F1第7戦フランスGPで優勝争いを繰り広げたメルセデスのルイス・ハミルトンは、異なる戦略を取ったライバル、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンに残り2周で抜かれた際、「必要以上の抵抗は無意味だった」と語った。
53周で争われたポール・リカール・サーキットでの決勝レース。メルセデス勢が1ストップ戦略を取ったのに対し、レッドブルは1ストップ目で首位に立ったフェルスタッペンを、レース32周目にもう一度ピットに呼び込んだ。フェルスタッペンは、一度取り返した首位を明け渡すことになり、周回数の少ないミディアムタイヤでトップを追い上げた。
■レッドブル・ホンダ、初優勝の地オーストリアで連勝を伸ばせるか?「僅差の戦いになるだろう」と田辺TD
第1スティントを長めに引っ張り、1ストップ戦略を取るチームメイト、セルジオ・ペレスに道を譲ってもらうと、フェルスタッペンは残り10周でメルセデスのバルテリ・ボッタスを抜き去り、2番手に着けた。
フェルスタッペンは、残り3周でハミルトンのDRS圏内に入ると、翌周のミストラルストレート終わりのターン8でハミルトンのインに飛び込み、オーバーテイクを完了させた。
一連の動きの中で、フェルスタッペンに対し厳しいディフェンスもできたのでは、とmotorsport.comに尋ねられると、ハミルトンはこう答えた。
「まず、(ストレートエンドの)イン側にはタイヤカスが沢山転がっていて、既に厳しかったタイヤを更に悪化させたくはなかった」
「彼(フェルスタッペン)はDRSが開いていて、あそこで彼が僕を抜かなくても、その後のストレートで抜いていっただろうね。(激しいディフェンスをしても)何の変わりはないし、僕のフロントタイヤは終わっていた。だから、どちらにせよ抜かれていたさ。それ以上厳しくディフェンスするのは無意味だった」
「バルテリに起きたことから分かると思うけど、(フェルスタッペンに抜かれた際にイン側を走った)彼は、結局止まり切れなかった。だからそれ以上、タイヤをダメにしてはならなかった」
また、ハミルトンは、今シーズンの第4戦スペインGPでメルセデスが行なった通り、フランスGPでも2ストップ戦略に切り替えていたら、「上手くいく可能性もあったかも」と語った。
「でも、僕らにとっては全くもって起こり得なかったことだから、分析を行なってその理由を見つけ出すつもりだ」と彼は続けた。
フェルスタッペンに2.9秒差をつけられ、2位でフィニッシュしたハミルトンは、パルクフェルメでマシンを降りたあと、フェルスタッペンが2度目のピットストップを行なった際の心境を述べていた。
「彼は既にかなりのリードを築いていたから、僕に残された選択肢はステイアウトだけだった」と彼は語る。
「また、フェルスタッペンは(1度目のピットストップで)僕をアンダーカットしていたので、(例え2度目のピットストップを行なっても)彼は先に行ってしまうし、彼らのストレートスピードは速すぎたので、抜くことができなかっただろうね」
「だから唯一の選択肢は、できるだけ長く走り続けて、タイヤが持つことを祈るだけだった」
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?