ホンダが新型シビックのe:HEVモデルを先行公開。パワーユニットは新開発の2リットル直噴アトキンソンサイクルガソリンエンジンと2モーターシステムで構成。発売は本年7月を予定
ホンダは2022年4月14日、新型シビックのハイブリッドモデルとなる「e:HEV」を専用ホームページで先行公開した。ボディタイプは5ドアハッチバックで、発売は本年7月を予定している。
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「爽快スポーツe:HEV」をコンセプトに企画した新型シビックe:HEVは、シビックが持つ基本性能のよさはそのままに、進化したe:HEVシステムによるスポーティで爽快な走りを、新たな価値としてユーザーに提供することを目的に開発される。
肝心のパワーユニットには、世界トップレベルとなる約41%の最大熱効率を実現した新開発の2リットル直列4気筒DOHC直噴アトキンソンサイクルガソリンエンジン(最高出力141ps/6000rpm、最大トルク182Nm/4500rpm)に、発電用と走行用の2モーター(最高出力135kW/5000~6000rpm、最大トルク315Nm/0~2000rpm)、電力をコントロールして2つのモーターを最適に制御するPCU(パワーコントロールユニット)、インサイト用に対して1kg軽量ながらエネルギー密度を46%向上させたリチウムイオンバッテリーおよびIPU(インテリジェントパワーユニット)、軽量化を果たした高電圧DCケーブルで基本システムを構成。EV走行距離は従来の約1kmら約1.8kmに延長し、合わせて多様なシーンで、かつドライバーの感覚にマッチした加速を演じるようにセッティングした。
ドライブモードについては、走行状況に即してハイブリッド、エンジン、EV駆動をドライバーの操作なしでシームレスに切り替えるNORMAL、SPORT、ECONというモードのほか、パワーやステアリングフィールなどを個別に設定できるINDIVIDUALモードを設定。モード切り替えは、室内センターの専用エレクトリックギアセレクターの後方に配するスイッチで行う仕組みだ。
シャシー面に関しては、ハイブリッド化に合わせた専用セッティングを実施。フロントのボールジョイントとベアリングの変更でステアリングフィールとセルフセンタリングを向上させるとともに、安定性を高めるワイドなリアトレッドや専用開発のシューズなどによって、運転する楽しさをより感じられる足回りに仕立てた。
内外装デザインは基本的にガソリンエンジン仕様を踏襲するが、一部パーツでオリジナリティを強調する。エクステリアではハニカムパターンのフロントアッパーグリル(グロスブラック)やブルーを配したHロゴ、ブラック塗装の電動格納式リモコンドアミラー、グロスブラック仕上げのドアモールディング、リアゲートに貼付したe:HEVバッジ、新造形のディフューザーなどを専用装備。ボディカラーはプレミアムクリスタルブルーメタリック、クリスタルブラックパール、ソニックグレーパール、プレミアムクリスタルレッドメタリックの4色を設定した。
一方でインテリアについては、前述の専用エレクトリックギアセレクターのほか、加速時はタコメーターのようにエンジンの回転数と連動した動きを、減速時はバッテリーへの回生状況をわかりやすく表示する専用10.2インチデジタルグラフィックメーター、パワーフローも表示するセンターディスプレイ、SPORTモード選択時にはエンジン回転とシンクロした音をプラスしてリニアかつ軽快な加速感をさらに高めるアクティブサウンドコントロールを採用。また、BOSEプレミアムサウンドシステム(12スピーカー)やワイヤレス充電器、プライムスムース×ウルトラスエード・コンビシート、運転席8ウェイパワーシート(スライド/リクライニング/ハイト前・後)+助手席4ウェイパワーシート(スライド/リクライニング)などを標準で装備した。
ちなみに、シビックは今年で誕生50周年を迎える。論語でいう“知命”の年を、7月発売の新型e:HEV、今夏発売の新型タイプRで、賑々しく祝うこととなりそうだ。
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