ポルシェ、新型カイエンGTSの受注を開始 新たにV8を搭載

ポルシェ・ジャパンは6月12日、SUV「カイエン」と「カイエンクーペ」に新グレード「GTS」を設定し、同日から予約受注を開始すると発表した。

ポルシェ初のSUVとして現在に至る成功の基礎を築いたカイエンも今や3代目。現行モデルには昨年から、低められたルーフラインを持つカイエンクーペも加わり、よりスポーティなルックスを求める顧客の声に応えている。

今回追加されたカイエンGTSは、「カイエンターボ」と「カイエンS」の中間に位置付けられたスポーツモデル。「GTS」を冠するグレードは、これまでも先代カイエンを始め911やボクスター／ケイマンなど多くの車種に設定され、引き上げられたパワーと走行性能で人気を博してきた。

新型GTSの大きなトピックは従来の3.6リッターV6から4.0リッターV8にパワーユニットが変更されたこと。上級のターボと同じ8気筒を積んだことで、グレード間のヒエラルキーが明確になるとともに、出力も440ps/600Nmから460ps/620Nmに強化された。オプションのスポーツクロノパッケージを装着した場合、0-100km/hは4.5秒と先代から0.6秒短縮されている。

シャシーは素のカイエンに比べ20mmローダウンされ、コーナリング性能を強化。オプションの3チャンバーエアサスペンションを選択すれば、さらに10mm車高を下げることも可能だ。ストッピングパワーも強化され、標準でもブレーキはフロント390×38mm、リア358×28mmの大径タイプだが、オプションでポルシェサーフィスコーテッドブレーキ（PSCB）や、ポルシェセラミックコンポジットブレーキ（PCCB）も用意される。

各部がブラックアウトされるエクステリアにはスポーツデザインパッケージを標準装備。リアのセンター2本出しマフラーは、専用に開発されたスポーツエキゾーストシステムを装着している証。また、インテリアもアルカンターラとアルミによりスポーティな仕立てとされ、ヘッドレストやドアシル等にはGTSロゴがあしらわれている

車両価格はカイエンGTSが16,820,000円、カイエンGTSクーペは17,520,000円。

Comments

高級高額SUVも各ブランドから百花繚乱で、カイエンもすっかり埋もれちゃった感あるねー。
家族でガンガン使うならマカンのが良いし、実際リセールもカイエンは最近悲惨ですから。

テスラが安価で加速性能もポルシェより大幅に勝るSUV出してるのを考えると、 グレード小出しにしてエンジンでヒエラルキー作るドイツ車の伝統芸が旧時代ものに思えてしまう。
ポルシェもカイエンのトップグレードはモーターでドーピングですし、V8なんてものはその記号にノスタルジーを求める人意外には不要になってくるかもしれません。ハイパフォーマンスの担い手はモーターに取って変わられるでしょうね。