トヨタ・スープラ
これまで5世代のスープラが登場したが、4代目の80系は最も人気のある日本車の1つで、3代目の70系はその影に隠れている。70系は1986年に発売され、1993年に生産を終了した先進の後輪駆動4シーター・クーペである。
【画像】愛すべき1980年代のヒーローたち【コルベットC4やフェラーリ・テスタロッサ、トヨタ・カローラAE86などを写真で見る】 全123枚
エンジンは2.0L直6から3.0L直6ターボまで幅広く用意され、0-100km/h加速わずか6.1秒を達成する。それまでのスープラはセリカをベースにしていたが、70系はセリカの系譜を離れて独立した最初の世代である。
BMW Z1
BMWのZシリーズ、Z3、Z4、Z8は、いずれも熱狂的なファンを持ち、中でもZ3とZ4は多くの人に愛されるスポーツカーである。そして、その原点はZ1だ。
1989年に発売されたZ1は、電気モーターによってドアが車内に垂直に格納されるという斬新なデザインで注目を集め、一部の国では違法とされたが、ドアを格納したまま(つまり開けたまま)走っているところをよく目にしたものだ。
ボディはボルト数本で取り外しができ、カラーチェンジもわずか40分ほどで完了する。製造コストの関係で、2年間で8000台が生産されたに過ぎない。
シボレー・コルベット
C3コルベットは、よりマッスルカーらしいデザインで、がっしりしたタイヤ、長いボンネット、場合によってはサイドエキゾーストを備えていた。しかし、次のC4は方向性を変え、性能と外観の両方でポルシェ928に挑戦した最初の世代となった。
シボレーは1983年の発売当時、「C4コルベットは、グッドイヤーが開発した方向性タイヤにより、あらゆる欧州産スポーツカーを凌駕し、コーナリング時に0.95gを発生する」と豪語していた。
当初は最高出力207psの5.7L V8を搭載し、1985年には230~250psにアップデートされ、1990年には380psを発揮するZR-1が発売された。
フェラーリ288 GTO
GTOは「グランツーリスモ・オモロガート」の略で、288だけでなく、フェラーリの最高傑作の1つとされる250 GTOにも使用されている。288 GTOは、欧州グループBレースのホモロゲーション要件として設計され、200台の市販モデルを生産しないとエントリーできないことになっていた。しかし、残念なことにドライバーの死亡事故が発生し、レース人気は急落することになる。
1984年に発表された288 GTOは、2.8L V8ツインターボを搭載し、最高出力400ps、最高速度304km/hを誇った。合計272台が生産され、2017年のオークションでは180万ポンド(約2億8000万円)で落札された。
トヨタ・カローラAE86
970kgの車重と50:50の前後重量配分、7800rpmの自然吸気1.6Lツインカムによる130psのパワーで、ドリフト界で絶大な人気を誇るAE86は、現在でもその名を轟かせている。
ドリフトはもちろん、欧州ツーリングカー選手権ではメルセデス190EコスワースやBMW E30 M3からトロフィーを奪い、その後英国ツーリングカー選手権でも成功を収めた。現在では、コンディションの良好な車両には2万ポンド(約320万円)以上の値が付けられている。
日産スカイラインR32 GT-R
R32 GT-Rは、1989年から1993年にかけて日本のレースシーンを席巻し、参戦した29戦で全勝を挙げるなど大活躍を見せた。オーストラリアでつけられた愛称は「ゴジラ」。この勝利を記念して、17インチアルミ、ブレンボ製ブレーキ、四輪駆動システムなどが採用された特別仕様車「V-Spec」(Vは勝利を意味する)が設定された。
2.6L直6ツインターボは280psを発生し、チューニング次第では1000ps超えも可能なことから、世界的にますます人気が高まった。また、『グランツーリスモ』などのゲームや日本の人気アニメにも登場するなど、年を追うごとに熱狂的なファンを増やしていった。
フェラーリ・テスタロッサ
1980年代、子供部屋の壁をカウンタックと争ったのがテスタロッサだった。1984年に発売され、1991年に生産が終了したフェラーリ・テスタロッサは、512TRとF512Mの2モデルに発展した。
最高出力390psを発揮する4.9LフラットV型12気筒エンジンを搭載し、最高速度290km/hを達成。尖ったノーズ、溝の深いサイドインテーク、Aピラーのサイドミラーなどを備えたテスタロッサは、自動車史において最も魅力的なクルマの1つである。
フォード・カプリ
今日、フォード・カプリは人気の高いクラシックカーとなっており、状態の良い個体だと4万4000ポンド(約700万円)もの高値がつく。1964年にマスタングが米国で大成功したことを受けて、欧州市場を担っていたドイツ・フォードと英国フォードも同様のクルマを作ろうと考えた。
1965年に始まったカプリの開発は、「プロジェクト・コルト」と呼ばれ、フロアパンやサスペンションなどはコルティナの部品が使用された。発売されるや否やクーペとして人気を博し、南アフリカ、米国、オーストラリアにも輸出されるようになった。
1977年、フォードはカプリIIの改良に着手し、マスタングのように流麗なボディワークと、160psの2.8Lエンジン、185psの3.0L V6エンジンなど、強力なパワートレインを揃えた。結果的に、カプリは190万台近くを販売することとなる。
メルセデス・ベンツ190E
かつて絶大な人気を誇ったメルセデスの190Eは、現在でも少なくない数が道路を走っている。1982年から1993年の間に、全世界で約200万台が販売されたという。発売当時は、ガソリンとディーゼルが用意され、ガソリンエンジンは自然吸気の2.0Lに始まり、2.3Lと2.5Lのコスワース製ユニットへと拡大された。
1984年、アイルトン・セナは235psの190E 2.3-16エボリューションを駆り、19人のドライバーを相手にニュルブルクリンク・レース・オブ・チャンピオンズで優勝を果たした。
BMW M5
5.0L V10からツインターボV8まで、かつてスポーツカーのM1に搭載されていたエンジンをアップデートするなどさまざまな改良を施し、E28型535iの高性能モデルとしてM5が誕生した。E28型M5は、決して世間の注目を集めることはなかったが、確固たるベンチマークを築き、今日のスーパーサルーンM5を生み出したのである。
1984年に発表されたM88型3.0L直列6気筒エンジンは、同時代のフェラーリ328を上回る278psを発生し、0-100kmn/h加速6.2秒、最高速度242km/hを達成できる。1984年から1988年まで、わずか2191台が生産されている。
アルファ・ロメオGTV6
アルファ・ロメオは1973年、アルフェッタをベースに、ダットサン240Zやフォード・カプリをターゲットとした初代GTVを開発。1980年代初頭に改良を施し、アルファ6に搭載されていた2.5L V6を移植すると、マツダRX-7やポルシェ924をターゲットとするようになった。1981年から1987年までの短い間で2万2000台が生産されたが、海外に渡ったのは5000台にも満たなかった。
1983年の映画『007/オクトパシー(原題:Octopussy)』でジェームズ・ボンドがドイツの田舎町を元気に走り回ったことが、その人気を加速させた。
ボルボ240
ボルボの240は速くもなく、ハンドリングにも優れていなかったが、誰にも負けない長所が1つあった。それは、とにかくタフなこと。
レンガのような体格、大きなトランク、頑丈さにより、サーブ900の手強いライバルとして存在感を発揮した。144と呼ばれるモデルは4気筒エンジンを搭載していたが、164は大型の6気筒を搭載するためにフロントエンドを延長している。
240は、世界で初めて触媒コンバーターとO2センサーを搭載したクルマである。19年間で280万台以上が生産されている。
ベントレー・ターボR
80年代、英国の防衛企業ヴィッカースはベントレーを所有していたが、ロールス・ロイスの方が魅力的であったため、同ブランドを手放そうとしていた。そこでベントレーは、ロールス・ロイスとの距離を縮めるため、6.75L V8とギャレットT3ターボを搭載したミュルザンヌ・ターボを発表する。スポーティなモデルとして発売されたものの、コーナリングはかなり不調だった。
後にサスペンションを改良したターボR(Rはロードホールディングの略)が登場。1988年にはフェイスリフトが行われ、4つの円形ヘッドランプを採用。世界的に有名な外観となる。1982年当時、売上に対するベントレーの貢献度はわずか1.6%だったが、1990年にはターボRによって50%にまで押し上げられた。
ランボルギーニ・カウンタック
1971年に発表されたカウンタックは、16年の間に5種類のモデルが登場し、2000台近くが生産された。「カウンタック(Countach)」という名称には直訳がなく、驚嘆の念を表す言葉として知られている。
発売時からすでに衝撃的な存在だったカウンタックだが、1978年にリフレッシュの時期が訪れ、LP400Sがリリースされた。LP400Sは、シャシーに大幅な改良を加え、エアコンを装備し、エアロダイナミクスを向上させたモデルである。
フェラーリがテスタロッサで世界の関心をさらうと、ランボルギーニは461psのカウンタックQVで応戦する。1988年、カウンタックに最後の改良が加えられ、バンパーとリアスクープのデザイン変更、冷却口の追加、また大型リアウィングがオプションとして用意された。
レクサスLS400
80年代、世界の高級車市場はメルセデスやBMWといったドイツ勢の手中にあったが、日本は1989年にレクサスLS400の生産を開始。新ブランドでありながらトヨタの後ろ盾を得て販路を拡大した。大柄なボディの下には241psを発生する4.0L V8と4速AT、後輪駆動システムを備えている。
多くの自動車雑誌で「欠点がない」と評されたが、それは、プロペラシャフトの振動をゼロにする設計や、高速走行時に角度を変えて騒音を抑えるワイパーなど、快適な乗り心地を実現するために手間と技術を惜しみなく投入した結果だ。
LS400は、ライバルであるBMW 735iやメルセデス420SEに対して58dBも騒音レベルが低い。開発には、60人のデザイナー、1400人のエンジニア、2300人の技術者、200人のサポートスタッフが参加し、レクサス初のフラッグシップモデルを成功に導いた。
シトロエンBX
英国ではかつて数年連続ベストセラーとなるなど、絶大な人気を得たBXだが、現在では255台(英国)を残すのみとなった。ベルトーネのマルチェロ・ガンディーニがデザインしたBXは、世界で250万台を売り上げ、シトロエンを経営破綻から救ったファミリーカーとも言われる。欧州では1982年に発売され、1.4Lおよび1.6Lエンジンを用意していた。
ボンネット、バンパー、トランクリッドに採用された軽量プラスチックパネルによる経済性と低ランニングコストも人気の理由である。ドラム式スピードメーターとストリップ式レブカウンターを装備していたが、1986年に近代的な装備に交換された。
ロータス・エスプリ・ターボ
1977年にジェームズ・ボンドの「潜水艇」として活躍した後、1981年に『007/ユア・アイズ・オンリー(原題:For Your Eyes Only)』でボンドの移動手段として再び採用されたロータス・エスプリ。劇中では後部にスキー板が装着され、潜水艇に続いてまたしてもファンの間で話題となった。エスプリ・ターボは、スーパーカーのようなボディを持ちながら、2.2Lエンジンの出力は215psと控えめで、ライバルのポルシェ944ターボやフェラーリ328よりもやや低かった。
しかし、ロータスらしく車重は1147kgと軽量で、条件さえ整えば0-100km/h加速5秒以下、最高速度248km/hという、当時としてはスーパーカー並みのパフォーマンスを発揮することができた。ロータスは28年間で1万675台のエスプリを製造し、そのうち2274台がターボであった。
ルノーGTAターボ(V6ターボ)
GTA(V6ターボ)は、忘れられがちなスポーツカーである。グラスファイバー製の流麗なボディの下にはスチール製のバックボーン・シャシーがあり、車重は1140kgに抑えられている。エンジンは160psの2.9Lと200psの2.5Lターボがあり、いずれもリアに搭載される。1984年から1991年の間に649台が生産された。
TVRタスミン
英国ではTVRウェッジ(TVR Wedge)シリーズの名で知られるタスミン。1980年に発売され、TVRの実力を見せつけたスポーツカーだ。特徴的な前かがみのボンネットの下には、カプリと同じ160psの2.8L V6エンジンが搭載されている。車重1074kgで、0-100km/h加速は7.8秒。また、タスミンはTVRとして初めてオートマチック・トランスミッションを搭載したモデルである。
管状スペースフレームシャシーの上にグラスファイバー製ボディを載せ、腐食防止のためにパウダーコーティングが施された。1983年には350i V8が登場し、1984年には390SE、1986年には420SEとSEACが登場。420SEは325psを発生し、すぐに「未亡人製造機」と呼ばれるようになった。
ヴォグゾール・カールトンGSi 3000
80年代に英国のヴォグゾールでヒーロー的存在だったのが、ストレートエッジのカールトン3000 GSi。高速セダンといえばBMWかメルセデスの時代、ヴォグゾール・カールトンはドイツ勢に対する「これで終わりと思うなよ」というメッセージを託されたクルマであった。
GSiは3.0L直列6気筒12Vエンジンで180psを発生し、後輪駆動で0-100km/h加速を8秒で駆け抜けたが、これでは不十分だった。そのため、1989年の改良でさらにバルブを追加し、24VになったGSi 3000は200psに迫るパワーを持つようになったのだ。
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みんなのコメント
古いクルマの記事はせめてその時代をリアルタイムで知ってるおっさんに書かせろよ
隠れてねぇよ。
当時の70人気をきちんと調べてから書けよ。
画像もせめて中期以降の物で掲載すれよ。