歌手のパフォーマンスを見て、群衆が押し寄せてくるのがどういう感じなのか分かったよ。それが自分の目の前で見られるとは思ってもいなかった」
WRTのチーム代表であるヴィンセント・ヴォッセは、ル・マンの主催者であるACO(フランス西部自動車協会)に対し、金曜日にル・マン市内で行なわれるドライバーパレードの際に、ファンと関係者の安全を確保すべく、最大限の配慮をするように要請した。
「ヴァレ(ロッシ)に対する注目は明らかにクレイジーで、これまでの3年間ずっとそうだった。彼に対する注目度は、この3年間何も変わっていない」
「チームにとってシリーズとの調整は、各イベントの前、及び現場での各活動の前に、組織化に関していくつかの義務がある」
「全てが事前に計画され、組織化された瞬間から、我々の焦点は余分な注目、つまり”狂気”がチームの運営に影響を与えないようにすることである」
「ヴァレはいつも、ファンのために使う時間を多く取っている。サイン会が予定されていない時でも、彼はファンのために行動するんだ。過去3年間、毎日サーキットでそうしてきた。こういう時には、チームがセキュリティを担当する。そして計画と組織のおかげで、毎回登場する時にはスムーズに進んでいる」
「チームとして、我々は安全を確保しつつ、できるだけ多くのファンに喜んでいただきたい。そのふたつを優先している。正式に組織化できていれば、より多くの人に楽しんでいただくことができ、それを安全な方法で実施できるんだ」
「主催者(ACO)がサイン会で起きたことを心に留め、金曜日に行なわれるドライバーパレードに参加する全ての人の安全を確保するため、最善の措置を講じてくれることを願っている」
ACOも今回の件に際し、次のように声明を発表した。
「コース内外でのドライバーの安全は、ACOにとって最優先事項だ」
「主催者はピットレーンに数人の警備員を配置した。しかし、サイン会前およびサイン会中には、危険が及ぶ可能性があるという報告はなされなかった」
「我々のレースは人気が高まっており、ル・マン24時間レースそのものと、有名ドライバーたちが生み出す熱狂は素晴らしいモノがある」
「我々は意見を真摯に受け止め、来年のサイン会では、ドライバーたちがより快適に感じられるよう、その対策を講じるつもりだ」
ロッシは今回のル・マン24時間レースに、前出のアル・ハーシー、そしてマキシム・マーティンと組んで参戦している。そして現地水曜日(6月12日)に行なわれた予選では、クラス12位、総合50位につけた。
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