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アルファロメオ、56年ぶりに新型『33ストラダーレ』を発表。33台限定で甦った“伝説”は完売

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アルファロメオ、56年ぶりに新型『33ストラダーレ』を発表。33台限定で甦った“伝説”は完売

 8月30日、アルファロメオは1967年に登場した名車『ティーポ33ストラダーレ』を“再解釈”した限定モデル、『33 Stradale(33ストラダーレ)』を世界初公開した。今回発表された新型33ストラダーレは、従来の内燃エンジン車と未来の電気自動車を繋ぐ理想的なクルマとして、アルファロメオのマニフェストの役割も担うモデルでもある。

 わずか33台限定で復活したこのクルマは、各モデルごとの独自性を保証するべく新たに設立された専門家チーム“ボッテガ”がユーザーの要望に応えて創り上げ、カロッツェリア・トゥーリング・スーペル・レッジェーラにて手作業で仕上げられることで細部への徹底的なこだわりが保証される。

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 購入希望者との最初のミーティングは2022年のモンツァ・グランプリが行われ、ユーザーがプロジェクトの初期から開発に参加する機会が設けられてきた。このミーティングから数週間のうちに33台の限定車はすべて完売したという。

 なお、この独自性の観点から33ストラダーレはふたつと同じものは存在しない。これはユーザー自身が開発チームとともに、アインテークやホイール、フロントシールドなど、さまざまなデザイン要素を専用プログラムを通じて開発しているためだ。こうしたオプションの域を超えたカスタマイズに加え、専用の登録手続きをつうじてオーナー自身がシャシー番号に署名できるなど、現代に復活した『33』は各車体ごとの独自性が徹底的に保証されている。

 1967年の傑作、ティーポ33ストラダーレにインスピレーションを受けている限定車のデザインについて、アルファロメオは“必要な美”をマニフェストとして掲げ、33ストラダーレで具現化している。イタリアのブランドは、プロポーション、ボリューム、表面仕上げの完璧な調和をアルファロメオの“必要な美”の典型とし、エクステリアデザインにおいて限られた数のラインで官能的であると同時に力強く、欲望と強い感情を呼び起こすものに仕上げることに成功した。

 歴史的モデルへのオマージュである“Tributo”と、スポーティタイプの“Alfa Corse”というふたつのベーストリムが用意されたインテリアは、素材のミニマリズムを特徴とする。そのすべてがドライビング・エクスペリエンスに最大限に関与することを目的としたものであり、限られた数のコントローラーが配置されたセンターコンソールは運転時の実用性を考慮してのもの。

 加えて、すべてのアルファロメオがそうであるように、ステアリングホイールを“車両との主要なコミュニケーション手段”と捉え、この特別なクルマでは通常は装備されているステアリングホイール上のボタン類が排されたデザインとなっている。

 パワートレインは620psを発揮する3.0リットルV型6気筒ツインターボエンジンに8速DCTギヤボックス、後輪駆動、電子制御LSDの組み合わせと、合計750ps以上を誇る3つの電動モーターに全輪駆動を組み合わせたBEV構成のふたとおりが用意される。V6ツインターボ搭載モデルの最高速度は333km/hに達し、0‐100km/h加速は3秒以下という性能だ。

 ドライブモードは公道走行に適した“ストラーダ”と、サーキット走行のための“ピスタ”というふたつのモードが用意され、ドライバーはこれをセンタートンネルのスイッチで切り替えることが可能。このドライブモードの選択は、単にエンジンの出力特性を変えるだけものではなく、ペダルの応答性やギヤシフトのスピード、サスペンションセッティングなど、クルマ全体の制御をコントロールするものとなっている。

 33台の限定車は全車の開発、テスト、認証がF1ドライバーのバルテリ・ボッタスと専任のエンジニアチームによって行われる。これにより、新型33ストラダーレは公道での日常使用に適したままでありながら、サーキットカーとしてのドライビング・エクスペリエンスも提供できるマシンに仕上げられた。

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みんなのコメント

4件
  • このオリジナルより美しい車を知らないのだが、やはりあの奇跡のような曲線美は現代にどれほどのカネを掛けようとも近づくことはできないのだな。アルファロメオは何度かTIPO 33をデザイン回帰のキーワードにしているが、これなら8Cの時のほうが本質的な美という意味では近づけていたと思う。
  • 今は亡きアバルト美術館にあったオリジナルのTIPO33のエンジン音聞きたかったなぁ
    あと、アルファスッドの後継のALFA33の33ってどういう意図でつけたのかな?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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