F1は将来のレギュレーション策定についての議論を決着させるべき時期に来ているが、ザック・ブラウンはF1の幹部たちが断固とした態度を取り、まず何よりもF1にとって正しいことをするべきだと促している。
昨年11月に提案されたF1の2021年レギュレーションの初期案には、トップチームから多くの懐疑的な声が浴びせられ、フェラーリにいたってはF1から撤退するとの脅しをかけた。
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政治的な議論が激化し、先には波乱の時期が待ち受けているとブラウンは予測する。しかしF1トップチームからの反対意見に直面しても、リバティ・メディアは譲歩すべきではないと考えている。
「リバティは、F1とそのファンにとって何が最善なのかということに焦点を置く必要があると私は考えている」とブラウンは先週木曜日にウォーキングで行われたメディアイベントで述べた。
「そのことを支持しないチームやマニュファクチャラーがいたら、彼らは誰のことも満足させるつもりがないのだということを、認めるべきなのだ」
「中心にすべきは、このスポーツにとって何が最善なのかということだ。チャンピオンシップに(たった)1、2チームしかいない状況よりも、私なら1チームを失い、そのチームと入れ替わりに10チームを持つ方を選ぶ」
将来のレギュレーション案に反対している点で、メルセデスはフェラーリと意見を同じくしているようだが、より柔軟な姿勢を見せている。
リバティはたとえふたつのマニュファクチャラーを失っても、彼らの将来のビジョンを推進していくべきかと尋ねられたブラウンは、そのような結末になるとは考えにくいとした。
「そのような事態はあり得ないと思うが、どのようなことでも起こる可能性はあると思う。したがって我々に必要なのは、F1を検討しているチームやマニュファクチャラーが参入できるような一式のルールを作ることだ」
「彼らが撤退するというのは予想外だし、起きるとは思えない状況だが、F1は前進しなければならない」
「フェラーリは特別なケースだと思う。なぜなら彼らはフェラーリだ。だが我々はBMWを失い、トヨタを失い、一度はホンダをも失ってきた。我々は皆、マニュファクチャラーがF1に来ては去るところを目にしてきたが、常に乗り越えてきたのだ」
「だからマニュファクチャラーにとって何が最善かではなく、このスポーツにとって何が最善かということを考えてルールを作り、前に進まなければならない」
議論は困難で厄介なものになると予想されるが、ブラウンはリバティが今年中旬までにF1の状況を整える必要があると考えている。
「FIAとリバティは、交渉の時間がなるべく短くなるように迅速に動く必要がある。なぜなら混乱が予想されるからだ。交渉が長引けば、その分だけ混乱が酷くなる」
「また、2021年に向けて十分に準備をするべきだ。新たなエンジンマニュファクチャラーやチームが参入するには、数年かかることが分かっている。時間は刻々と過ぎているのだ」
「今シーズンの中旬までに、2021年の見通しをまとめたいものだ。それより長くかかってしまうと、極めて困難になり始めてしまう」
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