2022年1月仕事始め早々、東京23区に4年ぶりとなる大雪警報が出された。雪が積もったことで交通障害が発生。首都高速では通行止めとなる区間もあった
大雪警報の発令基準はエリアごとに異なり、東京都千代田区では12時間の降雪の深さ10cmで発令される。これが豪雪地帯の新潟県十日町市では6時間の降雪の深さ30cm。一方の北海道の旭川市では12時間の降雪の深さ40cmとなっている
降雪地の人から見れば、東京はたったそれだけの雪なのに?と思うかもしれないが、ほとんどの人が夏タイヤのままで走行するなど雪対策が脆弱なのである。
ちょうど、この取材をした日は大雪警報が出された日で、東京都江東区にあるA PITオートバックス東雲にはタイヤチェーンを購入するユーザーとTVクルーが殺到していた。
そこで、オートバックスが勧めるタイヤチェーンを3タイプ選んでもらった。都心部でもこれからが本格的な雪シーズン。イザッという時のためにタイヤチェーンは備えておきたい。
文、写真/萩原文博、取材協力/A PITオートバックス東雲
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一部の場所ではスタッドレスタイヤでも走行できないチェーン規制もある
一般的な金属タイプのタイヤチェーン
話を伺ったのは、株式会社オートバックスセブンA PIT AUTOBACS推進PJの鈴木政和さん。まず、オススメのタイヤチェーンを紹介するまえに、タイヤチェーンの種類などについて触れておきたい。
いわゆる冬用タイヤと呼ばれるスタッドレスタイヤを装着していれば、雪の深い場所でも走行できると思っていたら大間違い。2018年12月からは、スタッドレスタイヤだけでは通行できない「チェーン規制」が施行されているのだ。
したがってそういった場所を走行する可能性があるのであれば、スタッドレスタイヤを装着していても、タイヤチェーンを携行する必要がある。
タイヤチェーンは3タイプに分類できる。1つ目が金属タイプ、2つ目がリングタイプ。そして3つ目が非金属タイプでそれぞれに特徴がある。
金属タイプは価格が最もリーズナブルで、コンパクトにまとまるので携行しやすい。その反面、耐久性や乗り心地はいま一歩で装着もしにくいと言える。
リングチェーンタイプはハシゴ型と亀甲型の2種類があり、価格は金属チェーンより高くなるものの、耐久性、乗り心地は大きく向上。さらに亀甲型は横滑りにも優れている。
そして最後の非金属タイプは耐久性が前出の2タイプよりも高いのが特徴。しかしその一方で高額であることや収納性が劣ってしまう。こういった特徴を踏まえて、オススメのタイヤチェーンを見てみよう。
耐久性が高く、装着が簡単な非金属タイプ
非金属タイプのタイヤチェーン。カーメイト バイアスロンクイックイージー
まず鈴木さんがオススメしてくれたのが、カーメイト バイアスロンクイックイージーで販売価格21,998円~31,998円(税込)だ。この バイアスロンクイックイージーは非金属タイプで耐久性が高く、簡単に装着できることがポイント。
初めてでも簡単に装着できるように、クイックロック機構の3点ロックを使用して取り付け完了。クルマの移動やジャッキアップは不要。
非金属タイプなので耐久性は高く、しかも日本製のため頼れる品質でメーカー1年保証も付いている。価格は高めだが、長距離ドライブする人にはオススメだ。制限速度も50km/hまで対応している。
北欧生まれの布製タイヤチェーン
布製のタイヤチェーンは軽量・コンパクト
続いては、北欧ノルウェー生まれのAutoSock (オートソック)。販売価格は10,448円~13,198円となっている。
AutoSock は独自開発された繊維技術によって雪道を安全に走ることができる“布製タイヤチェーン”なのだ。現在、世界50カ国以上で展開されており、各国の認証機関にその安全性が認められていて、一部の自動車メーカーには純正用品として採用されている。
雪や氷上におけるグリップ力の高さや、アルミホイールを傷つけない布製のしなやかさ、素早く簡単に取り付けられる便利さで人気のアイテムとなっている。
布製なので、軽量コンパクトにまとめられるうえ、タイヤハウスのクリアランスの少ないクルマにも装着可能。また厚さ約1mmの特殊繊維なので抜群の乗り心地を実現している。
取付方法も上半分を被せて、タイヤを半回転分移動。そして残りの半分を被せるだけで終了。雪道だけでなく、氷の上でもグリップを最大限に発揮するというスグレモノだ。制限速度も50km/hまで対応している。
10mmチェーンで偏平タイヤにも対応したリングチェーン
偏平タイヤにも対応している雪道楽NEO
最後に紹介するのは雪道楽NEO。全方向に安定した性能を発揮するコンパクト設計の亀甲型のリングチェーンで、販売価格は全サイズ14,298円(税込)となっている。
装着する際にはジャッキアップは不要で、滑車締め付けで簡単・確実に装着可能。また、チェーン素材は特殊合金鋼浸炭焼入れ・ダイヤモンドパターンによる優れた耐久性と安心性能を実現。
10mmというチェーンを採用し、偏平タイヤ、クリアランスの狭い車両にも幅広く対応。さらに、低振動で快適な走行を実現している。金属チェーンながら、制限速度は50km/hまで対応している。
最後に、タイヤチェーンを装着した際に注意したいポイントも紹介する。まずは、速度だ。非金属チェーンは50km/h以下、金属チェーンは30km/h以下というケースが多い(一部のリングチェーンは50km/h以下)となっているので速度厳守したい。
続いてはタイヤチェーンを装着していなくても、避けたい急発進、急加速、急ブレーキ、急ハンドルといった行為。そして、雪のない路面で走行するとチェーンの摩擦が早まるので寿命が低下する。
そして、タイヤを空転させると、チェーンに無理な力が加わるため、破損や断裂の原因になる。そして取付不備。キチンと取付しないと走行中にチェーンがはずれて、車体に接触することもある。
また、リングチェーンの場合はねじれたまま装着すると破損の原因となるため注意が必要だ。そしてタイヤの空気圧不足によりネットやチェーンが破損することもあるのでチェックしておこう。
2022年の冬はすでに東京23区でも雪が降った。転ばぬ先の杖として、他人に迷惑をかけないようにするため、スタッドレスタイヤへと交換するか、少なくともタイヤチェーンをトランクに入れておきたい。
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みんなのコメント
基本雪が降ったら車には乗らないけど、遠出中に天候変化もあるからね。
天気の良い間に何回か着けて外しての練習して慣れておくと、本物に1本当たり1分くらいで着ける事が出来ます。