角田裕毅は、RBのパッケージをいち早く把握することが、バルセロナで力強い週末を過ごすための鍵になると考えている。
角田は、2024年のチーム自体の堅実な進歩を背景に、最近パフォーマンスを上げている。前戦カナダGPでは、角田とチームメイトのダニエル・リカルドがともに予選でトップ10入りを果たした。リカルドはレースでは角田を上回って8位に入賞し、4ポイントを獲得。角田はレース終盤にリカルドの前を走行してポイントを狙っていたが、ミスをしたためにその努力は台無しとなり、順位を大きく下げてしまった。
2024年F1第10戦スペインGP TV放送&タイムスケジュール
バルセロナ-カタロニア・サーキットは、RBのVCARB 01にとってよいテストになるだろうが、角田はカナダでのペースと、チームがマシンの挙動とセッティングをすぐに理解するという前提にもとづいて、好結果を出せると確信している。
「モントリオールでのレースは思うようにはいかず、週末全体に浮き沈みがありましたが、それでもフリー走行から予選まで、極端な状態から別の極端へと状況を好転させることができたのはポジティブなことでした」と、角田はRBのスペインGPレースプレビューでコメントした。
「僕たちは、チームとして適応する方法を理解していることを示し、またQ3に進出するためによい結果を出すことができました。このことは、物事を好転させて機能させる方法をわかっているという、大きな自信になることは間違いありません」
「今回のバルセロナは、マシンにとって厳しいテストとなりますが、今シーズンのVCARB 01は今のところすべてのコースで優れたパフォーマンスを発揮しているようなので、パフォーマンスの面では心配していません。フリー走行中にできるだけ早く、このコースでパッケージがどのように機能するかよく理解し、それを最大限に活用することが鍵になるでしょう」
「ここもまたオーバーテイクが難しいコースなので、予選もとても重要になります。僕は、最近のレースでは予選でかなりよいパフォーマンスを発揮できているようです。フリー走行で、予選に向けて作り上げているのかもしれません。それに感情のコントロールと、よりしっかりと自己管理すること、それを一貫して実践していることも関係しています」
RBのテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンは、中団勢のライバルたちを隔てる差がタイトであることを鑑み、よい結果を引き出すためには、チームの完璧な実行力が重要であることを強調した。またチームは、2台のマシンの空力アップデートを持ってスペインに向かう。
「レースへのアプローチに関して言えば、最近の結果は妥当なものだし、ポイントを獲得できている」とエギントンは語った。
「しかし中団の戦いは非常にタイトであり、我々は幻想を抱いてはいない。このグループの先頭に立ってポイントを獲得するチャンスを得るには、優れたレース運営をしなければならない」
「そのため、他のグランプリと同様に、このイベントに向けてシミュレーターとオフラインツールで集中的な準備を行った。ファエンツァとビスターでは、目に見えるパフォーマンス上の利点をもたらすべく、フロア、ボディワーク、リヤウイングからなる空力アップデートを両車に準備するために膨大な作業を行った。このアップデートの結果、金曜日のセッションではできるだけ多くのデータを収集して処理し、土曜日以降に備えることになるので、特に忙しくなるだろう」
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