中国の新興EVメーカーのスカイウェルは、「パリモーターショー2024」において、次世代の大型電気バン『233』を世界初公開した。2種類のホイールベースと2種類のルーフ高を組み合わせた多様なバリエーションを用意し、幅広い顧客ニーズに対応する。
スカイウェルは2000年に設立され、中国有数の電気バスメーカーとして急成長を遂げた。2011年には、年間売上高2兆1000億円を誇る世界有数の家電メーカー、スカイワースグループの傘下に入った。同社の商用車製造の経験と最新のデジタル技術の融合が、「233」の高品質な車体構造と先進的な技術機能に反映されている。
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「233」は、全長5490mmと5990mmの2種類、ルーフ高2200mmと2700mmの2種類を組み合わせ、約9.5~13立法mの積載容量を実現する。車両総重量は3.5tと4.25tから選択可能で、後者は最大1755kgの積載量を持つ。
バッテリーは、大型EV用バッテリーメーカーCATLが供給する88kWhまたは105kWhのLFP(リン酸鉄リチウム)バッテリーを搭載。これらは150kW/370Nmの永久磁石同期電動機と組み合わされる。
外観は、特徴的なバンパーと一体型グリルデザイン、流麗なボディライン、曲線美を活かしたフロントLEDライトバーが印象的だ。広々としたエルゴノミックなコックピットは、快適で生産性の高い作業空間を提供する。6段階調整可能なドライバーズシート、15.6インチタッチスクリーンディスプレイ、ワイヤレス充電、スマートフォン接続、キーレスエントリー&スタートなど、装備は充実する。
安全性も「233」の強みの一つだ。インテリジェントクルーズアシスト(ICA)、自動緊急ブレーキシステム(AEBS)、レーンキープアシスト(LKA)、インテリジェントスピードアシスト(ISA)など、包括的なADASパッケージを用意し、衝突リスクの低減とドライバーの快適性向上を図っている。
「233」は2023年4月にイギリスのNECアリーナで開催される商用車ショーでイギリスデビューを果たす予定で、その際に正式名称と価格が発表される見込みだ。
スカイウェルの「233」世界初公開は、同社の欧州市場への本格参入を示すものとなる。
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