8月27日、三重県の鈴鹿サーキットで開催されたスーパーGT第5戦鈴鹿は、45周目にリアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rのタイヤが外れクラッシュ。フルコースイエローが導入されたタイミングでピットインしたUPGARAGE NSX GT3とBamboo Airways Lamborghini GT3がトップ2を争う展開となった。最終的に優勝を飾ったUPGARAGE NSX GT3は、結果的にラッキーを繋げたようにも見えたかもしれないが、位置取りこそ幸運だったとは言え、優勝に値するだけの週末のスピード、そして準備があったとTEAM UPGARAGEの石田誠監督は語った。
今季第1戦となった岡山でも、展開を味方につけて優勝を飾ったUPGARAGE NSX GT3。GT300で今シーズン初めて年間2勝目を飾り、ランキングでも首位タイにつけることになったが、「第1戦での優勝がチームとしての2勝目ですからね」と年間2勝目に石田監督は笑顔をみせた。
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週末の展開としては、公式予選で小出峻がQ1を突破していたが、Q2では電気系トラブルのために出走することができず、グリッドとしては16番手スタートと後方からの追い上げを強いられていたが、スピードとしては決して苦しいわけではなかった。「調子は良かった」と小林崇志が語ったように、石田監督も「公式練習から好調で、2~3列目くらいのグリッドは得られるのではないかと思っていた」というほど、ポテンシャルがあったのは間違いなかった。
決勝では、スタートを小林が担当するとポジションを上げ、5~7周前後でピットインした陣営と異なり、21周目まで引っ張る、比較的オーソドックスな戦略を採ることに。長い第2~第3スティントを小出が担当する展開となった。
「粘り強く戦っていき、タイヤを保たせるようにしていければと思っていました」と石田監督は振り返る。「小出はまだタイヤマネージメントについてはまだまだ小林に劣るところもあり、前回も失敗していたこともあり、強く言って後半を任せていました。本当はもっといきたかったですが、そこをしっかり抑えて走っていました」
「タイムで争うよりも、レースで勝とう」という石田監督が目指したものが実を結び、小出は44周目の時点で5番手に浮上。前を行くBamboo Airways Lamborghini GT3を追っていた。そんななかで起きたのがリアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rのアクシデント。映像を観ると、コースアウトするリアライズGT-Rの後方を通過するBamboo Airways Lamborghini GT3、UPGARAGE NSX GT3の姿が見て取れる。
結果的に、このアクシデントを見て2台がフルコースイエロー宣言前にピットインすることができたのだが、石田監督は「ああいう想定をして入念に打ち合わせをしていました。小出も冷静に判断してピットに入ってくれました。タイミングは良かったですが、決して偶然ではなく、意識付けができていたと思います」という。一方のBamboo Airways Lamborghini GT3は事前に想定していたタイミングだったということで、2台の事情が少し異なるのも興味深いところだ。
最終的に素早いピット作業でトップに立ち、「タイヤを保たせて、チェッカーまでクルマを運ぶという、自分の仕事を完遂することができた」と小出が自らのミッションを成し遂げ、UPGARAGE NSX GT3は今季2勝目を飾ることができた。これでランキングでも首位タイに浮上。がぜんチャンピオンへの期待も膨らむところだが、第2~4戦で無得点に終わっており、第5戦予選でのものも含め、チームはトラブルを減らすことが急務だ。
「そうですね。第2戦、第3戦でトラブルがあったり、ヒューマンエラーもあったりしました。今回の予選でのトラブルも、実は人に関わるものでした」と石田監督。
「チャンピオンを獲るようなチームはそういったトラブルがほとんどないですし、僕たちはまだまだ甘いところがあると思います。チャンピオン経験があるチームに比べたら劣っているところがあると思っています」
「“勝って兜の緒を締めよ”ではありませんが、今日も反省材料がたくさんあります。このあとミーティングできっちりと気を引き締めていきたいと思います」
TEAM UPGARAGEはこれまでも多くの涙を呑んできたチームではあるが、石田監督が目指す姿が終盤戦に結実するならば、いよいよUPGARAGE NSX GT3がタイトル争いの“本命”に名乗りを上げるときになるかもしれない。
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みんなのコメント
そんなレースだった。
悪いけど、1位や2位のマシンはラッキーだっただけ。
逆に、BRZ61号車はアンラッキーだった。
スバルはブッチギリの優勝を逃した。
こんなレース、なんだかな~。
あみだくじのような、運で左右されるレースなんて下らねぇ。
こんなレースばっかやん。
今のスーパーGTはルールが下らねぇ。
真面目にやってる者がバカを見るレースなんて、アホらし。