スーパーGT第3戦鈴鹿300kmレースが行われ、#36 au TOM'S LC500(中嶋一貴/関口雄飛)がポール・トゥ・ウィンを達成した。
これまで決勝日の天候に恵まれない展開が続いていた2019年シーズンだが、第3戦は快晴に恵まれ、気温は速くも夏といった様相を呈するコンディションとなった。
■ 第3戦GT300決勝|K-tunes RC F GT3が逆転で今季2勝目をマーク
気温29℃、路面温度が42℃のコンディションで決勝レースがスタート。ポールポジションの#36 au TOM'S LC500は中嶋一貴が最初にステアリングを握り、オープニングラップで集団から抜け出した。
全体的に1周目は大きな順位変動はなく、36号車の中嶋は2番手の#37 KeePer TOM'S LC500(平川亮)に対し1.7秒ほどのギャップを築いて1周目を終えた。
また3番手集団の#8 ARTA NSX-GT(伊沢拓也)、#12 カルソニック IMPUL GT-R(ジェームス・ロシター)、#6 WAKO'S 4CR LC500(山下健太)らは0.3秒ほどの僅差で進んだ。
6番手集団は更に僅差となっており、#16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀)、#1 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴),#17 KEIHIN NSX-GT(ベルトラン・バゲット)、#39 DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン)が一団となって進み、機を伺い合ったものの、まだ仕掛ける様子はなかった。
4周目のシケインで山本が武藤のイン側に飛び込みブレーキをロックさせながらもオーバーテイクに成功。6番手に浮上した。続く5周目のシケインでは12号車のロシターがコースオフ。復帰後の加速で出遅れた隙をついた6号車の山下が4番手にポジションを上げ、翌8周目には8号車の伊沢もオーバーテイクし3番手に浮上した。
この時点でトップとの差は4秒に広がっていた山下だが、1分50秒台の好ペースで周回し、その差を縮めた。
また、スタート違反でドライブスルーペナルティを科された#24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(ヤン・マーデンボロー)がペナルティを消化した。
トップの中嶋はGT300クラスの車両を上手く処理しつつ、2番手の37号車に対してアドバンテージを徐々に広げていった。一方、37号車は6号車に差を詰められ、徐々に防戦一方の展開となった。
18周目、#23 MOTUL AUTECH GT-Rのロニー・クインタレッリが130Rで右フロントを擦りながらコースオフ。外側のスポンジバリヤにクラッシュした。幸いドライバーに怪我はなかったが、マシン回収のためにセーフティカーが導入された。
この時点でレース全体の3分の1を消化したこともあり、各チームがピットストップの準備を始めた。22周目にはリスタートが切られたが、そのタイミングで6番手だった1号車をはじめ、主に後方にいた6台のGT500マシンがピットストップを行なった。翌23周目にはトップの36号車がピットインし中嶋から関口に交代。同じく3番手の6号車も山下から大嶋にステアリングを引き継いだ。
一方、37号車はさらに1周ずらした24周目にピットインして、ニック・キャシディに交代。36号車と6号車の前でコースに復帰したが、タイヤがまだ温まっておらず、ペースが上がらなかったこともあり、2台の先行を許した。
この時点で#3 CRAFTSPORTS MOTUL LC500が暫定トップに躍り出たが、セーフティカー中でマシン回収を行なっていた130Rでオーバーランがあったとして10秒のストップ&ゴーペナルティを受けた。
ピットアウト直後にポジションを落としたキャシディだったが、タイヤが温まり出しペースも上がるとすぐさま反撃を開始。30周目のシケインで6号車の大嶋をパスし2番手のポジションを取り戻すと、トップを快走する関口を追いかけた。
一方、トップの関口は思ったほどペースが上がらず、さらにGT300との混走もあり、後続が一気に接近。4番手の8号車(野尻智紀)も含め、4台がひとつの集団となった。
その中でまず勝負を仕掛けたのはキャシディ。32周目のホームストレートでは36号車と37号車がテール・トゥー・ノーズになると1コーナーでアウト側から並びかけたが、ここは関口がなんとか抑えた。ただ、その周の130Rでキャシディがオーバーラン。大事になることなく復帰したが、6号車の大嶋に先行を許してしまい、3番手にポジションを落とした。
また、後方では1号車(ジェンソン・バトン)と激しいバトルを繰り広げていた17号車(
塚越広大)にホームストレート上でトラブルが発生しストップ。リタイヤとなってしまった。
首位の36号車はペースが上がらず、6号車と37号車からプレッシャーを掛けられる展開が続く。そこから2周にわたって大嶋がシケインで差を詰めるが、立ち上がりで離される展開が繰り返される。
さらに36周目には5番手を走っていた#16 MOTUL MUGEN NSX-GTがスプーンの手前で左リヤタイヤがバースト。なんとか自走でピットまで戻り、タイヤ交換を済ませると13番手でレースに復帰した。
注目のトップ争いはレース終盤になっても接近戦の状態が続いた。先頭の関口と2番手の大嶋との差はわずか0.3秒。大嶋もチャンスを見つけて並びかけようとしたが、決定打を欠いた状態が続き、トップ争いは膠着した。
42周目、5番手を走行していたジェンソン・バトンがドライブしていた1号車の左フロントタイヤがパンクチャーに見舞われた。混戦の状態でデグナーカーブに進入した際に、GT300の#720 McLaren 720Sと接触。その際にタイヤにダメージが及んだ模様だ。バトンはそのままピットインしタイヤを交換したが、ポイント圏外まで後退してしまった。
レース後半は防戦一方だった36号車の関口だが、徐々にペースを取り戻していき、大嶋との差を広げ始めた。逆に残り10周を迎えたあたりから3番手のキャシディが再び接近。終盤になって2番手争いが激化した。その後方の8号車(野尻)も良いペースで走行し表彰台圏内を狙ったが、45周目のデグナーカーブでコースオフ。タイムロスを喫した。
残り5周を切ると2番手争いはさらに激化。49周目の1コーナーでキャシディが大嶋に並びかけようとしたが、GT300マシンとの混走もありオーバーテイクはならず。しかし、その混戦状態を逆にうまく利用し2コーナーからS字かけた区間で6号車の逆転に成功した。これに対して大嶋も負けじと再逆転を狙ったが、再びチャンスは巡ってこなかった。
このままの上位陣でフィニッシュを迎えようとしていた最終ラップにまさかの展開が待ち受けていた。
5番手を走行していた#12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹)が突然スローダウン。ホームストレートで力なくマシンを停めてしまった。今回は日産勢が苦戦する中で孤軍奮闘していた12号車だったが、最後の最後にまさかの結末となってしまった。
最終的に37号車の追撃を振り切った36号車が、後続に8秒もの差をつけチェッカーフラッグを受けた。見事にポール・トゥ・ウィンを果たし、昨年の第5戦富士以来となる今シーズン初勝利を飾った。また、関口は1週間前に行われたスーパーフォーミュラ第2戦でも優勝を飾っており、嬉しい連勝となった。
2位には37号車の平川/キャシディ組が入り、TOM'Sが予選・決勝共にワンツーフィニッシュという快挙を達成した。3位に6号車の大嶋/山下組が続き、表彰台はレクサス勢の独占という結果に終わった。
【GT500クラス最終結果】
1. #36 au TOM'S LC500 1:47'21.606
2. #37 KeePer TOM'S LC500 +8.071
3. #6 WAKO'S 4CR LC500 +10.534
4. #8 ARTA NSX-GT +16.826
5. #39 DENSO KOBELCO SARD LC500 +34.340
6. #38 ZENT CERUMO LC500 +42.353
7. #19 WedsSport ADVAN LC500 +56.487
8. #24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R +1'07.597
9. #3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R +1'08.234
10. #12 カルソニック IMPUL GT-R +1Lap
11. #64 Modulo Epson NSX-GT +1Lap
12. #16 MOTUL MUGEN NSX-GT +1Lap
13. #1 RAYBRIG NSX-GT +1Lap
14. #17 KEIHIN NSX-GT +21Laps
15. #23 MOTUL AUTECH GT-R +36Laps
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