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3万円値下げ「ゴルフ7 TSIハイライン」試乗 ジェスチャー/歩行者検知 役に立つ?

掲載 更新
3万円値下げ「ゴルフ7 TSIハイライン」試乗 ジェスチャー/歩行者検知 役に立つ?

■どんなクルマ?

7代目ゴルフ、キーワードは「デジタル化」

VWゴルフR、マイチェン初試乗 30馬力アップ/新世代7速DSG 買い換えに値する?

デビューから5年目に入ったゴルフ7では、おそらく今回がモデルライフ最大となりそうなマイナーチェンジである。


内外の基本デザインに変更はほとんどなく、外観での主眼はLED化された灯火類。内装では純正ナビが新しい9.2インチ大型タッチディスプレイになったことや全面液晶化されたメーターパネルが目立つ。


新しい9.2インチナビはディスプレイ周辺操作もすべてタッチ化されたほか、画面前で手を振るだけで操作可能なジェスチャーコントロール(といっても、それが利くのはメインメニュー画面のスクロールやラジオチャンネルの切り替え、写真などの表示などだけだが)、スマホ連携機能なども用意される。

ただし、標準系ゴルフで新しいLEDランプや新ナビの「ディスカバープロ」が選べるのは今回試乗したTSIハイラインとその下の同コンフォートライン、そして液晶メーターパネルはハイラインのみ。つまり、もっとも安い同トレンドラインでは、これら注目の新機軸は入手できない。

同時にマイチェンを受けたゴルフ・ヴァリアント(写真)/オールトラックには、
内側から外側へ流れるLEDテールランプを設定できない。
その他の新機能としては、アドバンストセーフティに歩行者検知機能の追加、レーダークルーズコントロールの渋滞追尾機能などがあるが、これは同システムを装着した新ゴルフ全車に適用される。



日本は1.4ℓ/1.2ℓ 海外は1.5ℓ/1.0ℓも!

今回のマイチェン版ゴルフは、海外では新しい1.5ℓ TSIエンジンの登場も大きなトピックで、さらにアウディのA1やQ2で知られる1.0TSIも搭載される。

しかし、日本仕様のエンジンはひとまず、従来どおりの1.4TSIと1.2TSIが選ばれた。これらのエンジンには改良の手は入っておらず、近い将来に1.5ℓと1.0ℓに完全バトンタッチする予定なのかもしれない。


■どんな感じ?

ハードボタンから、タッチ式へ

外観における新ゴルフの変更点は、3種類の新ボディカラー(取材車のタングステンシルバーメタリックは既存色)を選ぶか、あるいはヘッドランプを点灯してLED感を主張しないかぎり、オーナーでなければ気がつかないレベルでしかない。これなら前型オーナーもひと安心というところか?

自慢の9.2インチナビはジェスチャーコントロールや、スマホ風のピンチアウト/イン、フリックやスワイプ操作も受け付けるようになったほか、前記のように周辺のボタンもすべてタッチ式となった。


情報系機能が増殖するいっぽうの現代にあっては、こうしたタッチ操作による階層化も、ある程度はいたしかたない面もあろう。

ただ、周辺のハードボタンまですべてタッチ化されては、アラフィフの私には走行中の一発操作が困難きわまる。アウディにあるようなダイヤル式コマンドコントローラーの可能性も含めて、情報操作系は今一度整理したほうがいいと思ったりもする。まあ、そのあたりは次期ゴルフ8待ちなのかもしれないが。



「歩行者検知」ついたのは嬉しいが……

レーダーを使ったアドバンストセーフティに、パサートやティグアンに続いて歩行者検知機能が追加されたのは朗報だが、自動ブレーキ作動範囲が30km/h以下の「シティエマージェンシー(≒街中専用)ブレーキ」に限られるのがハッキリと物足りない。


シャシー関連の改良はとくにアナウンスされていない。ただ、体感的には以前よりボディ剛性感や乗り心地が向上して、今回の17インチも、いい意味で路面変化に寛容になったように思えた。

ハイラインは気筒休止つき1.4TSIを採用(エンジン型式:CPT)。
操縦性もゴルフ7初期とはいつの間にか趣きが異なっている。ステアリングの利きがより強力になり、お尻に根が生えたようなゴルフ本来のド安定フィールから、荷重移動でより積極的に向きを変えやすくなった。このあたりの味つけは好みが分かれるかもしれないが、そもそも “ハンドリング” という単語を口にするような好事家には、おおむねポジティブに受け入れられる変化と思われる。



■「買い」か?

価格は、3万円マイナス

標準系ゴルフの本体価格は、従来と同等か、わずかな値下げとなったが、9.2インチナビや液晶メーターパネルといった話題の新機軸は、オプションあつかいなので要注意。

今回のTSIハイラインの場合は、歩行者検知や渋滞追尾機能などが追加されたアドバンストセーフティシステムとLED灯火類を標準装備して、本体価格は従来比で3万円安くなっているから、実質的な買い得感は明確に増したといえる。

ヴァリアントの荷室容量は、後席使用時に605ℓ(ハッチバックの1.6倍)、写真のように後席未使用時で1620ℓ(同約1.3倍)。
さらに、歩行者検知などの安全にかかわる機能は物足りなくはあっても、少しでも豊富なほうが絶対的にベター。新たに追加された渋滞追尾機能も、VWのそれは優秀な部類に入り、「一度でも恩恵にあずかると、手放せなくなってしまうかも」というレベルにはある。さらに新しいナビの操作性や液晶メーターにブッ刺さったら……もう買わない理由もない。

もっとも、クルマとしての本質的な機能はあまり変わっていないだけに、かりに販売店でマイチェン前のゴルフで好条件を提示された場合に「それを蹴ってでも、新ゴルフにすべし!」とまではいいにくい。


フォルクスワーゲン・ゴルフTSIハイライン

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